私がこれからやりたいこと--地域経済の研究
私が佐賀県へ帰ってきてやりたいことがいくつかあります。その一つが西九州地域(多良岳周辺地域と有明海沿岸地域)の地域経済の研究です。
石川県にいたころ、石川県当局の開発・経済政策を批判しつづけてきましたが、その一方で県民の側からの地域経済政策・開発政策を確立しなければならないと痛感してきました。最後の数年間でその第一歩をふみだしたのですが、未解決のまま石川県を離れました。
こんどは、腰をすえてこの地域・私が生まれ育った多良岳周辺地域と有明海沿岸地域の地域経済や開発問題の研究にとりくんで行くことにしました。この地域で長く研究にたずさわってこられた先輩や専門家の研究成果に学びながら研究を進めて行きたいと思います。私の研究の五つの視点
さて、何をどのように研究するかです。
わたしは、まず、マクロ的に次の五つの視点で問題を整理することからはじめてみたいと思っています。@ 富(あるいは財貨)の再生産はどうなっているのか?
富(あるいは財貨)の再生産という点では、この地域にはどのような特徴があるのか。それは地理的、歴史的条件のなかでどのようにして作り上げられてきたのか。これが、資本主義の発展とくに最近の経済の「グローバル化」のなかでどのように変化してきているのか---興味をそそられるテーマです。
結論的にいえば、この地域が長い間かかってつくりあげてきた産業連関が崩壊しているような気がしますが、これをきちんと把握することがまず第1歩だと思います。A 人口の再生産はどうなっているのか?
あまり適当な言葉でないかもしれませんが、その地域で子孫を産み・育て、高齢者を扶養していく過程を「人口の再生産」と呼ぶことにします。
5/20付けの記事でもふれましたが、私が在学していたころの多良中学校は生徒数は600人をこえていました。ところが現在では233人だということです。すさまじい出生者数の減少・人口の再生産力の低下です。もう一つ深刻な問題は、新しい人口をうみだす能力の低下だけでなく、子供たちを育て、高齢者を扶養する地域の基盤が崩壊しかかっていることです。
@で問題にしている「富の再生産力」の低下がいかにして人口の再生産能力を低下させ、子供たちを育て、高齢者を扶養する能力を崩壊させてきたのか、解明したいと思います。B富の再生産と人口の再生産の基盤である土地の再生産
この場合「土地」とは山、森林、農地、河川、海、工業集積、商業集積など全体としてその地域に富をもたらし、人々の生活を支えてきた生産と生活の基盤をさしています。
もともと山に雨が降り、河川を流れ、田畑を潤し、ゆたかな海をつくるというサイクルを繰り返し、その中で人々は富をえていました。この地域の姿を見ると、そのサイクルが壊れかかっているのではないかという気がします。
最近の有明海の海苔不作の根本原因もここらにあるのではないかという気もします。この地域のサイクルの特徴をつかみ、今、どこが病んでいるのか、どんな処方箋がいるのか明らかにすることが緊急に必要だと思います。C 住民同士の結合、自治の形成はどうなっているのか?
D 地域再生の方向---どこに活路があるのか?
意見の交換を歓迎します
以上のような視点を機軸に、私なりに調査し、研究したことをホームページを通じて発表して行きたいと思います。
長年この土地を離れていたという空白、研究上の未熟さなど十分承知していますが、このような視点での調査と研究が今、求められていると言う点で未熟さもご容赦いただけるかと思います。
多くのみなさんのご意見を歓迎します。