水野地域の党支部と後援会 雨水・交通対策などを市に要望
担当者に実情を伝える水野支部の皆さん
12月14日、日本共産党水野支部と後援会が、雨水対策や交通問題など地域からの要望書を市に提出、各課の担当者と懇談しました。
水野地域は大雨のたびに水害に悩まされてきた地域ですが、昨年の台風9号でも多くの世帯が床上、床下浸水など深刻な被害に遭いました。
日本共産党水野支部と後援会は、これまでも地域ウオッチングなどを通じて地域要求を取り上げ、市に要望書を提出しています。参加者からは「雨水対策について、根本対策について対応がなかなかされていないと感じる。地域も高齢化し、土嚢を扱うのも大変になっている。今の現状を何とかしてほしい」と切実な思いが語られました。
レベルの違う規模の災害
先の台風9号では、入曽地区で100世帯を超える浸水被害が出ました。
被害に遭った地域の住民からは「これまでもちょっと雨が降ると浸水する地域だったが、レベルが変わってきたと感じる。市も想定外だったと思うが、今後も起きるのでは」「狭山市に住んで40数年経つが雨水対策はほとんど進んでいない。毎回の雨のたびに被害が出ている。市ではどう対応しているのか」との質問が出されました。
市も「今回は50o以上の雨が3時間も続き、調整池付近では80oになるなど、昨年よりも早い時間で一気に溢れた。どこのレベルで食い止めるかが課題と考えている。根本的には不老川の改修工事が必要なため、国、県へも要望活動を行っている」と答えました。
市として出来る対策を
不老川の改修は順次進められていますが、完了までにはまだ年数がかかるとされています。
他の参加者からも「深いところでは太ももまであり、バケツで水をかき出した。入間市と一緒に要望をしていくことも必要ではないか」「いつになく恐怖を感じた。車もやられ、みるみるうちに用水路が決壊した。浸透枡は2つあるが道路にもほしい」「南小の畑の浸透枡は雑草が生えている 側溝も泥が入って大変。定期的に清掃してほしい」と具体的な要望も出されました。
市は「公道にある浸透枡の清掃は順次進めている。その他は定期的には難しいので要望があれば対応する。浸透井は計画的にやっている。入間市については連絡をして対応すべきところはやってもらった。引き続き、他市への要望は機会をとらえて行っていきたい」と述べました。
地図を見ながら投票所の位置を確認
日常生活の足の確保を
水野地域では日常生活の足の確保も大きな課題です。
参加者からは「もう免許の返納の時期だが、返すと足がない。茶の花号は午前中は2本しかなく、病院の予約に間に合わない」「入間市方面にいく人も多い」「市役所まで行ってほしい」「本数を増やして小さいバスで商店街などを回ってほしい」などの要望が出されました。
担当者は「高齢者の事故が毎日のように報じられている。今後、免許を返納した後の移動手段の対策も必要と認識している。市でも鶴ヶ島市でハイエースなどを活用したきめ細かな路線を視察した。現在、小型化や交通空白地域の対策など、利用しやすい形へと検討を行っている。要望は今後の検討課題としたい」と回答しました。
投票所の再編、バスの運行を
高齢化が進み、足の確保が困難な中、選挙の投票にも影響が出ています。参加者らは「もっと身近に投票所がほしい」「投票日にバスを運行してほしい」と要望。
選挙管理委員会の職員が投票所の地図を広げながら説明し、「投票所の再編は不可能ではないが課題はある。自治会館など職員がいない施設を会場にするのはリスクが高い」「移動投票所や、臨時バスの運行などは可能ではないか」など、参加者と共に意見交換を行いました。
参加者らは、このほか被爆者見舞金や中学生の広島派遣、入曽公民館の建て替え等についても懇談。「課題はたくさんあるが、市の職員が真摯に取り組んでいる姿も分かった。今後も地域の声を届けていきたい」と感想を述べていました。