Foodpia Tara
冬、海岸ぞいの国道207号線を走ると「カキ焼き」の店がいっぱいならびます。生のカキを1袋買って、そのまま焼いて食べると適当に塩味がついていてなんともいえないおいしさです。竹崎のカニ、山麓部のミカン、和牛に豚---おいしいものがいっぱいあります。 この他にも沢山ありますが、こんなおいしい食べ物を材料に太良町の食産業を発展させ、これを観光と結びつけて、太良町振興の機軸に出来ないかと思います。そこで、Foodpia Tara(フードピア太良)とネーミングして、いろいろと考えてみました。
太良には美味いものがたくさんある
私は、太良の強みは美味しいものがいっぱいあることだと思います。ここに、太良が生きていくカギがあると思います。
「肥前風土記」には太良を巡行した当時の天皇が「食物は豊に足へり。豊足(ゆたたり)の村というべし」といった言葉が「たら」の語源と伝えられています。(「太良町史」上巻p178)。私は、天皇の言葉を引き合いに出すのはあまり好きではありませんが、古代から太良が食べるものが豊富にあったという事実は大切なことだと思います。そして、そのことに、現代にいきる私たちが誇りを持ち、ひきついで行かなければならないと思うのです。
カニ、タイラギ、カキなどの海産物はもちろんそうです。冬、国道207号線ぞいにならぶ「カキ焼き」の店をみると素朴な味とたくましを感じます。
もちろん、太良の主産物ミカンもそうです。
和牛と太良豚など畜産業は、地味ですが、太良の経済で大きな役割を果たしています。
このほかにも、太良が誇る美味しいものがいっぱいあるとおもいます。
こう並べてみると気がつくのは、太良には山の幸、海の幸と四季おりおりに美味しいものがそろっていることです。いわゆる「一村一品」では見られない多様さと豊さです。これを、活用してゆたかな食生活と食産業を育てることはできないでしょうか。
カニなど海産物については、カニを食べさせる店が大浦を中心に広がっています。和牛や豚など畜産物はどうでしょう。佐賀牛を食べさせる本格的な「ステーキハウス」はできないものでしょうか。太良豚も同様です。要は、肉として出荷するだけでなく、太良で食べてもらうことです。お酒も飲んでもらう。肉だけを売るより何倍もの付加価値が太良町におちるでしょう。
私は、太良の水も大きな可能性を持っていると思います。わたしの家は、水道を引くのが高くつくのでやむを得ず井戸を掘ったのですが、おいしい水です。何しろ、全国「水源の森百選」の一つ、多良岳を源流とする地下水の水ですから。この水を使って、酒づくりができないかな、ビール工場の誘致は出来ないかなと思うほどです。太良の美味しいものをまとめて売り出す「フードピア太良」
カニやカキなど海産物関係の皆さんは店を張り、努力しています。ミカン農家のみなさんも美味しいミカンを作ろうと努力しています。野菜農家やそのたのみなさんも同様です。だけども、それぞれの分野の努力にとどまっているのではないでしょうか。
太良の美味しいものをみんな集めて味わってもらう--こんなことが出来ないものかと思うのです。
そこで、季節ごとに「フードピア太良」を開き、町内外の人々に太良の美味しさを味わってもらうことを提案したいと思うのです。冬季はカニやカキの美味しさを楽しみ、牛や豚など美味しい季節には肉の美味しさをたのしむ---こんなメニューが四季おりおりに考えることができるのではないでしょうか。
「太良のものはおいしい」「太良には美味いものがいっぱいある」という自信を町民が持ち、内外の評判を得る、そのためのキャンペーンを大いにやるべきです。それは、太良町に観光客をひきつけるだけでなく、太良の農・水・畜産物の市場での評価を高め、出荷高を増やして行くことにもに大いに貢献すると思います。市場と流通、関連産業に精通する
私は、これから大切なことは作物を「作る技術」だけでなく、市場と流通、関連産業などの知識と情報に精通することだと思います。10年ぐらい前ですが、石川県にいたころ県農林部の幹部と「みなさんは、これまで農産物を作る指導には一生懸命だったが、それを売る指導はしてこなかったのではないか」と議論したことがあります。最近、その思いをますます大きくしています。
自分たちが生産したものが、どういう市場ルートに乗っているのか、市場でどういう評価を受けているのか、どういう競争相手がいるのか、市場と流通に精通しなければせっかく生産したものがムダになってしまいます。
魚介類や畜産物、農産物を生産してそれを町外の流通に乗せるだけでなく、町内で加工し、あるいはお客さんにたべてもらって付加価値をあげるということをもっと重視すべきだと思います。そういう点では、農林水産部門だけでなく商工部門もふくめて「太良の一次産品を活用した事業化」ということにもっと積極的に取り組むべきではないでしょうか。 町役場の農業、漁業、商工担当部門や農協、漁協、商工会でもその分野に精通する職員を育てる努力がいると思います。
私は、太良町が第一次産業を大切にし、これを機軸に関連産業をおこしていくという「内発的発展」の道をめざすべきだと思いますが、それを遂行して行くためには最新の知識と技術を活用すべきだと思います。そのカギは、経済や市場や流通についての知識の普及とIT技術の活用だと思います。
ミカン農家や野菜農家、漁家、林家、商工業者の若手を対象に経済や産業の動き、市場、流通、農産物加工、起業などの初歩的な知識をまなぶ「町民産業大学校」みたいなものも設立したらどうでしょう。個々の分野での技術講習などは十分やられていると思いますが、いま必要なのは経済全体を見る目、今まで生産者には無縁であった市場や流通に通じていくことだと思うのです。
また、個々の農家や漁家自身が自分の経営と生産をしっかりと進めるためにパソコンを導入し、全国の市場に通じていくためにインターネットを利用する、自分の生産物をPRするためにホームページを開設するなどといった情報化技術を普及して行かなければならない思います。そのために「太良産業情報化推進計画」のようなものを立てたらどうかと思います。(もちろん、産業分野だけでなく、暮し、福祉、行政、教育などを含めた全体としての情報化計画が必要ですが、これは、別の機会に書きたいと思います)
町をあげて「フードピア太良」のとりくみをすすめる
先にもふれましたた、これまで、漁業、ミカンなど個々の分野では懸命の努力が行われてきたと思います。しかし、これから求められるのは、「太良には美味しいものがいっぱいある」「太良に美味しいものを食べに行こう」というトータルとしての産地太良のイメージであり、実際のあり方です。
そのためには、農薬の使用を減らす為に努力している、多良川や糸岐川が目に見えてきれいになってきたなどというように太良の評判が良くなって行くのが大切だと思います。要は、肉やミカンやカニそのものの美味しさとあわせて、太良のイメージをどうやって高めるかです。これは、個々生産者だけの課題でなく町をあげての課題です。こういう運動をぜひとも全町的に広げていくことが大切だと思います。
こういう全町的なとりくみのなかで新しい可能性も広がっていくでしょう。たとえば、多良川の上流、糸岐川の上流でのマスの養殖、川をきれいにしてこそ出来ることです。私は、長い目で見ると太良町の町としての「格」をあげていくことが太良の産業や観光を発展させていくカギだと思います。「京都のお菓子」ときいただけで高級品で美味しいお菓子だろうなと思います。これは、京都という都市の「格」が高いからです。京都の長い歴史、高い文化、情緒ある町並みなどがつくりだした「格」です。
もちろん、今、京都のような「格」を太良に求めるのは無理です。だけども、何十年かあと、日本中のいや世界中のみなさんが「太良はちいさいけど本当にいい町、行ってみたい、住んでみたい 」と思うそんな町にしたいと思います。そういう町づくりをはじめて見ませんか。そのひとつが「フードピア太良」の提案です。まず、「太良のうまかもんを食べる会」からはじめませんか
私は、以上のような夢を持っていますが、私自身、まず、太良の美味しいものを食べることから始めたいと思います。そこで月一回ぐらい集まって、その時々の太良産の美味しいものをお酒も飲みながら楽しく食べることから始めたらどうかと思いますがどうでしょうか。
同好の士をつのります。