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突然議場に掲げられた国旗のもとで、共産、公明、民主、さわの会、風の各会派欠席のなか、21議員クラブ単独で開会(5月16日) |
改選後初の所沢市議会第1回臨時会は、議場への国旗掲揚をめぐり話し合いがつかないまま21議員クラブのみの出席で開会。正副議長、常任委員長などを単独で決めました。
日本共産党市議団は、他の5会派とともに議会の民主的運営を著しく踏みにじる21議員クラブの暴挙に抗議して、本会議を欠席しました。
国旗掲揚については昨年9月議会で、議場に国旗と市旗の掲揚を求める請願を、21議員クラブと公明の2会派だけの出席で可決し、公明は白票を投じていました。
当時の青木議長は、請願が議決されたからとして、今年の3月議会以降に副議長(公明)や各会派にも一切相談なく市長に要請、議場に「国旗」と「市旗」を掲げたことが事の発端です。
選挙後の初の各会派世話人会で、議会事務局長から経過報告を受けて初めてこの事実を知ることとなった各会派世話人は21議員クラブに対し「16日の臨時会ではひとまず撤去し、その後新議長のもとで協議しよう」との提案をしますが、一向に応えようとはしませんでした。
数の力で強引に議会運営を押し進める態度に、今後の議会運営を懸念した他の会派は一致してこの対応に抗議し、それまで協議してきた議会役職等についても返上を表明、本会議欠席の意思を示しました。
そもそもこの請願は、内容からして全議員を拘束する性質のもので、たとえ多数で可決されようと「掲げるかどうか」「掲げるとしたらどのような形態にするか」などは全議員の協議の場に戻すのが筋です。
それを、青木議長(当時)が当初予定の工期である「3月定例会前」をわざわざ混乱を避けるためか「3月定例会後」に変更するという姑息な手段で独走したことは、議長の権限をはるかに逸脱した行為です。