猪股嘉直市議・一般質問
C2輸送機、あまりに危険!
C2輸送機。yahoo!検索(画像)より。
日本共産党の猪股嘉直市議は、9月議会の一般質問で、航空自衛隊入間基地に配備されている「C1輸送機」の後継機ともくされている「C2輸送機」について、狭山市の認識や考えを質しました。
防衛省も北関東防衛局も「C2機の配備計画は現時点で決まっていない」と言い続けています。
しかしながら、C1機は運用開始後40年が経過し、老朽化が進んでいるためにC2機に変わるであろうことは公然のこととなっています。
そのため、狭山市長も市議会もC2機の配備計画を当然のこととした上で、住民への説明や安全対策等についての要望活動を行ってきました。
さらに、昨年の春には入間基地が、狭山市、入間市の執行部と議会に呼びかけ、C2機が配備されている岐阜基地の視察を主催しています。
猪股市議は、入間基地の役割について、基地のホームページをもとに紹介しました。即ち、「入間基地は防空、空輸、補給の拠点。全国航空輸送網の中枢としての設備を整えている。戦闘機は無いが、輸送機など約50機の航空機を持つ」と。
大きさは1・5倍
能力は3・8倍
猪股市議は、続いてC1機とC2機の大きさや能力の違いについて質しましたが、担当部長は、「C2機の幅、長さ、高さは1・4倍から1・5倍で、積載量と航続距離は3・8倍になる」と答弁しました。
猪股市議は防衛省の資料をもとに、「C1機ではせいぜい中国の東海岸、南北朝鮮、北
猪股嘉直議員(左)。梅村さえ子北関東比例ブロック予定候補と。
は樺太までが行動可能距離だが、C2機は南はオーストラリアの北半分、インドネシアのジャマイカ、西はインドの西側海岸、北はロシアをほぼカバーするような範囲になる」と指摘しました。
搭載品は、戦時必要備品?
さらに、積載可能な装備品はトラック、ブルトーザー、フォークリフト、トレーラー、ヘリコプター、生物剤偵察車、医療設備ユニット、野外手術システム、迫撃砲など40種類にも及びます。
「このような巨大なC2機を入間基地は受け入れられるのか」と猪股市議は問いかけ、「実用試験飛行が行われている美保基地、岐阜基地の滑走路と入間基地の滑走路の長さはどうか」と質しました。担当部長は「美保が2500m、岐阜が2700m、入間基地は2000mだ」と答弁しました。
C2配備はNO!
これらの状況を総括し、猪股市議は、これまでの輸送の中枢という域を超えて、国際貢献という名を借りた、別な質のものになっている」と指摘し、「C2機の入間基地への配備は許すべきでない」と主張しました。
C‐1とC‐2の性能・諸元等の比較
C‐2 C‐1 比較
全幅 約44m 約31m 1.4倍
全長 約44m 約29m 1.5倍
全高 約14m 約10m 1.4倍
基本離陸重量 約120t 約39t 3.8倍
最大積載量 約30t 約8t 3.8倍
航続距離 約6500q 約1700q 3.8倍
(12t積載時) (2.6t積載時)