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大沢えみ子議員の一般質問-公共交通
交通アンケートを地図に落とす市議団
交通アンケートを地図に落とす市議団
「高齢者の足の確保」と「空白解消」分けた議論を

 日本共産党の大沢えみ子議員は、12月議会の一般質問で、交通政策について取り上げました。
 日本共産党狭山市議団が昨年実施した市政アンケートには、多くの要望が寄せられています。 党議員団は地域支部とともに、市民の皆さんが普段「どこからどこまでを公共交通で利用したいと考えているのか」について、市内を大きく3つの地域(北部地域、狭山台・奥富・新狭山地域、入曽・水野地域)に分けながら、利用希望を地図上に落とす作業を実施しました。
 北部地域では、「入間市駅」「稲荷山公園駅」への利用希望が強いのが特徴で、「市役所」「市民会館」等、公共施設への利用希望も寄せられました。
 狭山台・奥富・新狭山方面からは、圧倒的に「石心会狭山クリニック」の利用希望が多く、また「稲荷山公園駅〈サピオ含む〉」の利用希望が多かった事も特徴的です。
 入曽・水野地域では「武蔵藤沢駅」のほか、「狭山市駅」「市役所方面」の利用希望が多数寄せられました。
 
茶の花号は希望に沿っているか

 日本共産党の大沢えみ子議員はこの結果を元に「現在見直しが行われている茶の花号のルートが、市民要望に沿ったものになっているか」と質しました。
 第5回の交通会議で示された資料では、「北部方面から入間市のショッピングモールまでの延伸」や「水野地域から武蔵藤沢駅までの延伸」についての記載がある一方で、「稲荷山公園ルートの廃止」「市役所停留所の廃止」等が提示されています。 担当部長は「基本的には市民要望をふまえた議論ができていると考えているが、課題が残っている事も認識している」と答弁しました。
 大沢議員は、「希望が実現した部分もあるが、全体的に見てルートの付け替えに終始した感が否めない。『高齢者の足の確保』と、『交通空白地の解消』という2つの目的を茶の花号のルート改定だけで解消するのは限界がある。今回実現できなかった課題について、別の方法も視野に、踏み込んだ議論が必要」と述べました。

福祉分野との連携を

 全国的にも高齢者の日常生活の足の確保が大きな課題となる中で、今年度から介護保険制度として新たにはじまった「総合事業」でも、新しいサービスが位置付けられました。
 介護支援事業と一体で行われる外出支援(買い物や病院への付き添い)について、介護事業者や市内NPOが実施できるようになったことで、全国で様々な取り組みが始まっています。
 大沢議員は「茶の花号は交通空白地の解消や朝夕の通勤通学コースなどの充実を目的として運行し、高齢者の日常の足の確保については、こうした介護事業やデマンドタクシーなど、福祉分野と連携して、より希望に沿った形での利用ができるよう早期に検討を」と述べました。
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