狭山市政治倫理審査会 市民からの信頼に応え事実解明を
「千葉良秋議員の倫理規範に反する行為の存否について」と題して請求された狭山市政治倫理審査会の第2回目の審査が、4月4日に行われました。
審査では、今回の請求を行った3名の議員から趣旨説明があり、内容について委員から質疑応答が行われました。
請求者の菅野淳議員(創造)は、2024年9月の請願提出の経緯を説明しながら、「千葉議員に『賛成する』と言われ、要求通りに請願内容を大幅に修正したのに、『趣旨採択にする』と伝えられ、その動議もないまま『反対』に回られた請願者は、『嘘をつかれた』『裏切られた』との悲痛な思いを持っている。市民の負託を受ける議員としてあってはならない。当事者等へ現在まで一切の謝罪はない。請願者から『これが政治か』『失望した』との声があり、自身もショックを受けた。議会全体の問題として、今後こうした事が行われないようにするために審査を」と述べました。
同じく請求者である丸橋ユキ議員(光と風)は、「請願者から『騙された』との言葉を聞き、問題だと感じた。市民から経緯について説明を求められるが、公になっていない部分が多い。3件の陳情も出ている。議員は市民とつながってこそ声を届けられる。信頼を裏切る行為はあってはならない。当事者の声を聞いて審査を」と述べました。
市議会として説明できるよう
審査では、「請求文に『適正に欠ける請願審査』とあるが、当時の文教委員会の審査が捻じ曲げられたとは思っていない。見解は?」との質疑があり、「委員会の審査が問題という事ではなく、千葉議員の行為の問題」との答えが。「『副議長』と記載してあるが立場の利用があったのか?」との質疑には
「当時、副議長という『議会を代表する立場』であった議員がこうした行為を行ったことは大変に重い」旨のやり取りがありました。
このほか「請求者としてどこまで望むのか」「対象者に聞いておきたい点はあるか」との質疑があり、説明にあたった両議員から「現在は『疑い』なので、事実確認のため調査をしてほしい。倫理違反があったとすればしっかりと謝罪して頂きたい」「対象議員への配慮も必要だが、請願者の人権もある。事実を解明し、何が起こったのか、市議会では問題をどうとらえ、どう対処したのか説明できるところまで明らかにしてほしい」旨の発言がありました。
次回以降 対象議員と関係者へ
審査会には資料として、@請願審査時に千葉議員から太田議長へ送られたとされるSNSの文面と、A請願者の「今の気持ち」と題する文章、B2024年9月議会の請願審査に関する議事録が提出されました。
資料@のSNSの文面では「市長応接室に呼ばれ請願の趣旨採択について議論した」「2時間超に及ぶ議論を経て了承頂いた」旨が記載されています。
また、A「今の気持ち」には請願者の横田氏の名前で「結果的に千葉さんに騙されたと思っている」との文言があります。 これらの資料や4日の議論を踏まえ、次回・第3回を4月11日に開催し、対象議員である千葉良秋議員への事情聴取を行う事、第4回を4月18日に開催し、関係者として当時の請願者への事情聴取を行う事が確認されました(上記囲み参照)。
審査会は原則として「公開」となっていますので、傍聴が可能です。ぜひお出かけください。