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2026年杉並区議会第1回定例会一般質問(山田耕平)(2026年2月17日) |
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2月17日の本会議で山田耕平区議が一般質問に立ちました。その際の質問全文を掲載します。 答弁を含めた一般質問の様子は、以下のリンクからご覧になれます。 ★リンク ⇒ 本会議の録画中継 (会議終了からおおむね24時間後(土曜日・日曜日・祝日を除く)に、「速報版」をご覧になれます) 日本共産党杉並区議団を代表して外環道と都市計画道路について、一般質問します。 1.東京外かく環状道路をめぐる問題 ■1−1 外環道工事において繰り返される事故事例について 【問1】1−1−① オープンハウス開催にあたっての区の努力 はじめに外環道について伺います。 1月21日に外環道のオープンハウスと共に意見交換会が開催されました。 この間、杉並区議会としても、国・事業者が住民への説明責任を果たすよう求めており、東京外環道工事説明会開催を求める陳情も趣旨採択しています。 今回については、この間の杉並区の努力もあり、意見交換会は西荻地域区民センターのホールでの開催となり、事前申込み不要で、会場の人数制限も設けない形での意見交換会が実施されました。この点について、区としてどのような働きかけを行い、どのような形で実現したのか伺います。 また、道路交通対策特別委員会で、複数の委員からも要望が寄せられたように外環道沿線地域の桃井第四小学校等を使用しての説明会の開催に向け、取り組みを進めて頂きたいと考えますが認識を伺います。 【問2】1−1−② 住民から出された要望(事故・トラブル事例の総括報告要求) その意見交換会の場では、参加した複数の住民から、外環道工事におけるこれまでの事故事例を確認する質問とともに、事故やトラブル事例をまとめて整理し、住民に報告するよう求める意見が出されました。 調布市の陥没・地下空洞事故をはじめ、度重なるシールドマシンの故障や掘進停止、気泡の漏出、振動・低周波音等による住民被害の訴えなど、外環道工事をめぐっては重大な事象が繰り返されており、当然の意見と考えます。 区として、住民から寄せられた「事故・トラブル事例をまとめて示してほしい」という要望をどのように受け止めているのか。区は、国・事業者に対し、重大事象の一覧と説明を住民に示すよう求めているのか伺います。 また、杉並区が行政機関として把握している外環道工事に関連する重大な事象を、発生時期とともに列挙してください。 ■1−2 国・事業者による情報提供のあり方 【問3】1−2−① 外環道工事をめぐる事故事例と情報提供の在り方 東京外かく環状道路道工事については、工事の安全性そのものに加え、国・事業者による情報提供のあり方にも重大な問題があると考えます。この間、住民や自治体、議会に対して、工事の重要な情報が適時・適切に示されず、後から重大な事実が明らかになる事例が繰り返されています。 こうした対応は、地下の見えない工事であるがゆえに、国・事業者の情報に依存せざるを得ない住民の安全・安心を著しく損なうものであり、極めて問題があることを厳しく指摘するものです。 まず、杉並区として、この間の外環道工事をめぐる情報提供のあり方について、問題があるとの認識を持っているのか、基本的な認識を伺います。 【問4】1−2−② 事例1 粘性土による掘進遅延「緊急対策チーム」の構築、区の具体的な対応 次に、具体的な事例について伺います。昨年、大泉側本線(北行)シールド・カラッキィーにおいて掘進速度の低下が発生し、私は第2回定例会の一般質問で、その原因について質問しました。 しかし、その時点では、掘進遅延の背景について十分な情報は明らかにされませんでした。その後、第3回定例会直前になって、実は粘性土の影響により掘進に深刻な支障が生じ、発注者・受注者の本社も含めた「緊急対策チーム」を構築する事態が、数か月前から発生していたことが、後から明らかになっています。 掘進速度の遅延や緊急対策チームの構築といった通常掘進と異なる重大な事象について、なぜ速やかに区や議会、住民に情報提供がなされなかったのか、区はどのように認識しているのか伺います。この事態に対して、区は、国・事業者に対して、どのように対応したのか、情報提供の改善等を求めたのか、具体的に伺います。 【問5】1−2−③ 事例2 大ギアの一部に変状、直後のオープンハウスで住民に知らせず さらに直近の事例では、今年1月21、大泉側本線(南行)シールド・グリルドにおいて、シールドマシンの大(おお)ギアに変状が確認され、掘進を一時停止する事態が発生しました。 1 月 20日にシールドマシンのカッター部を回転させる大ギア付近から異音が生じたため、1 月 21 日に点検を実施したところ、大ギアの一部に変状が確認されたとのことです。 ところが、トラブルが確認された同日1月21日夜に開催された外環道のオープンハウスの場では、異音やギアの変状といったシールドマシンのトラブルについて、住民への説明は一切行われませんでした。 住民が情報を得るために参加した説明の機会で、重大なトラブルが説明されなかったことは、異常な住民無視であり、工事の危険性を覆い隠す対応ではないかと考えますが、区の認識を伺います。 【問6】1−2−④ 事例2 大ギアの一部に変状、区の具体的な対応 また、大ギアの変状について、杉並区に対しては、いつの時点で情報提供があったのか?オープンハウス開催時にはトラブルが発生していたのにも関わらず、その情報が住民に伏せられていた事実に対して、区として国・事業者に対して抗議等は行ったのか?どのように対処したのか、具体的に伺います。 ■1−3 情報が隠蔽・後出しされる構造的問題への対応 【問7】1−3−① 情報が隠蔽・後出しされる構造的問題の指摘(繰り返されている要因) ここまで述べたように、昨年から今年の期間だけで「掘進遅延と緊急対策チームの設置」「シールドマシンの設備トラブルと掘進停止」が発生していますが、いずれの事例においても、重要な情報が後から明らかになるという共通点があります。 これは個別の問題ではなく、国・事業者が都合の悪い情報をすぐに出さないという、構造的な問題ではないのか、区として、このような事態が繰り返されている要因をどのように考えているのか、伺います。 【問8】1−3−② 国・事業者に対して毅然とした対応を 地下の見えない工事で、しかも事故やトラブルが相次いでいるにもかかわらず、情報が適時に提供されない状況を、基礎自治体としてこのまま看過してよいのでしょうか。 区は、国・事業者に対し、「通常と異なる掘進状況」「設備トラブル」「掘進停止や緊急対応」といった重大事象については、直ちに区へ報告し、住民にも説明することを求めるべきです。特に、情報提供のルールを、区として明確化するよう国・事業者に求めるべきではないのか。区として、区民の安全・安心を守る立場から、国・事業者に対し毅然とした対応を取る考えがあるのか、見解を伺います。 【問9】1−3−③ 再度の住民説明会の開催を 今回の大ギアの変状については、本来、1月21日のオープンハウスの意見交換会において、住民に説明されるものが実施されていません。速やかに再度の説明会開催を求めるべきですが区の認識を伺います。説明会場の確保等も含めて、区として説明会開催の努力をするべきです。見解を伺います。 ■1−4 グリルド大ギア変状 【問10】1−4−① グリルド大ギア変状 原因(何が壊れ、なぜ壊れたのか)、予兆管理(異音=予兆はいつから、どう判断したか?) 大泉側本線(南行)シールド・グリルドで発生した大ギアの変状について、原因は何か伺います。 具体的に、潤滑状態、トルク負荷、アライメント(芯ずれ)等、想定される要因をどのように点検・分析しているのか、区として事業者に説明を求めているのか伺います。 異音が発生したのが1月20日、点検が1月21日とされていますが、異音以前に振動・温度・潤滑状態など、予兆となるデータ変化はなかったのか。異音以外の予兆管理はどのように行われていたのか伺います。 また、復旧までの見通しと工事再開の時期を伺います。 【問11】1−4−② 長期化で耐久性を超えるリスク 外環道のシールド工事は長期化しており、当初の想定を超える期間・条件で機械を使用している可能性があります。 大ギアを含む回転系について、当初想定した運転時間(稼働時間)と実績、負荷(トルク等)の実績を示し、設計上の想定範囲内だったのか、第三者も含め検証すべきではないか認識を伺います。 【問121−4−③ 先行する北行きカラッキィーにおいての対応 大泉側本線(南行)シールド・グリルドで発生した大ギアの変状を受け、先行する北行きカラッキィーにおいても掘進を停止し、同様の事案等を発生させないよう、調査・検証を進めるべきと考えますが認識を伺います。また、ギア変状の原因が特定されるまでの期間は掘進を停止させるべきではないのか認識を伺います。 ■1−5 【問13】1−5−① 地下空洞・変位リスクと現状の調査範囲 東京外環道工事において、調布市などで地表面の陥没だけでなく、地下空洞の発生が確認されています。 現在、国・事業者が行っている地中調査は、基本的に路面下空洞調査(2〜3メートル程度の深度)に限られており、地表からより深い深度での空洞・亀裂・危険な変位状況については調査されていないと理解しています。 住民からは、路面下の浅い調査に限らず、より深い深度までの物理探査によって、潜在的な空洞や変位を客観的に把握するべきだとの要望が複数、寄せられています。大規模な地下工事では、設計・施工段階でも深度の異なる複数の探査手法を組み合わせて安全性を確保する実例もあると承知しています。 オープンハウスの意見交換会において、多くの参加者から地中深度までの物理探査を求める声が寄せられたことを区はどのように受け止めているのか。区としても、地中深度までの物理探査を国・事業者に求めるべきではないか、区の考えを伺います。 ■1−6 大深度地下掘進による振動と低周波音の被害 【問14】1−6−① 振動と低周波音の問題 この間、練馬区において、外環道のシールドマシンによる振動や低周波音による住民への健康被害が発生していることを紹介してきました。 ある方の事例では 「掘削する時の音って、ズン、ズン、ズン、ズン、何か機械が回っているような音とかリズムがあって、本当に精神病みます、本当に冗談ぬきに。あと夜10時まで掘削してた時があってすごかった。ご飯食べてゆっくり落ち着きたい時間帯にズンズンズンズン、ドンドンドンドン、本当にストレスでしかない」 このような声が寄せられています。こうした事例が杉並区との区境の地域で発生しています。 外環道は大深度地下で行われる工事として、地上に影響を及ぼさないということが前提であったのにも関わらず、シールドマシンの掘進に伴う振動や低周波音による住民生活への影響が発生していることは深刻な問題と捉えています。昨年の11月23日には外環国道事務所の課長が、住民の健康被害は工事に起因するものとして謝罪もしている状況です。 現在、杉並区内での一部掘進が始まっていますが、振動や低周波音による同様の事例は発生していないのか、伺います。 杉並区として、振動や低周波音の発生について、住民の要望に応じて、区独自に低周波音測定も含めた調査、住民への計測機器の貸与等を検討して頂きたいが認識を伺います。 特に杉並区では所有していない低周波音測定機について、購入を検討すると共に他自治体からの貸与も含めて、速やかに使用できるよう準備を進めて頂きたいが、認識を伺います。 2.都市計画道路について ■2−1 7地域で実施されたオープンハウス・対面意見交換の場の設置について 【問15】2−1−① 次に、都市計画道路について伺います。 現在、東京都が策定を進める「東京における都市計画道路の整備方針(第5次事業化計画案)」を受け、杉並区は区内7地域において、オープンハウス形式に加え、対面着座型の意見交換の場を設けました。 この間、東京都の検討は情報が十分に公開されず、計画策定過程で住民の声が反映されにくいという課題が指摘されてきましたが、そうした中で基礎自治体である杉並区が主体的に住民への情報提供と意見交換の場を設けたことは、区政として重要な姿勢であり、評価したいと思います。今回の7地域での開催を通じて、どのような意見が寄せられ、区として、どのように受け止めたのか、認識を伺います。また、寄せられた意見を今後どのように都へ伝え、区としての対応に反映していくのか、基本的な考え方を伺います。 ■2−2 補助133号線(都施行路線)への対応 【問16】2−2−① 次に、補助133号線について伺います。 補助133号線は、区施行路線とは異なり東京都施行路線ですが、住民の注目も大きく、地域の暮らしへの影響も非常に大きい計画です。区として事業主体ではないからこそ、杉並として、都施行路線である補助133号線に対し、どのような基本認識を持っているのかが重要と考えます。 都市計画道路に関する区長メッセージは、主に区施行路線として取り上げられていますが、補助133号線について、区長としての基本的な認識、地域への影響の捉え方、住民との協議の必要性について、どのように考えているのか伺います。 代表質問でも取り上げましたが、東京都が今後の方針を進める上で、杉並区として住民との対話の努力を尽くしていることを都に伝え、拙速な事業化をしないよう求めるべきと考えます。 【問17】2−2−② 補助133号線については、南阿佐ヶ谷地域での(仮称)デザイン会議が設置、運営されています。 都市計画道路の検討において、道路整備の是非にとどまらず、地域の将来像を住民と共に描き、地域資源やコミュニティを含めて議論を重ねることは、住民自治の観点からも重要であると考えます。 補助133号線に関わる南阿佐ヶ谷地域の(仮称)デザイン会議について、現在の進捗状況を伺います。また、区としてどのような目的意識を持って運営しているのか、認識を伺います。 【問18】2−2−③ 防災は道路拡幅だけではない ― コミュニティの重要性 次に、防災の考え方について伺います。補助133号線は、防災上の必要性が示されている路線の一つです。しかし、補助133号線の周辺は既存道路の無い住宅街であり、災害時においては、地域のつながり、見守り、助け合いといったコミュニティの存在が、命を守る重要な基盤になると考えます。 区長はこれまでも、都市計画道路の選定に関わるメッセージ等において、数値化できない地域資源やコミュニティの重要性に言及し、「道路整備だけに頼らない「まちづくり」を進めたい」と示しました。この観点は補助133号線にも共通するものであると認識しています。 補助133号線を含め、都市計画道路の検討にあたって、防災を「道路整備」だけに限定せず、コミュニティや地域資源を含めた総合的な防災・まちづくりとして捉えるべきと考えますが、認識を伺います。また、こうした観点について、区としてどのように都へ意見を伝えていくのか、伺います。 ■2−3 補助132号線(仮称デザイン会議)の進捗状況 【問19】2−3−① 最後に、補助132号線について伺います。 補助132号線については、岸本区政のもとで(仮称)デザイン会議が設置され、道路整備の賛否を超え、まちづくりの観点から住民との協議が進められています。 西荻窪地域の(仮称)デザイン会議では、現在、4つのテーマ部会が発足し、それぞれの部会で地域課題の整理や検討が進められています。具体的には、「西荻ならではの人中心の道づくり部会」「道路用地の利活用部会」「多様な世代や立場の人の居場所づくり部会」「西荻窪らしい商店街を守るルールづくり部会」といった形で、まちづくりの将来像を住民主体で検討する段階に進んでいることは、重要な前進であると考えます。 2月14日に開催された西荻窪地域(仮称)デザイン会議のテーマ部会報告会に参加しましたが、自治のまちづくりを体現する非常に重要な取り組みとなったと感じています。 報告会では、4部会が、それぞれの検討内容を発表しましたが、特筆すべきは、プレゼン資料や説明を部会メンバー自らが作成し、区民の手で報告が行われたことです。 会場からは熱気と意気込みが感じられ、「自分たちのまちのことを自分たちで考え、行動する」という姿勢がはっきり伝わってきました。 同時に、この取り組みは、住民の努力だけでなく、区職員の皆さんが丁寧に住民と向き合い、積み重ねてきた伴走があってこそ実現したものだとも感じています。実際に、参加された住民からは「感動した」という声や職員との関係性を歓迎する声も寄せられています。 とりわけ、事業認可済みの道路用地を単なる空き地にせず、雨庭づくりなど地域資源としてどう活かすかという具体的な提案もあり、将来を見据えた創造的な議論だと感じました。 これらの取り組みは、行政と区民の協働による実践であり、住民自治によるまちづくりの可能性を強く感じさせるものです。 補助132号線に関する(仮称)デザイン会議と4つの部会での取り組みについて、現在の議論の進捗状況、これまでに得られた論点や共有された地域課題について、区としてどのように評価しているのか。また、各部会で整理されつつある地域課題や提案を、今後どのように取りまとめ、補助132号線を含むまちづくりの方向性に反映していく考えなのか、認識を伺います。また、デザイン会議を通じて学んだ住民自治のまちづくりをどのように区政に反映していくのか、認識を伺います。 以上、区の見解を伺い、再質問を留保し、質問を終わります。 |
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