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狭山社会保障を良くする会・新日本婦人の会合同バスツア-  
見附市職員の説明を聞く参加者
見附市職員の説明を聞く参加者
 充実した公共交通で「健幸」を

狭山社会保障を良くする会と新日本婦人の会狭山支部が合同バスツアー「充実の公共交通で健幸のまちづくり〜新潟県見附市に学ぶ」を開催しました。

 新潟県見附市は新潟県の中央に位置する人口約4万人の自治体です。長岡市と燕三条市に挟まれ、「通過するまち」として、人口減少、市内企業の倒産などが相次いでいましたが、2003年に現在の市長が就任してから、「街を元気にするには、まず市民が元気にならなくては」との信念のもと、「健幸のまちづくり」を柱に据えて、様々な施策に取り組んできました。

当時は「健康づくりなどは個人の問題。なぜそんな事を税金を使ってやるのか?」との批判もありましたが、大学との共同研究で「効果がある」ことを実証。実際、見附市の介護認定率は、国・県の平均よりも低い結果になっています。

バスとタクシーにワゴン車も
 
 見附市では、中心市街地でコミュニティバスを運行していますが、7台のバスが30分に1本間隔で朝6時〜22時まで運行しています。
 片道100円ですが、200円払うと一日乗り放題のチケットが購入出来るため、利用者は右肩上がりで増えており、昨年は年間約18万人が利用したとのことでした。
 免許返納者や子育て応援カードを持っている方(妊婦や子育て中の方)は、コミュニティバスの料金が半額になります。
 また、郊外の地域についてはデマンドタクシーを運行(市内のタクシー会社に委託)しており、利用者は1回300円で利用できます。タクシーで市内を縦断した場合約3000円かかることから、2900円を上限に差額分を市が負担しています。
 このほか、小学校区(11地区)ごとに地域協議会を立ち上げ、コミュニティワゴン1台を貸与(ガソリン代は一定補助・ドライバーは地域で確保)。ワゴンをどう使うかは地域の自由で、例えば高齢者の買い物や通院の支援、冬季における中学生の通学支援などに利用されているとのことです。
 担当者は「人件費が一番大変なので、運転手の確保は地域にお願いした。地域に即した細かいところに手が届く、補完的手段と考えている」と話していました。

トップの姿勢「税金は投じても効果は高い」

 参加者からは「コミュニティバスの費用はどれくらいか?国の財政支援はあるのか?」との質問が出され、担当者は「当初、4600万円程度だったが、現在は6000万円まで増えている。しかし、国の交付税措置相当分約4000万円と利用料金収入を除くと市の純然たる持ち出しは約800万円。赤字といえばそうだが、『公共交通はまちづくりの根幹。800万円で学生や市民18万人の利便性が向上するならば安いもの。税金は投じているが効果は生まれている』と市長は言っている」と答えました。
 また「これだけのことができる原動力は?」との質問に、「それまではお役所仕事だったが、市長が変わって内部の雰囲気も変わった。言われた事だけやってる職員は見附市にはいない」と語る職員の姿に、参加者から感嘆の声が上がりました。
 視察を終えた参加者からは「職員がいきいきと語っているのが素晴らしい」「公共交通だけではなく、まちづくりの柱の中に交通があることに感動した」「やはり市長の姿勢は大きいと感じた。次期に向けて今から運動を進める必要がある」との声が寄せられました。
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