党議員団 車椅子利用者と共に 新たな入曽駅の利用を確認
車椅子利用者と共に入曽駅を確認
日本共産党狭山市議団は、5月9日、車椅子利用者と共に、新たな入曽駅の利用しやすさについて確認する取り組みを行いました。
入曽駅は周辺開発事業と共に橋上駅舎化が行われ、3月末の「まちびらき」にあわせて供用が開始されました。
ロータリーや歩道が整備され、安全に乗り降りができるようになったことは喜ばしいものですが、障害者などからは一部、不安の声が寄せられています。
その一つが東西自由通路の勾配です。
入曽駅には新たに東口と西口を繋ぐ自由通路が設置されましたが、東口側の入り口から上った先から改札口まで、4%の勾配がある坂道になっています。
車椅子1人では「無理!」
党議員団は、車椅子の利用者と共に、実際に入曽駅東口のロータリーから、エレベーターを使って2階へ上がり、改札口まで向かってみるという取り組みを行いました。
参加した車椅子利用者は、エレベーターを降り、傾斜を見るなり「これは無理!」と声を上げ、「この傾斜では自分で車椅子を押して上るのはとてもできない。新しい駅なのに、なんでこんな造りになっているのか?」と驚いた様子で語りました。
また、改札口からエレベーターを利用する場合は下りとなりますが、そのままでは車椅子が加速してしまうほどの角度であり、介助者は「ハンドルをしっかり支えていないと危ないと感じる」と話しました。
西口側はエレベーターのすぐ脇に改札口があるため問題ありませんが、東口は、車椅子利用者が1人で利用することはかなり困難であることが改めて明らかになりました。
この場に参加した地域の駅利用者は「駅工事の時から勾配が気になっていた。車椅子の方に実際に見てもらい、やはり使いにくいと感じた。議会にもきちんと説明されていないようで憤りを感じる」と語りました。
入曽駅周辺についてはこの他にも視覚障害の方から「商業施設とロータリーの間の道路に信号がなく渡るのが怖い」などの声も寄せられています。党議員団は「引き続き利用者の声を聞いていきたい」と話しています。