狭山市基地対策特別委員会の報告
C2入間・オスプレイ横田配備 など
米軍が「安全だ!」と強弁し、防衛省も迎合するオスプレイ。<HPより>
狭山市議会基地対策特別委員会が6月12日に開催されました。委員会では「次期輸送機C2の入間基地への飛来情報」、「CV―22オスプレイ(以下、「CV」と称す)の横田基地への配備」、「自動車整備工場火災事故」、「CH47ヘリのドア落下」の問題について執行部から報告がありました。
C2機、入間基地にすでに22回
C2輸送機は、これまでのC1機に対して長さ、高さとも1・5倍。航続距離は、C1機が国内飛行であったのに、インドの西、オーストラリア、ロシア等もカバーできるものです。
C2機は今年の1月31日から「人員輸送」「運用試験支援」を目的に、入間基地に飛来しており、6月4日現在、22回も飛来しているとの事。
高い性能を持つオスプレイ?
オスプレイ(CV)が狭山市に近接する横田基地に配備される事について、北関東防衛局から狭山市に情報提供があったとの報告も行われました。
CVは日本に各種事態が発生した場合、米軍の特殊作戦部隊を輸送することが主任務で、横田基地が選ばれたのは、運用や訓練場のニーズ、機体整備のための施設が活用でき、機と要員を受け入れるスペースがあるためだとされています。
防衛省は「わが国を取り巻く安全保障環境の厳しさが増す中、高い性能を有するCVが配備されることは日米同盟の抑止力・対処力を向上させ、日本の防衛及びアジア太平洋地域の安定に資する」と強弁しています。
訓練の内容では「離着陸訓練」「人員降下訓練」「物料投下訓練」「編隊飛行訓練」「夜間飛行訓練」を行うとの事で、少なくとも訓練が行われる地域では大変危険な事態に見舞われ、騒音被害も深刻な事になることが考えられます。
尚、日本共産党の猪股嘉直議員は6月19日に、オスプレイの横田基地配備の問題について、隣接する自治体として市民の安全確保を強く求める立場で一般質問を行いました(詳細は後日報告)。
CH47ヘリのドアが3月6日に沖永良部島分屯基地近くで落下した問題についての報告では、「CH47ヘリの定期検査時にドアを取り外し、その時おきたドアロックの損傷が確実に修復されておらず、ドアロックが完全になっていなかった。飛行中の機体の振動等でロック機構が解除されドアがはずれ、落下した」との報告でした。空を飛ぶ機体の管理としてあまりにお粗末な事故と言わざるを得ません。
2月22日に狭山市内の民間自動車修理工場で発生した入間基地所属のタンクローリー火災事故(死亡1名、負傷者3名)については、現在でも調査中とのことでした。