狭山原水協 18年度総会
核兵器禁止条約めざし運動の強化を
「焼き場にたつ少年」の写真(↓)について紹介する林会長(左)と、総会の進行役の衣川千代子さん(右)。
狭山原水爆禁止協議会(=狭山原水協=林登美男 会長)は、9月13日に市内で2018年度定期総会を開催しました。総会は新狭山在住の衣川千代子さん(来年の狭山市議会議員選挙日本共産党予定候補)の進行ですすめられました。
昨年7月に国連で採択された核兵器禁止条約の発効をめざし、各国での議論が進められている中での総会です。
ヒバクシャ署名・平和企画など
狭山原水協のこの間の主な活動では、核兵器禁止条約の採択に貢献した「ヒバクシャ国際署名」運動に取り組み、これまでに900筆を集めてきました。
学習活動では日本反核法律家協会事務局長の大久保賢一弁護士(所沢市在住)の講演で「日本国憲法の先駆性と世界化への展望」について学びました。
毎年、埼玉県の「国民平和大行進」が狭山市と新座市からスタートしますが、今年も7月1日に狭山市駅西口市民広場で、100人が参加し、出発集会を行い、その後狭山台中央公園まで行進をしました。
平和の鐘つきや中央公民館から呼びかけられた小中学生の夏休み企画では「ぼく・わたしの夏休み講座」に「戦争体験を知ろう」の企画で、笹井の空襲を題材にした紙芝居「チューリップのパンツ」を紹介し、地元の童話作家・今坂隆二氏らによる戦争体験を聞く会を行いました。
組織強化を確認
こうした活動を振り返り、これから1年間の活動方針を確定しました。
核兵器禁止条約を実現させるために、引き続き「ヒバクシャ国際署名を強化する」、「平和の鐘つきを実施できる寺を広げる」、「狭山原水協の加盟団体を増やす」ことなどを確認しました。
写真「焼き場に立つ少年」
最後に林会長から米国の従軍カメラマン、故ジョー・オダネルさんが被爆地、
幼子の亡きがらを火葬する順番を、歯を食いしばって待つ様子をとらえた。坂井貴美子さん提供(朝日新聞デジタル)
長崎で撮影した「焼き場に立つ少年」にまつわるエピソード(※)を紹介して、総会を終えました。
※原爆投下後の長崎で、亡くなった幼子を背負う「焼き場に立つ少年」。撮影した米国の従軍カメラマン、故ジョー・オダネルさんの妻が夫の生涯をたどり、長崎原爆の日の9日に著書が出版された。「投下した側」でありながら、投下は過ちと訴え続けた足跡を写真と共に追っている。(朝日新聞デジタル17年8月9日)