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議員だより
猪股嘉直
今、私たちがなすべきことは
 東日本大震災から1ヶ月がたとうとしています。震災は東北地方の特に岩手、宮城、福島の海岸沿いに、今を生きている日本人が経験したことのないような甚大な被害を及ぼしました。
 海岸に住む人とまち、家、魚市場、畑、道路、車、ありとあらゆるものに襲いかかり、一気にそれぞれを飲みこみ、追いやり、海に連れ去りました。
 4月2日時点で亡くなられた方11,938人。行方不明の方15,478人です。
これからの人生に夢をたくさん持って、生きていこうと思っていた、たくさんの人の前途が、その人が考える間もなく、奪い去られました。「無念」と思う瞬間さえ与えられずに。
 かけがえのない人を奪われた、たくさんの人が、住む家も働く場所や畑も奪われた人々が、今つらいどん底から、それでも負けずに立ち上がろうとしています。
 日本の多くの人々が、何か手助けできないかと、考えています。全国からたくさんの義援金が集まり、物資が集まり、ボランティアが現地に行きたいと話しています。自分には何ができるのだろうと多くの人が考えています。         
春は、力強く、始まっています。下広瀬の農家に咲く、ハクモクレン
春は、力強く、始まっています。下広瀬の農家に咲く、ハクモクレン

 私たちも、駅でスーパー前で、まちかどで募金を集め、物資を集め、被災現地に送りました。まだまだ足りないと思うけど、これからも続けます。

 
朝日新聞の報道は……。それでいいのか?

 そんな時の4月2日、朝、読売新聞を見ました。5面の一番下に、「政党交付金額を決定」と。「総務省が政党助成法に基づく2011年分の政党交付額を決定した」と。それによると、民主168億円。自民、101億円。公明22億円。みんなの党11億円。社民7億円。国民新党、たちあがれ日本、新党改革、新党日本もすべて受け取るようだ。読売では「共産党は交付申請をしていない」とありました。
 政党が自力で党の財政運営をせずに、国民の税金にすがりつく。総額320億円。このお金があったら、震災被災地にどれだけ多くの貢献ができるのだろうか。「受け取りを拒否します」という政党はでてこないのだろうか。
 ところで、私は朝日新聞も見ました。朝日にも同じ記事があるだろうと思いつつ。無いのです。いつも、政党助成金の決定があると報道している朝日が、今回はない。何故か。私は、朝日新聞の「ご質問受け付け」の電話に問い合わせました。
 担当者は、「調べます」と言って、時間をとり、揚句には「総務省は何時の発表でしたか?」と。私は、「常識的に考えて夜中の発表は無いはず。読売が載せられて、朝日にできないはずはない。ちゃんと調べてくれ。待っているから」と話し、待ちました。
すると、また時間をかけて出てきた答えは、「何故かわかりませんが、編集者の裁量です」と。
 私は言いました。「いつも報道していることを報道しなかったのは、意図があるのではないか。こんな大変な震災の時に、全国が力を合わせて支援しなければならない時期に、政党助成金をもらっている政党がある。それでいいのだろうか?という疑問が国民から湧き上がることを恐れたのではないですか」と。


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