きぬがわ千代子議員の一般質問 ペットボトル削減のため給水機の増設等を
日本共産党のきぬがわ千代子議員は、12月議会の一般質問で、「ペットボトル削減のため給水機の増設を」と取り上げました。
現在、異常気象続きで、毎年夏の猛暑、10月、11月でも高温が続いたりと、地球温暖化が大きな問題となっています。
この原因となる温室効果ガスのうち最も排出量の多いCО2の排出量と、植林や森林管理による吸収量とを差し引いて実質ゼロを目指す社会のことを脱炭素社会といいます。
給水機の利用とペットボトル削減の効果は
狭山市では、2023年7月から、無料で利用できる水道直結式のマイボトル専用給水機(ウオーターサーバー)が、市役所1階エントランスホールに設置されています。
給水機を利用すればペットボトルの削減になり、このことがプラスチックの削減、ひいてはCО2の削減にもなります。
きぬがわ議員は「給水機を増設してほしいが、これまでの利用状況と、ペットボトル削減の効果はあったか」と質問。
担当課からは「給水機の利用を開始した2023年7月から2024年10月末までの16か月間に、1万9256リットルの利用があった。500ミリリットルのペットボトルに換算すると3万8512本に相当するもので、ペットボトルの削減効果があったと見込んでいる」との答弁がありました。
給水スポットがあちこちに
きぬがわ議員は、自身が所属する建設環境委員会で視察した兵庫県尼崎市の例を紹介。
尼崎市では、2050年までにCО2の排出量を実質ゼロにしようと、「尼崎市気候異常事態行動」を宣言。その中の1つに「給水スポットでマイボトルを使おう」という事業があり、市役所で「オリジナルマイボトル」を500円(税込)で販売しています(左上囲み参照)。
給水スポットは市内の公共施設やお店、交通機関、協力店舗などに46台も設置されています。
新しく設置する考えは
きぬがわ議員は「狭山市でも市役所だけでなく、公共施設や学校に給水機の設置を」と質しました。
担当課は「ペットボトル削減の効果は見込まれるが、公共施設への設置は、本庁舎の自動販売機の利用状況を検証し、研究していく。学校への設置については、これまで学校から要望等は出ておらず、各自持参した水筒や設置してある水道水で水分補給が出来ていると捉えているので、設置の予定はない」との答弁でした。
きぬがわ議員は「給水機の使用状況は、『ペットボトルをこれだけ削減出来て、これだけのCО2が削減出来た』など、温暖化対策の効果を可視化する取り組みとして、とても有効だと思う。ぜひ、多くの場所に給水機の設置を。そして企業との連携も考えて頂きたい」と要望しました。