国保税の見直しで増税に! 不足分三.五億円を市民に

 国保運営協議会は市長の国保税率等見直しの「諮問」を受け、11月19日には増税の「答申」を市長に提出する見通しです。 事務局案によると医療給付費分の資産割率と平等割額を廃止する一方で、所得割率を6.5%(現行)から7.6%に引き上げ、均等割額を9,000円(現行)から2万2,400円に引き上げる。

後期高齢者支援金分の限度額を12万円(現行)から14万円に、介護納付金分の限度額を9万円(現行)から12万円にそれぞれ引き上げるというものです。

税率二方式は国保広域化先取り

 資料によると、今後3年間の国保特別会計の推計見通しでは、年平均約5億5千万円の歳入不足となり、これを補うために基金から2億円繰り入れ、不足分を税率改正でまかなうとしています。

 埼玉県では市町村で運営している現在の国保事業を広域化する方向で準備を進めていますが、そこには税率がバラバラな現状を2方式(所得割率と均等割額)に統一する方針を打ち出しています。

 また、現行の所得割率と資産割率を加えた「応能割」と、所帯に課す平等割に人数に課す均等割を加えた「応益割」の割合が80対20であったものを、今度の改定案により応能69対応益31になることで、相対的には所得の少ない人ほど負担が重くなることになります。

 しかし資料では、「所得100万円以下の世帯の中で税額が減となる世帯は85.65%」、「所得200万円円以下の世帯の中で税額が減となる世帯は57.35%」と記載されています。

 つまりその他の世帯には負担増が待っていることになります。

高くて払えない人

今でも15000世帯

 市内の国保加入者は現在56000世帯で、その4分の1にあたる15000世帯が滞納者となっており、今でも高くて払えない実態があります。

川越市なみに繰り入れ増やせば増税の必要なし

 そもそも三五〇億円規模の国保会計で、増税となる三億五千万程度は「誤差」の範囲内で、どうにでもなる金額です。

 川越市の一般会計からの補てん額は所沢市の二倍。川越市なみに繰入金を増やせば、お釣りが来る勘定です。

 下水道料金、電気料金、消費税の値上げラッシュのうえに国保税の増税では暮らしが破壊します。

 「悪政から市民を守る砦」であるべき市役所の役割が今問われています。

100人の母たちの写真展

写真 3・11以降、「いのちを守りたい。そのためには、もう原発いらない」と意思表示をした母たちの祈りの写真展と意見交換会が11月2日に開かれ、城下市議が参加しました。

「子どもの笑顔を守りたい、水や空気や大地がなにより大事」との趣旨に賛同した100人の母たちの笑顔溢れる写真。

 わが子のためにと福島県三春町から自主避難をしている増子里香さんからは、原発事故直後40歳以下にはヨウ素が配布され、死の宣告を受けたようだった。 また、避難先の学校で子どもたちが福島から来たことを理由にいじめがある事例や、自分たちの生活が国の災害対策法や自治体の対応に委ねられるため今後不安であるなどの実態が報告されました。

 参加者からは、福島の報道が少なくなったことや放射能の影響による食の安全に対する不安や原発依存からの脱却が必要など、さまざまな意見が出されました。

輝け9条!文化のつどい開催

写真 11月3日文化の日は、戦争放棄を宣言した新憲法公布の日で、国民の祝日に関する法律では「自由と平和を愛する文化をすすめる」日と定めています。

 その文化の日にふさわしく「マスコミ・文化九条の会所沢」主催「九条の会 詩人の輪」共催の『輝け九条!文化のつどい』が開催されました。参加者は200人を超え、小林・矢作議員が参加しました。

 こてさし語りの会による「憲法前文・九条」の群読、小森香子・秋村宏氏ほか九人の詩人による自らの作品朗読がありました。

 山本みち子氏の沖縄戦の詩『声を呑む』の一節「(略)母親は 赤子の口を震える唇でふさぐ 叫びたい声を押し殺し 重い軍靴が遠ざかるまで 母親は動かない 守れなかったものを抱きしめたまま(略)」に、胸を締めつけられました。 

 劇団文化座代表・女優の佐々木愛氏による『いのちの大切さ』のお話しは、演劇人のご両親が戦争中、国内では自由な芝居ができず、中国に渡ったご苦労。中国・韓国の人達を攻撃する“ヘイトスピーチ”現象などに胸を痛めていること、平和について若い人に語り継ぐことなど、演劇人として良心にもとづく凛とした生き方が伝わるお話でした。

 映画プロデューサー桂荘三郎氏・書家の山本萌氏・小林善亮弁護士の平和トークは、安倍政権の「秘密保護法」や「集団的自衛権」など喫緊の問題が語られました。

 二胡演奏を最後に、平和を守る決意を新たにする催しでした。

無料法律相談会

11月30日(土)

午後1時30分〜4時
中央公民館学習室7号

担当・荒川議員090−2660−5883
小林弁護士・石山氏(元民事書記官)

なんでも相談会

11月28日(木)
午前10時30分〜12時
地区労会館 1階

 生活、雇用問題等なんでもどうぞ