日本共産党の名は大事にします
狭山市駅の早朝宣伝や、地域を訪問していて言われることがあります。
「一番まともな党だね。でも名前がね…。党の名前を変えたら?その方が親しまれるよ」と。
名前をかえなければならない悪いことはしていない
でも、名前を変えても結局「元 共産党だよ」と言われるだけだと思います。それに、共産党は名前を変えなければならない悪いことは何もしていない。戦前、「戦争反対」を言い続け、その結果、作家の小林多喜二のように、特高警察に追われ、つかまり、一夜の拷問で殺された。多喜二は特高警察が、平和運動家や労働組合の活動をしている人たちが弾圧される姿を、小説「一九二八年三月一五日」で暴露し、特高警察は「お前が書いたように、お前を殺す」として多喜二を殺しました。
多喜二の他にも、文化人、作家、評論家、劇団員、研究者たちが、治安維持法という名のもとに追われ、拘束され、拷問され、命を奪われていきました。そうしたもとでも党を守り、来年100年の歴史を築くことになるのです。
時の政府に迎合して戦争賛成に回った政党は、戦後名前をかえてでてきた
日本の政党で100年の歴史を持つ政党はありません。戦前にあった政党も、みんな戦争推進の仲間になり、大政翼賛会になっていきました。日本共産党だけが、党の活動を非合法にされながらも続けてきたのです。
ですから、戦後になってそれぞれの方が政党を復活させたりしましたが、戦前の名前で活動を再開することはできなかったのです。そうした命がけで守った党名を変えることはできないのです。
中国こそ共産党の名前を使わないでほしい
ただ、皆さんが善意で「共産党の名を変えたら」というのは、日本では「共産党」という名のイメージが悪く伝えられてきたから、というのが一つあります。戦前、弾圧を受けたような暗い歴史があり、また、現在では中国の覇権主義的横暴、香港の民主的活動家に対する弾圧、新疆ウイグル自治区(シンチャンウイグルじちく)の人権弾圧の行動などが、同じ党名のために変更したらと言われるのだと思います。こうした中国の行動は共産党(共産主義)とは相いれないものです。
日本共産党は、こうした中国の問題について党の最高の機関「党大会」の決定で徹底的に批判しております。私はむしろ、中国こそ、共産党の名に値しませんから名前を変えてもらいたいと思うのです。
全ての人間が自由で全面的に発展できる社会目指して
共産主義社会の特徴は、「全ての人間が自由で全面的に発展できること」「各人の自由な発展が万人の自由な発展の条件になる」。資本主義社会がこの世界の最後の到達点ではないと思います。今の資本主義社会を乗り越え、そのいいところは生かしながら社会主義社会、共産主義社会へと発展していくものです。そしてそれを選択するのはその国の国民です。
最近、党に思いを寄せていただいた方の言葉を紹介します。
本田由紀さん(東京大学大学院教育学研究科教授)です。「ぶれないのに柔軟、強いのに優しい、理知的なのに温かい」。本当に嬉しい励ましです。