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予算修正 内容を説明

 

 予算市議会で、2021年度一般会計予算を約1か月にわたり審議。日本共産党議員団4人は、市民から授かっている地方自治法に基づく議案提出権を活用し、「2021年度一般会計予算に対する修正案」を提出しました。

 修正案は17日・最終日の本会議に上程され、私が提出理由について説明しました。以下は、私が修正案の内容について説明した要旨です。

 なお、私の説明に対し、自民系保守の議員から、「よい内容だった」と感想が寄せられました。

 

 

予算修正のポイント・目的について

 議題になっている、第5号議案 令和3年度加須市一般会計予算に対する修正案について、発議者を代表して提出理由を説明します。

 いま、新型コロナウイルス感染症が拡大する下で、長期にわたり自粛生活が続き、市民の収入が大幅に減少しています。これに伴って、加須市の地域経済は大変な状況に陥っています。

 2021年度の予算編成にあたって市当局は、市民の所得と地方経済について分析しています。その結果、市民所得は、前年度比でマイナス8.1%も大幅に落ち込む見通しです。さらに地域経済については、「企業の休廃業や業績悪化」などにより、法人市民税はマイナス20.2%も大幅に落ち込む、と見込んで、歳入予算を編成しています。

 こうした、コロナ禍による未曽有の危機から、収入減に遭遇している市民の暮らしを支え、経営難に喘ぐ加須市経済について、持続可能な地域経済に立て直すことが、何よりも重要な喫緊の課題となっています。このような認識の下に、以下の修正を行うものです。

 

予算を組み替え、約3億円の増額修正

 先ずは、新年度予算の規模に関して、予算第1条1項で定める予算の総額について、原案の416億7千万円から、2億9千900万円を増額して、予算の総額を419億6,900万円に増額修正するものです。

 また予算第1条第2項で定める1、歳入に関しては、第18款の繰入金、および第20款諸収入の第5項 雑入について、表の通り修正しています。

 また、第1条第2項で定める2、歳出に関しては、表に記載してあるとおり、第2款から第4款まで、並びに第7款から第8款、および第10款について、各款における所要の項について、修正を行っています。その明細については、該当する款および項に係わる表に記載してある通りです。

 それでは、予算修正について、具体的に修正した内容について説明します。

 

「攻め」の検査に転換

 先ず第1は、新型コロナ感染対策として、市中感染を抑止するため、攻めの検査に転換していることです。

 ワクチン接種が始まっていますが、ワクチン供給はまったく不透明な状況です。また、ワクチンが接種されても、市ホームページ掲載のように、「ワクチンを受けた方から他人への感染をどの程度予防できるかまだ分かっていません」。さらに、感染力が強いといわれる変異型ウイルスの感染が拡大しています。

 このようなとき、感染を抑止するには、PCR検査による社会的検査を行って、感染者を把握して保護することが効果的であることは、全国の自治体における先進例から明らかになってます。

 そこで、感染症から市民のいのちと健康を守るため、感染すると重篤に陥りやすい、高齢者や障がい者施設の職員等約1,500人を対象について、社会的なPCR検査を実施する経費2,152万円を、第4款第1項の保健衛生費に増額修正し、従来型の検査方式から、積極的に感染抑止を図る「攻め」のPCR検査に大きく転換する措置を講じています。

 

PCR検査の医療機関に支援

 また、今年度、市内の医療機関が実施したPCR検査によって、受検した患者のうち約3%が陽性者と確認されて保護し、感染症の抑止に大きな役割を担っています。

 このため、新年度も引き続いて、市内の医療機関によるPCR検査について財政支援する、348万円を同項に予算措置しています。

 

絆サポート券 全世帯・ひとり親世帯に

 第2は、新型コロナ対策として、緊急事態宣言等の自粛による収入減によって、新年度は市民所得が8.1%も大幅に落ち込む見通しの上に立って、市民の暮らしを支援する対策をこうじています。

 その1つが、地域経済と連携する絆サポート券を、1世帯当たり5千円を交付する措置として2億4千万円を、第7款 商工費 第1項商工費に予算化しています。

 2つ目は、コロナ禍による収入減によって、生活が困窮している「ひとり親家庭」について、絆サポート券を世帯当たり1万円を交付し、第2子以降には更に1万円を交付して生活を支援する措置として、同項に1,266万円を予算化しています。

 

持続可能な地域経済に

 3つ目は、地域経済が、「企業の休廃業や業績悪化」などにより、法人市民税がマイナス20.2%も大幅に落ち込む見通しを踏まえ、持続可能な加須市経済を構築する措置を講じています。

 具体的には、制度融資の保証料を全額補助し、利子補給についても現行の20%から50%へと、2・5倍に大幅に引き上げ、中小零細企業を支援する措置180万円を商工費に予算化しています。

 この予算修正は、コロナ禍のもとで、苦境に直面している商工業者に対し、必ずや地域経済を支援するという、市から発する強い大きなメッセージになる――このように確信するものです。

 

 

米寿の祝金を元に戻し、温かい市政に

 第3は、高齢化社会のもとで、市民のご長寿に対し、市が心から敬意と祝意を表す、温かいメッセージを発信する、心温まる予算修正を行っていることです。

 新年度予算は、米寿を迎えられる高齢者に対する敬老祝金を、40%も大幅に減額する冷たい予算になっています。

 これに対して予算修正は、血税ムダ遣いの予算を組み替え、米寿を迎えられる高齢者の方々に、心からご長寿をお祝いし、減額した敬老祝金を5万円に戻す内容に修正し、第3款 民生費、第1項 社会福祉費に1千万円を増額して予算化しています。

 

保育所の副食費を無償化

 第4は、コロナ禍の下で、生活難に直面している、子育てを支援する修正を行っています。

 具体的には、1つ、幼保無償化による財源を活用し、公立と私立の保育所と公立幼稚園の副食費を無償化する経費7,282万円を予算化しています。

 保育所関係の副食費を無償化する予算は、民生費の第2項 児童福祉費に5,020万円、公立幼稚園の副食費を無償化する措置は、第10款 教育費 第4項の幼稚園費に2,262万円を、それぞれ予算化しています。

 

子ども医療費:高校卒業まで拡大

 2つ目は、子ども医療費について、無償化の範囲を高校卒業まで拡大する予算修正を行っています。

 具体的には、民生費の第2項 児童福祉費に、こども医療費を高校卒業まで拡大し、市外の医療機関で受診した場合も窓口払いをなくす事務費を含め、4,200万円を予算計上しています。

 

小学校新1年生に机の引き出しプレゼント

 3つ目は、小学校の新1年生に対し、今後の成長を心から願って、学校備品である小学校の机の引き出しをプレゼントする経費、75万円を小学校費に予算化しています。

 

 

小中学校の体育館にエアコン設置

 第5は、水害や地震など自然災害から、子どもと市民を守る予算修正を行って、予算措置を講じています。

 その1つは、災害時に避難所となる小・中学校の体育館に、エアコンを設置するための調査費を予算計上しています。教育費の第2項 小学校費に小学校22校分の調査費3,520万円を予算化し、第3項の中学校費に、中学校8校分の調査費1,280万円を予算化しています。

 

通学路の危険なブロック塀を撤去

 2つ目は、通学路の安全対策を講じています。

 市内の通学路には、危険なブロック塀30か所の放置されています。児童生徒が登下校の際に地震が起きたとき、子どものいのちと安全を守るため、撤去費用と撤去後の築造に補助を行って、改善を促進する経費450万円を、第8款 土木費、第1項 土木管理費に予算措置しています。

 

緊急地震速報 端末を全小中学校に

 3つ目は、突然の地震に対応する措置を講じています。

 一昨日も明け方、強い地震がありました。突然襲ってくる地震から子どもの安全を守るため、緊急地震速報の端末を設置する経費を、小学校費に小学校22校分として605万円、中学校費に中学校8校分220万円を予算化しています。

 

木造住宅耐震化補助 5倍に増額

 4つ目は、県内40市で長期にわたって最低水準となっている木造住宅耐震化事業について、補助額を大幅に増額する修正措置を行っています。

 耐震診断は現行比で2・4倍の1件当たり6万円に引き上げています。また、耐震化工事に対する補助は、現行比で5倍に大幅に引き上げて1件当たり50万円の補助額に修正しています。

 さらに、高齢者と障がい者が利用するときは10万円を増額して60万円に引き上げる予算措置を土木費の第1項 土木管理費に345万円を増額修正しています。

 

 

税金ムダ遣い、不要不急予算を組み替え

 以上、説明しました予算修正の内容は、歳出科目のなかで14か所におよびます。

 その経費は、4億6,924万円にのぼります。その財源は、わが議員団が指摘している事業を組み替えて、各修正科目に充てています。

 具体的には、1つは、同和事業を全廃する。

 2つは、身の丈超える開発事業とオリンピック関連、および不要不急事業を見直し、財源を組み替えています。

 なお、不足する財源は、戦後初めてとなるパンデミックに遭遇し、未曽有の危機に直面している市民の暮らしを支援、持続可能な地域経済を構築するため、財政調整基金を取り崩して対応しています。

 

力あわせ、コロナ乗り越えよう! 

 わが議員団の予算修正案の内容は、コロナ禍で大変な状況に置かれている、市民と中小零細業者に対し、市と市民が力をあわせ、必ずやコロナ禍を乗り越えていこう、その強いメッセージになることを強く確信し、説明を終わります。

2021/3/19