笹井俳句愛好会に入れていただき丸2年
「笹井俳句愛好会」の仲間に入れていただいたのが2015年3月。もうすぐ丸2年となります。「愛好会」は毎月「ささぶね」という同人誌を発行しています。私が入れていただいた時の15年3月号は通巻432号です。ざっと計算しても36年の長きに渡って発行されてきたのです。
「愛好会」は季題を決めて、毎月15日締切で句を募集し、その月の末に、募集した作品を作者名を隠して「ささぶね」に発表します。会員はその中から「いい」と思った作品を7句選び、次の月の15日までに次月の季題の作品と一緒に提出する仕組みです。
月末には、自分の作品がどう評価されたか、楽しみと同時に「また、ダメかな」と不安な想いで待ちます。
この2年のうち前半の1年分を改めて見直してみました。同時にその時期につくった、神社への奉納俳句、公民館の文化祭出展なども拾ってみました。
今、読み返すと、不勉強な私には、まだどれがいいのか分りませんが、会員の方が「いいよ」と言って下さったものも少しあります。
入会して最初に提出した1句は5人の方が「いいよ」と選んでくださいました。15年3月に書いた俳句です。この期間中、私にとってはこの作品が一番評価が高かったのです。
野焼きあと 新たな命 生まれてる
その後は、2〜3人の評価でした。
帰宅時に 夜店並んで 鈍る足
終戦日 9条守れと 国こそ言え
網持って とんぼ追ってた 郷を追う
日向夏 一夜で喰った 菜虫どこ
左千夫著の 「野菊の墓」に また涙
笹井は狭山市で唯一と言っていいと思いますが、空襲を受けた地です。白髭神社には、その焼け跡がくっきりと残されています。
「愛好会」は戦災記念俳句会も特別に行います。
戦災の 坂道登校 児らに幸を
夏季納涼会では
体操も 木陰求めて 輪がくずれ
これが10人の方の支持を受けて、私にとってはこの時期最高でした。
朝体操の仲間が同調してくださったようです。
「セイコーモータースクール俳句展」というのがありまして、会長の橋本荘一さんのおすすめで出品してみました。
暴政を 許さず反旗 セキレイ鳴
水富公民館文化祭には、
朝体操 手袋するせぬ 半々に
落ち葉掃き 葉っぱと我妻 根比べ
とりあえず1年分をふりかえってみました。夏井いつき先生ならコテンパに言われる俳句でしょうが、これからもめげずに、愛好会の仲間についていこうと思っています。