狭山市議会・第1回定例会
介護保険&下水道値上・議員&特別職手当引上を可決
=日本共産党議員団は反対=
狭山市議会第1回定例会は3月19日に閉会しました。今議会は、新年度予算案など49議案の審査で開始されましたが、最終日に追加議案として議員報酬や職員の給与引き上げ案など5議案(左の表)が提案されました。
田村議員の農業委員任命は否決
審査の結果、農業委員会委員の「田村秀二氏の任命」議案を除いて、全ての議案が可決されました。
日本共産党市議団は全54議案のうち、田村氏の農業委員任命議案を含め9議案に反対(左の表)しました。
党議員団、職員の給与引き上げには賛成
今議会には市民の負担増に関連する議案が3件提案されました。介護保険料の値上げに関する議案(条例の一部改訂と介護保険特別会計)と下水道料金値上げ(下水道特別会計)議案です。
一方で、議員、特別職職員(市長・副市長・教育長)の期末手当、一般職職員、企業職員(上下水道部職員)の給与の引き上げ案も提出されました。
日本共産党市議団は大沢えみ子議員が代表して討論を行い、「職員給与は地方公務員法に基づく生活給であり、兼職も禁じられていることから、人事院勧告等に基づく一定の引き上げは当然のこと。しかし議員と特別職については慎重な対応が求められる。小谷野市政のもと、市民に対して敬老祝い金の廃止、難病福祉手当、タクシー券、ガソリン券の縮減、障害者手帳取得のための診断書料の補助の廃止、今議会では介護保険、下水道料金値上げなどを強いている」と指摘し、職員給与引き上げには賛成、議員・特別職の期末手当には反対しました。
一般会計予算案にも反対
平成30年度一般会計予算については猪股嘉直議員が反対討論を行いました。猪股議員は概略以下のように主張しました。
今でも「使いにくい駅」と言われる狭山市駅西口整備事業の都市再生機構(UR)への償還金(返済金)が新年度も10億円を超え、そのことが市民への様々な負担増につながっています。
入曽駅周辺の整備事業は大切ですが、入曽駅の整備については結果として「請願駅」となり、狭山市の負担が増大します(西武の負担は少なく、駅は建て替えられる)。
全国も埼玉県でも生活保護の割合は増加していますが、狭山市の保護率は減る傾向で、保護率は県内で下から3番目です。埼玉県からは「保護行政に問題がある」と指摘され、指導も受けている実態です。
奨学金制度の利用者が制度変更したために激減、また社会教育法に位置付けられている公民館(地域住民の生涯教育・健康増進・文化の振興等に寄与する)を地域交流施設に変更して入曽地区交流施設(仮称)建設事業が開始されるなど、教育の分野での後退なども見られます。 党議員団はこの様な点から新年度予算に反対しました。
第1回定例会 市長提出の追加議案
★議会議員の報酬(期末手当)の引き上げ1件
★特別職(市長・副市長・教育長)報酬(期末手当) の引き上げ1件
★一般職の職員の給与引き上げ1件
★企業職員(上下水道部職員)の給与引き上げ1件
★29年度補正予算(小学校トイレ改修事業追加)1件
共産党市議団が反対した議案
◆農業委員任命(田村秀二氏)議案 <否決>
◆個人番号制度に関する条例の一部「改正」
◆介護保険料の値上げ
◆平成29年度一般会計補正予算(個人番号に関わる 予算を含む案)
◆平成30年度一般会計予算
◆平成30年度介護保険特別会計予算(保険料値上げ)
◆平成30年度下水道特別会計予算(料金値上げ)
◆市議会議員の期末報酬引き上げ議案
◆特別職(市長・副市長・教育長)の 期末報酬引き上げ議案