狭山市議会第1回臨時会 補正予算など6議案を審議
2025年第1回の狭山市議会臨時会が4月25日に開催され、市長の専決処分(市税条例の一部改正、一般会計補正予算など)の承認のほか、固定資産評価員の選任についてなど6議案が提出されました。
サンパーク奥富の工事 来年夏
補正予算では市民健康文化センター(サンパーク奥富)の空調改修工事が計上されました。 日本共産党のきぬがわ千代子議員は「市民から空調が故障して困っているとの声が寄せられている。工事が完了して市民が通常に使えるまでのスケジュールは?」と質しました。
担当課は「設計は本年7月〜10月、設計の完了後、12月議会に改修工事の補正予算を提出する予定。故障した設備は受注生産品で製造に4か月程度を要するため、2026年2月〜6月までをその製造、同年7月から8月にかけて工事を行うため、空調設備を通常通り使えるようになるのは2026年8月頃になる」と回答しました。
介護保険では事業者の移転が
補正予算には介護保険関連の事業費も計上されています。
日本共産党のはしもと亜矢議員は、「介護保険の地域密着型サービスについて補助金がついているがこの内容は?」と説明を求めました。
担当課は「現在、入間川地区で定期借家契約により、小規模多機能型居宅介護サービスを提供している事業者が、契約期間満了のため、新たに沢地区に施設を整備する計画であり、埼玉県の補助金を交付するものである」と回答しました。
国保では軽減世帯拡充も保険税の負担は重く
国民健康保険条例の一部改正では、法定減免を判定する所得が引き上げられ、5割軽減、2割軽減の世帯が拡充されます。
日本共産党の大沢えみ子議員は、「狭山市における法定減免である7割軽減、5割軽減、2割軽減に該当する世帯はそれぞれどれくらいか。具体的なモデルケースの場合、対象となる所得はどれくらいで、今回の改正で変更があるか」と質しました。
担当課は「2025年4月現在で、7割軽減世帯数は5249世帯、5割世帯は93世帯増の2375世帯、2割世帯は14世帯増の2329世帯となる見込み」と答弁。
モデルケースの試算(下記囲み参照)では、5割軽減世帯で3万6300円の減額、2割世帯で2万4100円の減額になることがわかりました。
軽減世帯が拡充されたことは評価できますが、国民健康保険税はそもそもの税率が高く、所得130万円で14万円、206万円で25万円もの保険税がかかります。保険税そのものの引き下げが必要です。