評論・佐賀と太良

シンポ「高齢者と障害者にやさしいまちづくり」の感想

2002年1月25日


 今日午前は町の「骨そしょう検診」に妻といっしょに「しおさい館」に出かけました。
 午後は、太良町商工会主催のシンポジューム「高齢者と障害者にやさしいまちづくり」を聞きにいきました。
 太良町の医療・福祉で考えさせられた一日でした。

骨そしょう症検診

 町から「骨そしょう症」検診」の案内が来ていたので、妻といっしょに、午前9時の受付開始に間に合うように「しおさい館」に出かけました。
 すでに沢山の人がきていました。
 受け付けをして、問診にこたえ、検診車のなかで右腕を出して検診しました。
 検診に来ていたのはおそらく40才台からうえの女性、それに50才台からうえの男性ではないかと思いました。

 この、骨そしょう検診は町の保健事業のなかに位置づけられ、無料で行われています。
 「太良町は保健に力をいれている」と町長が議会でもほかの場所でも強調していました。
   合併したらこれまで太良町民が享受していた保健衛生関係の住民サービスはどうなるのか---ここにも、太良町が鹿島市と合併したら生ずる大きな問題があります。

 高齢者と障害者にやさしい町づくり

 午後は、太良町自然休養村管理センターで開かれた太良町商工会主催のシンポジューム「高齢者と障害者にやさしいまちづくり」に参加しました。
 まず、このような福祉にかかわるシンポジュームが商工会の主催で開かれたことに興味を引かれました。
 県の予算関係書で調べてみると、これは、(財)佐賀県地域産業支援センターに造成した中心市街地商業活性化基金を活用した「中小商業活性化推進事業」として行われているようです。
 商店街の競争力の強化をはかるため商店街組合等が実施する「高齢者等対応事業」などに基金から助成されることになっています。
 太良町商工会も独自の委員会も設け、「高齢者と障害者にやさしいまちづくり」をテーマにこれまで4回委員会を開き、アンケート活動を行ってきたということです。
 その一環としてのシンポジュームのようでした。

 このような背景をもったシンポジュームだけに、社会福祉協議会のような福祉の専門団体とはちがってどのように問題が提起されるのだろうかと興味を持ちました。それは、太良町の現状では「高齢者と障害者にやさしいまちづくり」という課題は二重の意味で大きな意味のある問題提起になると思ったからです。
 一つは、もちろん、高齢者や障害者が---そして私たち一般町民も求めている「高齢者と障害者にやさしいまちづくり」にこたえるものだからです。
 もう一つは、太良の商店街の活性化、ひいては太良の経済の再生という点からです。
 私は、太良町商工会が自らの切実な要求である地域の商店街の活性化という課題を「高齢者と障害者にやさしいまちづくり」という課題と結びつけて模索していることの意義は大きいと思います。これは、太良町の商店街、ひいては太良経済の再生のきっかけになるのではないかという気がします。

 私は、太良町の地域経済再生の課題について、レポート「どうしたら、太良町の経済に元気をとりもどし、暮らしをよくすることができるのか?」で次のように書いたことがあります。

       第二に、町民が町内のどこに住んでいても医療、福祉などのサービスをうけ、雇用と所得を得ることができ、教育や文化、情報に接することができ、商店での買い物や役場の用事を果たすことが出来、家族や親戚、友人、地域の人々との交流を深め、災害や事故、犯罪に心配することのない生活をおくることができる町作りを進めることが求められています。
     このような、町づくりは当然各種の需要を生み出しますが、この需要にこたえるなかで製造業、建設業、サービス産業などに新しい仕事を作りだし、新しい事業を発展させる可能性が開けてきます。
     公共事業に依存している地域経済から町民の福祉の向上を主軸にした地域経済に転換すること---ここに太良町の大きな課題があると思います。

 私は、商工会のとりくみが全町的に広がり、町民の合意をうることが出きるならば、たんに商店街活性化にとどまらず、太良の地域経済を再生させていく起爆剤になりうると思いました。
 そのような点で、今日のシンポは意義のある企画だとおもいました。
 2人の女性のパネラー・吉永美佐子さんと有吉みよ子さんの話しは、そういう町づくりの現場で経験をつんでいるだけに大いに参考になりました。

 と同時に、「高齢者と障害者にやさしいまちづくり」が、福祉の問題としてだけでなく、太良町の地域経済再生の課題として大きな意義をもつことを商工会がもっと町民のなかに打ち出してもいいのではないかと思いました。
 今、不況に加えて、農産物の洪水のような輸入、狂牛病問題、有明海異変、産業空洞化の進行などで太良町の機軸産業である農林水産業、商工業は先が見えないままでいます。
 こういうときだけに、「どうやって太良の地域経済の再生をはかるか?」という点で議論をし、試行錯誤しながらも実践するということが求められていると思います。
 そういう点では、経済団体である太良町商工会からの提案を期待したいと思います。

   


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