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狭山市政治倫理審査会 千葉議員による倫理規定に反する行「あった」との意見多数
昨年9月議会の請願の審査にあたって、千葉良秋議員の「倫理規範に反する行為」があったかどうかについて審査を行ってきた狭山市政治倫理審査会。 5月9日に開かれた第6回の審査会では、これまでの聴取をふまえ、各委員からの意見が述べられました。

説明不足 謝罪もなく不誠実

 狭山市議会の政治倫理規定では「議員としての品位及び名誉を損なう行為を行わないこと」と規定しています。
 議論の焦点は「この倫理規定に反する行為があったかどうか」という点でしたが、1人を除く6名の委員から、何らかの形で「規定に反する行為があった」との見解が示されました。
 新政みらいの内藤委員は「しっかりとした調査の上で賛否を判断するのが議員の役割。市民や請願者に、軽々に賛否を言うべきではない」「大きな期待を持たせ、動議も出さずに反対。その後、説明・謝罪がないことは不誠実であり、品位・名誉を損なう行為に該当する」と指摘。
 光と風の田中委員も「賛成すると約束した以上、克明に説明し請願者の了承を得るべきだった。請願の内容を変更させながら反対したことは市民への背信行為であり、議会への不信を招いたことは明らか。議員として許されない行為」と述べました。
創造の金子委員は「副議長の立場でありながら、賛成から趣旨採択に変更、さらに平然と反対したのは、市民を騙す行為。市長らと接触し、『了解を得た』としていることも違反行為。あれから半年が経過したが一言の謝罪も弁明もない。一連の行為は請願法にも抵触する可能性がある」と指摘しました。
 
所属会派からも「違反あった」

 千葉議員が所属する会派である健政会からは3名の委員が出席していますが、1人は態度を留保。会派代表でもある町田委員は「少し話が食い違っている部分もあるが、賛成すると言ったことを反対したのだから、請願者に会って説明と謝罪の必要があった。品位及び名誉を損なう行為に該当する」、笹本委員は「本人に欺くつもりはなかったと感じられ、執行部との接触にも違法性はないが、事前の態度表明については、市民が『裏切られた』と感じるのは否めない。規定に反する行為があったとされても仕方がないと思う」と述べました。
 
「契約不履行」にあたる行為

 日本共産党の大沢委員は、「当初『賛成』と伝えたことは事実であり、口約束とはいえ、そうした契約を元に請願者は内容を修正して請願審査に臨んでいる。千葉議員が『反対』としたことは、どのような経緯があったとしても『契約不履行』であり、規定に反する行為と考える」と主張。その上で、不明点として「執行部との長時間の会合を行ったことが、最終的に『反対』に回ったことの背景にあるのではないかとの疑念はぬぐえない」と指摘しました。
 また、千葉議員が随所で説明不足、誤った認識に基づく間違った説明を行っている点なども指摘し「千葉議員にはしっかり受け止めてほしい」と述べました。
 この他、内藤委員からは、「先の千葉議員の弁明中にも倫理規定に反する発言があった」として、「思い込みによる偏見、『自分上位』といった態度があり、反省はみじんも感じられない。多くの陳情が出され、全会一致で審査会を開催しなくてはいけなくなったことは、千葉議員の不誠実な対応ゆえ」との指摘がありました。
 次回の政治倫理審査会では、今回の議論を元に議長への報告を取りまとめる予定で、内容がまとまれば、議長への提出をもって審査会は終了する予定です。
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