新堀兼学校給食センター 9月から稼働
新しくオープンする堀兼学校給食センター
アレルギー対応食も配食へ
7月15日、狭山市議会の文教厚生委員会で、堀兼学校給食センター(以下堀兼給食センター)の視察が行われました。
狭山市では老朽化した学校給食センターの更新事業を行ってきています。これまでに入間川学校給食センターと柏原学校給食センターが整備され、残る堀兼給食センターも、この9月に新たな施設が稼働し、更新事業が完了することになりました。
最新のシステムを導入
堀兼給食センターでは、狭山台や堀兼地区の小中学校など、約3800食を提供します。
新たな施設には、食中毒防止など衛生面に配慮した最新のドライシステムを採用し、食材は一方通行で調理、泥や異物が混入しないような仕組みを作っているほか、食器や器具を保管庫ごと消毒できる全国初の方式も取り入れています。
調理器具も、スチームオーブンなど新しい機器が導入されており、今後、新たな献立も検討されているとのこと。オープンにあわせて、食器も新しくなり、これまでのプレート皿から、お茶碗・お椀で食べられるようになります。
アレルギー対応食 来年から
昨今、食物アレルギーをもつお子さんが増えており、狭山市でも必要に応じてアレルゲンを除いたアレルギー対応の除去食を提供しています。
視察に先立って開かれた文教委員会では、担当課から「今後の必要数が伸びると予測されることから、堀兼給食センターでも、来年度からアレルギー対応食の提供を行う方針である」ことが報告されました。
市は、当初の計画ではアレルギー対応食について「柏原給食センターの調理数で間に合う」との見込みから、堀兼給食センターでは「調理を行わない」との方針を打ち出していました。 しかし、配食の際、別のセンターから除去食を運び、他の給食と一緒に提供することは、管理や時間の面からもリスクが高くなります。
日本共産党の大沢えみ子議員は、当時、委員会の中で「管理を間違えば、命に関わる深刻なアナフィラキシーショックを起こす危険性もある。アレルギーを持った子どもは今後も増えていくことが予測されている。堀兼センターでもアレルギー対応食の調理を行うべき」と指摘。今回の対応について「大きな前進。子どもたちに安全で美味しい給食を安定して提供できるようにしてほしい」と述べました.