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2020年杉並区議会第一回定例会一般質問(金子けんたろう) |
日本共産党杉並区議団を代表して、①富士見ケ丘駅周辺まちづくりについて、②区長の政治姿勢について、質問します。 昨年放射5号線が開通し、先日は、一部で都市計画高井戸公園においてラグビー実施環境の整備という報道がありました。先月1/26から28には、富士見ヶ丘駅周辺のまちづくりについてパネル展示が行われ、まちづくり方針策定に向けた動きが活性化しています。区が進めようとする富士見ヶ丘駅周辺地域のまちづくり方針策定に関して質問します。 Q1−1、 周辺のまちづくりにとって最大の問題は、富士見ケ丘通りの問題です。道路幅がわずか6メートルと狭く、歩道もない状況でありながら、数少ない南北道路であり、対面通行のために狭い道路に車が行きかい、しかも踏切によって渋滞し、子どもはもちろん、大人でも歩くのが怖いという状況がなかなか解決されないことです。 令和元年10月発行「杉並区区民意向調査」では、「富士見ヶ丘駅周辺の商店街の道路が狭く」「子どもを1人で富士見ヶ丘駅まで歩かせるのが大変不安です」という区民の声が紹介されています。まちづくりの検討というなら、こうした問題の解決のためのまちづくりであるべきと考えますが、区の見解はどうか。 Q1−2、また、富士見ヶ丘駅には、駅利用者がとどまるスペースも、タクシー乗り場も、もちろんバス停もありません。冒頭紹介した「杉並区区民意向調査」では、富士見ヶ丘駅前について「非常に不便」「タクシーかバスのロータリーぐらい作ってください」との声が紹介されています。こうした区民の声からも井の頭線における区内駅と比較しても、富士見ヶ丘駅は整備が必要と言わざるを得ません。こうした問題も検討課題と思いますが、区の見解はどうか。 Q1−3、ところが、令和2年度区政経営計画書では、多心型まちづくりの推進の目的・概要として「商業の活性化や生活の利便性向上を図り」「にぎわいと多彩な魅力あるまちづくりをすすめる」など記されているだけで、地域住民の安全な歩行、安心して買い物ができるまちづくりをすすめるという立場が不明確です。富士見ヶ丘駅周辺まちづくりの主眼は、あらたな需要すなわち放射5号線や公園を利用する人や車の増加への対応なのでしょうか。実際、放射5号線によって利用交通量は増加傾向にあります。それでは地域の期待に応えるどころか、裏切るのではないかという危惧も起きます。いかがでしょうか。見解を求めます。 Q1−4、しかも、周辺地域でいえば、富士見丘小学校跡地の利用問題があり、区は跡地活用について民間の調査と提案で進めようとしています。また交通でいえば、中央高速高井戸インターチェンジ、下りオンランプ問題があります。まちづくり方針において、こうした課題も検討するのか。見解を求めます。 この地域は、昭和41年、富士見丘小学校の敷地に隣接して中央自動車道と放射5号線が計画されて以来、富士見丘小学校では、同校PTAが中心となって、富士見丘小学校に通う子どもたちの成育環境を守るため、長く道路問題と向き合い続けてきた背景があります。昭和51年4月には、日本道路公団、東京都、杉並区、富士見丘小学校および富士見丘小学校PTAの5者、いわゆる五者協議会で確認書が締結されるなどを経て、今日に至っています。 Q1−5、富士見丘小学校移転後の跡地について、地域の声を丁寧に聞きながら検討すべきと考えるが、区の見解はどうか。 Q1−6、こうした計画を進めれば、たとえ現在の富士見ケ丘通りを計画している9メートルに拡幅しても、自動車数が増大し、歩行や買い物安全とならないではないですか。したがって、ただ道路を広げるだけではなく、自動車流入の増大をどう規制しコントロールするのかという観点もまちづくり検討の課題として取り組むべきではないでしょうか。区の見解を求めます。 Q1−7、最後に、都市計画高井戸公園についてうかがいます。先日、代々木、府中の森、高井戸と「都立3公園にラグビー場」2022年度から23年度の完成を目指すと一部報道がありました。地元のかたにうかがうと、「国学院久我山高校と連携してほしい」「ラグビー関係者に地元の商店を利用してほしい」など期待の声が聴かれました。区として、まちのにぎわいや活性化、どのように応える考えかを伺います。 つぎに区長の政治姿勢について質問します。いま国会では、安倍首相による、桜を見る会の政治利用、国政の私物化など、モラル破壊とも言える実態が次々と露呈し、国民の怒りが広がっています。これは安倍政権の大問題ですが、区政においても区民が納めた税金の浪費や私物化と思われる行為があってはならないことは当然です。 日本共産党区議団は、区長の公用車運用をめぐる政治利用や運行目的の不透明な問題、さらに、区が事業を発注する利害関係者と区長がゴルフコンペを行うなどの問題をとりあげてきたのも、こうした思いからです。 今日の質問では、前回の質問にたいする答弁が誠実に実施されているのか、また新たな調査結果もふまえ、区長に質問したいと思います。 1、公用車運用 ます区長公用車の運用についてです。2018年の第1回定例会でわが党は、他区の都議選応援に公用車を利用するなどの政治利用、深夜11時をこえる運行が年間50回を超えるなどの乱脈運行、さらに何のための運行なのか不透明な利用実態の是正を求めました。 今回あらためて、昨年1月から11月の11か月について区長専用車の運行履歴を確認してみました。その結果、わが党の指摘で是正された点を確認することができました。深夜11時以降運行は11か月で18回(要確認)と激減しました。また、特定のドライバーにかたよった運行も是正されました。これは評価できると思います。 しかし改善されておらず、答弁も守られていない問題があります。それは、区長専用車の区外運行の多くが引き続き、不透明であることです。これは、答弁にも反する事態です。 Q2−1、確認しますが、2018年9月に策定した「杉並区長車の使用に関する基準」第5条では、「区長は、前条の規定により区長車を使用した場合には、使用日、公務内容、公務場所その他必要な事項を記録するものとする」とあります。これは執行されたのですか、どのように執行したのですか。お答えください。 Q2−2、私が見たかぎりでは、昨年の11か月間で区外への運行が(55)回ありましたが、杉並区ホームページ「区長の行動日程」で公務内容が特定できる回数はわずかに (19)回、(34)%にすぎません。(6)割に及ぶ(区外への公用車運行)は公務といいつつ何につかったかを確認することはできません。透明化する旨の答弁が守られていないではありませんか。なぜこうしたことになったのですか。答弁を求めます。 Q2−3、さらに前回以上に不透明がました事態があります。それは、従来であれば、公務なら区外に行った場合、自宅に帰るのも公用車を使用していました。しかし、今回の調査で、公用車を新宿区などに行くときだけ利用し、帰宅には使わなかったと思われる事例がありました。昨年9月1日、18日、30日、10月16日、17日。いずれも新宿です。さらに11月20日は中野です。しかもこの6回のうち、新宿、中野区に行く車に秘書が同乗していなかったケースが4回もありました。これは従来にはなかったことです。かつて予算特別委員会で秘書課長は「公用車を使っているということは公務でございます」と答弁しました。この6回のケースは公務だったのですか、何に利用したか、なぜ片道だけで、秘書も同乗しなかったのか、答弁してください。 2、不可解な入札結果とゴルフコンペ 次に公園や樹木、芝生の維持・管理をめぐる入札をめぐる不可解な結果についてです。私は昨年の予算特別委員会で、学校芝生の維持管理をめぐる不正問題を通じて、入札の不自然、不可解な結果について指摘しました。 それは、学校教育施設芝生維持管理支援委託、公園樹木管理委託の2つの事業の13ブロックの入札結果をみると、6年間13ブロックのほぼすべて同じブロックを同じ事業所が1位となり、落札していたことです。しかし、区はなんら不自然ではない、問題はないという驚くべき答弁でした。 私は、あらためて「東京電子自治体共同運営サービス」の「入札情報サービス」をつかい、2014年から2019年の6年間にわたる公園関係の入札結果を調べてみました。その結果わかったことは、6年間にわたって毎年、地域・ブロック別に行われた入札で、1位をとった事業所はほぼ同じだったことです。 Q2−4、確認したいと思います。 学校教育施設芝生維持管理支援委託は5ブロックにわかれて入札が行われてきましたが、南1、北1は6年連続で同時事業所が1位入札だったのでないですか、南2、3、北2も各1年を除き同じ事業所が1位になったのではありませんか。 次に公園等樹木管理委託です。8ブロックにわかれて入札がおこなわれてきましたが、 南1から北3の8ブロックすべてが6年間にわたって同じ事業所が1位を取ったのではありませんか。 次に公共施設の樹木等維持管理委託です。初めて明らかにしますが、これは6ブロックにわかれて入札が行われてきましたが、南2ら北3の5ブロックは6年間同じ事業所が同じブロックの1位をとったのではありませんか。南1ブロックは2019年だけ違いますが、1位をとってきた事業所が指名停止になった結果です。 次に除草請負です。5ブロックにわかれていますが、5ブロックすべてが6年にわたって同じ事業所が1位を取る結果になっていのではありませんか。 次に街路樹剪定委託です。2ブロックにわかれていますが、その1については同一企業が6年連続で1位、その2も2015年を除いて同一事業所が連続して1位をとったのではありませんか。 さらに区民農園維持管理委託です。2ブロックですが、2ブロックとも6年同じ事業所が1位をとってきたのではありませんか。事業ごとに1位入札の結果を答えてください。 Q2−5、これらはきわめて異常な結果です。2014年から2019年までの物品の道路・公園関係の毎年ブロック別に分けた入札で公園及び樹木管理等の入札はごく一部の例外を除き、すべての事業で、同一事業所が1位を取ったのではありませんか。いかがですか。答弁を求めます。 Q2−6、前回の質疑で区は不自然ではないと強弁した理由として、「専門性が高く中小企業対応が難しい」と答弁しました。しかし、私が問題にしているのは、同じ事業所が同じブロックで6年間にわたって1位をとることが、不自然ではないかということなのです。 たとえばO造園でいえば、学校教育施設芝生維持管理支援委託で、南北5ブロックにわかれていながら、南の1だけは6年連続でなぜ1位になったのか、公園等樹木管理委託でいえば南4だけはなぜ6年連続1位になったのか、公共施設の樹木等管理委託では南2だけは6年連続1位になったのか、区民農園の維持管理では北部だけは6年連続1位なのか。逆にいえば、他はなぜ1位になれなかったのか、専門性というなら他でも1位はありえるではないですか、「専門性」を理由に不自然ではないと強弁すること自体きわめて不自然といわざるをえません。いかがですか。答弁を求めます。 Q2−7、さらに問題なのは区が不自然でないという理由として、同一事業は同一企業が落札するのは当然としていることです。私が問題にしているのは、同一企業が同一ブロックの1位を取りつづける不自然さを指摘しているのです。区が、同一事業所が同じ場所に委託した方がよいと判断して落札したわけではありません。単純に数社が入札したが特定の事業所の入札価格が一番低かったという結果が不自然ではないかということを問題にしているのです。いかがですか。答弁を求めます。 Q2−8、私はすべての入札結果を把握しているわけではありません。そこでうかがいます、公園、樹木等の維持管理事業以外で、ブロック別に6年連続同一事業者が1位を取り続ける事例があるなら、それを具体的に示してください。私は同じカテゴリーの道路等日常保全委託の入札結果を調べましたが、4ブロックのうち同一事業者が6年連続で1位をとってはいません。いかですか。答弁を求めます。 Q2−9、さらに、他区の事例も確かめたいと思い、練馬区の公園、樹木維持関係でブロック別に行われた入札の結果をしらべましたが、1位をとった事業者は年度によってまったくバラバラで、特定の事業者が特定のブロックの1位を取り続けるという事例は皆無でした。区は他区でも、杉並と同じ事例があるというのですか。答弁を求めます。 Q2−10、私は、明らかに杉並での公園、樹木等の管理委託で、特定事業者が同一のブロックで1位をとり続けるという事態は、きわめて不自然であり、談合の可能性があると疑わざるをえません。あらためて確認しますが、区はきわめて不自然と思いませんか。調査をすべきではありませんか。そうでないというなら、どのような根拠ですか。明確に答えてください。 Q2−11、私たちが調査したにもかわらず、区が何ら問題ない、不自然でないと言い続けるなら、なぜ区はそうした判断するのか、別の角度でいえば、なぜ調査すらしないのかという疑問がわきます。この点で、区長の後援会が母体となって毎年ゴルフコンペを行い、そのなかに造園事業者が参加していることを見過ごすわけにいきません。 すでに第47回の参加者名簿は公表されていますが、そこには9事業者の名前がありますが、そのうち8事業者は、私が指摘した6事業で落札した事業者ではありませんか。答弁を求めます。 Q2−12、公務員倫理規定は公務員にたいし、利害関係者とのゴルフを国民の誤解を招きかねないとして禁止しています。首相、大臣等は除外していますが、区長は一般職員以上に誤解を招くことがないようにすることは当然ではありませんか。区が昨年秋に発表した「第51回杉並区区民意向調査」では、区民の声として、次の声が紹介されています。紹介します。「区長と出入業者がゴルフコンペなどしているというのは本当ではしょうか。やっているのでしたらやめた方が良い」。これは区が紹介している声です。区長、区民の声をどう受け止めますか。「やめた方が良い」という声を受け止めるべきではありませんか。答弁を求めます。 最後に、区長の政治資金収支報告書に関して一点確認しておきたいことがあります。政治資金規正法21条二項では選挙運動を除き、何人も政治家に寄付をしてはならないと規定しています。 Q2−13、区長の政治団体である「杉並を良くする会」の平成30年の収支報告を見ると、6月から7月にかけて、6/8、200万。6/16、27万。7/12、80万。この3回にわたって区長にたいし合計307万円を寄付しています。当該収支報告書の備考欄に記載はなく、この寄附は現金が寄付されたことになっています。 しかし平成30年区長選挙の収支報告をみると、6月16日の27万円は、現金ではなく事務所の無償提供としての収入になり、さらに支出も事務所の無償提供となっています。そもそも10日間の事務所代が27万円相当という評価も不可解ですが、現金で受け取りながら、「良くする会」からの事務所の無償提供だったというのはどういうことでしょか。区長の見解を求めます。 以上、再質問を留保し質問を終わります。 |
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