高架下の駅に近い場所に駐輪場設置を
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武蔵小金井駅南口
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昨年12月、小金井市域のJR中央線が高架になりました。今後は、高架の下部分をど のように利用していくかが焦点となります。市が実施したアンケートでは、市民の一番の願いは「高架下の駅近くに駐輪場の設置」です。しかし、この願いとは異なる方向に、高架下の利用計画がすすめられようとしています。
駐輪場は駅から300m!?
高架下の利用計画は、JR・東京都・小金井市の3者で話し合われています。今年5月に示された計画案では、高架下に小金井市が駐輪場で確保できる場所は「駅から300m以内」。武蔵小金井駅では、東側がジャノメ踏切西側の「陣屋道」あたり、西側は「小金井工業高校の東側に駐輪場の入口設置」というもの。一方、東小金井駅は、東側が「ピノキオ幼児園・けやき保育園」の東側のあたり、西側は「大丸ピーコック」の西側あたりというものです。これでは話になりません。もっと近くに設置させることが必要です。高架下に駐輪場が設置されると、地主から土地を借りて開設している現行の駅周辺の駐輪場は無くなります。土地の借り上げ条件が「高架下に駐輪場ができるまで」となっているためです。
JRの責任で駐輪場設置を
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東小金井駅南口
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自転車法や小金井市の駐輪場条例では、JRに中央線利用者用の駐輪場を設置する義務があります。しかし「努力義務」のためJRは設置せず、小金井市につくらせようとしています。今年1月、小金井市議会の特別委員会が京成「船橋駅」に調査に行ったところ、京成電鉄は船橋駅の高架下に、京成電鉄の責任で駐輪場を設置していました。船橋市の担当職員は「法律の趣旨からも、鉄道事業者が設置するのは当然」と述べています。高架下の駅の近くに、JRの責任で駐輪場を設置させることが必要です。
高架下への店舗誘致で商店街は・・・
JRは、駅の中や高架下に店舗を誘致する政策をすすめています。JRを利用する市民には便利でも、昔から営業を続けてきた地域商店街にとっては、心配のタネ。しかもJRは、中央線利用者のための駐輪場は設けずに、JRが設置する駅中や高架下の店舗に対しては、店舗のお客用の駐輪場を設置するというのです。長引く景気低迷に加えて、昨年3月には武蔵小金井駅南口にイトーヨーカ堂が出店し、商店街はますます大変になっています。高齢化社会を迎える中で、歩いて買物に行ける街づくりこそ求められます。
日本共産党市議団がJR本社に申し入れ
日本共産党小金井市議団は12月8日(水)午後、新宿駅南口にあるJR東日本本社を訪問。「高架下の駅近くに駐輪場の確保」「JRの責任で駐輪場の設置」を申し入れ、意見交換を行ないました。JR側からは、総務部の国会担当課長と大規模開発部門の職員など5名が応対。申し入れに対してJRは「担当部門も本日、同席しているので、しっかりとうけたまわっておきたい」と述べました。日本共産党市議団は、駅近くに駐輪場を設置させるために、引き続き頑張ります。
東小金井駅の高架下駐輪場計画
小金井市は11月5日の市議会特別委員会で、「東小金井駅は、高架下の駐輪場設置に向けた設計図面の作成を来年度(2011年度)に予定」と報告。順調に進めば、2012年度中には、高架下での駐輪場オープンになる見込みです。とはいっても、東小金井駅からは 300m離れた場所となりますが・・・。
8箇所の新たな高架下道路がつくられます
中央線が昨年12月に高架になったことによって、これまで「開かずの踏切」で苦しめていた小金井市域の7箇所の踏切が消滅。踏切がなくなったことに合わせて、新たに8箇所の高架下道路がつくられます。また、それ以外にも小金井市は東京都に対して、高架下の南北を行き来できるための歩行者用道路の新設を要望しています。「踏切消滅7箇所」と「新たに開通8箇所」の場所を示した図面をPDFファイルで掲載しますので、ご覧ください。
JR中央線連続立体交差事業にともなう南北道路開通調べ
(2010年12月15日付)
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