稲作りの手伝いと姉弟で過ごす春の一日
4月の末から5月の初めの一日は家内の実家、鳩山町に行くのが年中行事になっています。鳩山町はニュータウンのあるところを除けば水田、畑、山が広がるのどかな田園地帯です。私が彼女と結婚した35年前は鳩山”村”でした。数年してニュータウンが完成し、“町”になったときはなんとなくがっかりしました。
この時期は稲作りのために、稲の種を水田の一角に撒く(実際は木枠に入れた種籾を水田に並べる)作業をするのです。鳩山の実家には、今は家と水田、畑しかありません。義父は10年前に他界し、がっくりきた義母は厭世的になり、特別擁護老人ホームに入りました(しかし、いたって元気で、今では夏の服を子どもたちにせがんで頑張っています)。
この家と田畑を守っているのは、坂戸に住む、長男の義弟です。東京の消防庁に勤めながら、毎年美味しい米を作ります。
よろけながらも種籾を並べる私。<真ん中です>
種籾を撒く日は、坂戸市、小川町、ときがわ町、狭山市から姉妹、兄弟が集まります。日頃の運動不足で若干厳しいですが、足でまといになりながらも、私も手伝います。
これが終わると、竹山に入って筍堀をするのも年中行事です。今年は天候が不順のためか、ほとんど収穫無し。がっかりです。いつもは背負かごに入らず、入っても重くて運べないくらいに大変なのに。それでも10本ほど採って、家から持ってきたどでかい鍋をかまどに載せてゆがきます(ゆでる)。
そんなことをしていると、もうお昼。昼になると、それぞれの家庭の手作り料理を並べます。今年はお稲荷さん、チラシ寿司、ポテトサラダ、フキの煮物、きんぴらごぼう、水餃子(私の18番です)、ぬか味噌の御新香です。私と義弟はビールをいただき、ご苦労さん会。
亡くなった義父の思い出話しや特養にいる義母の話で盛り上がり、春の一日を過ごします。