請願趣旨を発言させない冷たさ ーー教育基本法改正の慎重審議を求める「請願」の扱いーー

イラスト 「子どもたちの未来と教育を考える会」は所沢市議会に対し「教育基本法改正の慎重審議改正案の慎重審議を求める意見書」を国会にあげることを求める請願書を提出しました。
 冒頭、当麻実委員長(民主党)から、傍聴に来ている請願者から請願の趣旨を聞いたらどうかという提案に、真っ先に浜野好明議員(市民クラブ)から「国会審議中のことであり、趣旨説明聞く必要なし」。続いて久保田茂夫議員(市民クラブ)も「請願の趣旨は理解しているので説明の必要なし」。村上浩議員(公明党)も「趣旨説明は聞くまでもない」、高橋大樹議員(翔)も「趣旨説明は不要」と発言。請願者の説明を聞くことに賛成したのは平井明美議員(共産党)、水村篤弘議員(民主党)、斉藤治正議員(さわの会)だけで、委員意見不一致として説明は認められませんでした。
 質疑は、教育委員会に対して「タウンミーティングでのやらせについて市民からの声を聞いているか」という質問に、学校教育部次長は「特別な意見は聞いていない」、斉藤治正議員(さわの会)の「教育基本法改正案の基本点は何か」との質問に、次長は「戦後は個人尊重に流れていた。公共の精神、道徳心を育てること、家庭教育について父母が責任を持つこと」が改正案の基本点だと回答しました。 また、次長は、共産党平井明美議員から、現行法第十条が変わることの重大性について見解を問われ、「国の動向を見守る」と答えたのに対し、平井議員から「教育委員会としての見解はないのか」と問われ、「国の動向を見守る」「改正案が決まればそれに従うのか」との追及に「決まれば改正にそった形で行う」と答え、「 校長先生の六六%が反対していることをどう思うか」に対し「個々人の意見であり、われわれは決まったことに従うのみ」と教育委員会としての見識は示せませんでした。
 再び平井議員が「戸田、志木、新座、桶川、坂戸、越生等埼玉県各地で教育長が発言している。改正案は生徒の心の中まで支配するもので廃案すべきもの」、高橋大樹議員(翔)「請願されて出すものではない。自発的に出すもの」、浜野好明議員(市民クラブ)は「国会審議中のものを出されても対応できない。意見書反対」、村上浩議員(公明党)「意見書反対」、斉藤治正議員(さわの会)「全国一四の自治体から意見書が出ている。所沢市でも開かれた市議会として提出したい」」水村篤弘議員(民主党)「民主党は独自の法案を出している。衆議院での強行採決は遺憾に思う。子どもたちの未来のための人づくりのため、拙速な採決は避けるべきで請願には賛成」などの意見も出されたが、全会一致でなければ意見書を採択できないという議運の申し合わせに従い、「留保」となりました。
 委員会を傍聴しての感想は、請願者代表としての傍聴者に、委員長の誘導があったにもかかわらず、請願趣旨を発言させなかったことに冷たさが感じられた。教育行政に携わる学校教育部当局の見識の乏しさにあきれたこと、一部を除く議員各位の教育基本法について、現行のもの及び改正案についての理解が浅く、「もっと議論があっても」と感じられ、これもまだまだ世論が届いてないためかと思いました。


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