新狭山公民館更新事業 地元組織からの提言まとまる
2月25日に開催された狭山市議会文教厚生委員会で、新狭山公民館の更新事業に関して、地元検討委員会からの提言が報告されました。
新狭山公民館は1974年に新狭山幼稚園と一体施設として建設されました。
老朽化やバリアフリーへの対応が課題とされていましたが、2015年3月に新狭山幼稚園が統廃合により廃園になることに伴い、新たに地区センターを併設した施設へと更新する方針が出されていました。
新狭山地区では、この間、地元自治会や公民館利用者の代表で構成された「新狭山公民館更新事業地元検討員会」を設置して検討を進めてきており、この度、具体的な提言として報告があったものです。
利用者の目線で具体的提案
提言では、まず新たな公民館のコンセプトを「すべての市民が等しく活動できる開放的でやさしい施設」とし、@生涯学習、文化交流、青少年の健全育成の場、A子供から高齢者、障害者が気軽に集える憩いと交流の場、B自助、共助を中心とした防災活動の場 という3点を「担うべき役割」と位置づけています。
具体的には、施設は床面積800u程度の平屋建てで、専用駐車場を設けること、@学習機能、A地区センター機能、B防災機能、C子供たちの居場所機能、Dコミュニティー機能を備えた施設にするとされ、防音設備を備えた部屋の確保や、子供から高齢者が自由に利用できるフリースペース、図書コーナーなどの設置が提言されました。
子供が集える機能の充実を
提言は、利用者の目線で必要な機能が盛り込まれており、地域の新たな拠点として大きな期待が持てるものです。
しかし、これまでも新狭山地区には子供の施設がなく、住民から「児童館を作って欲しい」との声が強く寄せられてる地域でもあります。
日本共産党の大沢えみ子議員は、「この機会に、児童館を併設した複合館を建設するといった考えはなかったのか」と質問。
担当者は「庁内で検討は行ったが、児童館の建設が必要だとの具体的な話はなかった」と答弁。提言に沿って「平屋建ての建設」を市の方針とする考えを示しました。
大沢議員は「地元からの提言は重要だが、ここで造らなければいつになるかわからない。正式な『児童館』ではなくても、子供たちが自由に遊びに来られる機能を、より充実させた造りにして欲しい」と要望しました。