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サピオ稲荷山の改修 プール・浴室・ジム 全て廃止⁉
サピオ稲荷山
サピオ稲荷山
 ふれあい健康センター(以下サピオ)は、市民の健康増進や交流を図る施設として1998年にオープン。多くの市民から愛されてきた施設です。
 公共施設再編計画で「民営化」の方針が出されましたが、市民から1万筆を超える存続署名が寄せられ、「公の施設」として存続されることとなりました。
 施設については、老朽化が進んでいることから、改修に向けて市が民間事業者からのヒアリング等を行い、今回「基本構想」が出されました。
 しかし、この中で掲げられたのが「プール・浴室・トレーニングルームの廃止」です。
 民間事業者のヒアリングの中で、「プール等を維持した事業では経費が増大する」等の意見が出されたことが大きな要因と考えられます。

これまでのサピオではなくなる
 
 報告を受けた日本共産党の大沢えみ子議員は「改修というが、今の機能を全て廃止する内容。今まで市民が親しんできたサピオではなくなるという事か」と質しました。
 市は「施設の現状や施設を取り巻く様々な社会環境の変化に対応し、全ての市民が心豊かに生活できる持続可能な社会の実現に向け、誰一人取り残さない、社会変化を先取りした実効性のある取組みを推進したい。人口減少、働き方の柔軟化、ゼロカーボン社会の実現、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展などの変化に即応できる新しい健康増進及び交流促進に資する機能を検討する」と説明しましたが、具体的な内容がイメージできません。

健康増進機能が維持できるのか

 「健康増進施設」としての再整備であることは掲げられていますが、新たな機能として「多様な人々が相互に支え合い、多世代が楽しみながら体力づくりを行うことができる次世代型・全世代型の拠点」をコンセプトに、性別、年齢、障害の有無、国籍等に関わらずに健康づくりに取り組めるもの、健康無関心層へのアプローチなどを取り入れるとのこと。
 想定されているのは、民間で運営されているような室内型の大型アスレチックや、デジタル技術を使った体感型ゲーム、認知症予防などにも活用されているeスポーツなどのようですが、具体的な内容は、今後、改修と運営を担う事業者からの提案次第です。
 大沢議員は「改修にあわせて新たな機能を、という考えは分からなくもないが、民間でやっているようなデジタル機器を使ったもので健康増進が本当に図れるのか?人気は出るかもしれないが、それは本当に税金でやるべきなのか?また、そうした施設は利用料も高額であることが多い。高齢者や子どもたちなどが低廉な料金で今後も利用できるのか?プールやトレーニングルームは多くの方に利用されている。少なくとも現在の利用者に具体的イメージを示した説明会を開催すべき」と要望。
 市は「地元にはこれから説明会を開催予定。4月1日からパブリックコメントを実施するので、ご意見を頂きたい」と述べました。

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