6月定例会 はしもと亜矢議員の一般質問
6月定例会 はしもと亜矢議員の一般質問日本共産党のはしもと亜矢議員は、6月12日の一般質問で平和事業として、市内の中学生を広島の和祈念式典に派遣していた事業について取り上げました。
狭山市は1996年から2015年までの十年間、狭山市内の市立中学校から代表の生徒を、広島市で8月6日に行われる平和祈念式典へ派遣していましたが、現在は中止されています。
中止の理由としては「酷暑の中、早朝からの式典参加などの厳しいスケジュールによる中学生への負担」 「宿泊施設の確保の困難」等とのこと。
事業の成果は大きい
はしもと議員は、「派遣していたことで得られた成果についてどう考えているか」と質問。
担当部長からは「参加生徒が通う学校では、平和意識の醸成に取り組んで頂けた。次世代を担う子どもたちが戦争の悲惨さと平和の尊さを学ぶ大切な機会であるとともに貴重な経験になるものと考えている」と答弁がありました。
派遣事業の再開を
はしもと議員は、この中学生派遣事業の引率を経験した元教員の話をもとに、「素晴らしい事業として、ぜひ再開してほしいと市民団体からも要望がある。市の考えは?」と質しました。 しかし、市からは「身体的な負担や、人数も限定されることから、再開の考えはない。戦争体験者や、DVDの視聴等で平和意識の高揚をすすめていきたい」という答弁に留まりました。
若い世代へとつなぐ大切な事業
はしもと議員は、暑さを考慮して無理のないスケジュールを立てることは可能であることや、広島の現地で学ぶことの大切さを訴え、「派遣事業は、戦争を体験した方と若い世代をつなぐ大切な事業であり、平和な社会を作り続けるため必要不可欠な事業」と述べ、派遣事業再開を要望しました。