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質問・発言

●茨城県議会2024年度第2回定例会 予算特別委員会(関連質疑)

【江尻委員】
 関連質疑をさせていただきたいと思います。つくばサイエンス高校に来年度から普通科が3クラス開設されるということは朗報であり、歓迎されていると伺っております。今の山本委員の質問の中にも、地元の切実な要望とこれからのつくばサイエンス高校への期待が込められていると受け止めております。
 そこで、教育長に質問いたしますのは、普通科と科学技術科の志願者確保のためのこれからの取り組みを裏付ける予算上の措置について、どのように考えておられるかということです。
 具体的に言いますと、サイエンス高校が単科から普通科を含めた文理融合型の高校になるのに向けて、これからの生徒募集や第一期生の進路指導において学校の運営費が今以上に必要と考えます。同じ240人の定員であっても、科学技術科・単科の240人と違って、普通科も含めた文理融合型の240人の方向になるという中では、その裏付けとなる予算の確保も含めた考え方について教育長のお考えをお聞かせいただければと思います。

【柳橋常喜教育長】
 お答えいたします。来年度から令和7年度入学者については、委員が先ほどお話しいただいたように、1学科6学級240人から2学科3学級・3学級の合計240人という募集になります。まず、ここまで2期生まで入学した科学技術科についてでございますが、現在2期生が2年生に進級しております。2年生については、一番大きな科学技術科の目玉としましては、4つの領域に2年生から分かれ、それぞれが特に実験・実習、課題研究というものをしっかりとできる施設整備をこれまで整えてまいりました。こちらにつきましては、この後も、年次進行とともに来年度まで一期生が3年次までのところまで整備を続けながら、バックアップ体制をとってまいります。
 続いて、普通科の進学単位制の普通科3学級を募集いたします。普通科につきましては、施設整備は特に既存の建物・教室を使った中で進学体制を整えて魅力ある普通科の教育活動、入学した生徒が3年後の大学進学や自分の進路に向けて、その目標設定に対して教職員、また外部も含めたバックアップ体制を整えていけるよう進学者確保に向けて鋭意努力を続けていくところでございます。
 もう一点、予算上の措置についてでございますが、基本的に学科が2つになるとはいえ、実験・実習設備も含め、通常の高校とは中に入っているものも含めてですけれども、かなりの予算措置もした上でここまで整備を続けてきております。それは、普通科の3学級の生徒が理科の授業の延長線上の探求活動でも活発に使っていける施設設備でございますので、学校運営費に関しましては、その2学科の取り組みが来年度、具体的にどのような取り組みなるかということも含めて、この後教育課程の編成を行っていきますので、そうした編成を行なった上で、特色ある取り組みにつきましては、規定経費の中の運営費の部分で何が必要かを検討し対応してまいるとともに、中学生の志願者確保、そして2つの学科の魅力づくりに全力で取り組んでまいります。

【江尻委員】
 これからのカリキュラム編成の中で特色ある教育をというところに大きな期待があります。そのために予算が必要となれば、積極的に確保していただきたいということです。今回の県の早めの5月の普通科の決定というのは、やはりつくば市全体の中の普通科のニーズの受け皿ということでございますけれども、去年の第一弾の牛久栄進の1クラス増、第二弾となる今回のつくばサイエンスでの3クラスの普通科設置ということは、全体の普通科に対するニーズの第一弾、第二弾ときましたけれども、決してこれで終わりではなくて、これからもつくばエリアにおける子どもたちの普通科のニーズについてはこれからも教育委員会としては検討していくということでよろしいんでしょうか。

【教育長】
 お答えいたします。この春、牛久栄進高校が8学級を9学級、1学級増をした上で募集をいたしました。牛久栄進高校の学級増につきましては、倍率も超えて入学定員も満たしている状況でございます。続いてもう一つ、この春スタートした学校としまして、つくば市内にあります県立筑波高等学校の普通科3学級のところで3学級の定員はこれまで満たしておりませんでした。そこに普通科進学アドバンスコース、これが明確に募集のところから大学進学をはっきりと目的とした生徒が入学できるよう、3年間のカリキュラムを進学対応にするほか、外部の教育機関と3年間の生徒の進学指導に対してフォローアップできるような体制づくりも始めて今年度4月にスタートしたところでございます。まず、その筑波高校の進学アドバンスコース、こちらについても現在11人の入学生でスタートしたところでございまして、進学コースのところが29人の定員がまだ満たしていない状況もございますので、まずそこをしっかりと県教育委員会といたしましても募集定員を確保できるよう今後のP R、そして取り組みの充実に努めてまいるところでございます。
 さらに今回、つくばサイエンス高校の3学級、普通科の設置、ただし実際につくばサイエンス高校におきましては、6学級240人募集のところが実際には80人に満たない状況が2期生でございますので、約4学級分の定員が充足していないこともございます。よって、筑波高校とつくばサイエンス高校、新たな普通科も含めて、これまで県教育委員会そして学校の先生方も含めて教育活動の充実につとめてきた部分をさらに周知し、募集定員の確保にまずは全力で取り組んでまいります。
 まず筑波高校、そして来春の準備している筑波サイエンスの普通科設置、科学技術科の募集定員の確保に全力で取り組んだ上で、その後についてはその後の検討を考えているところでございます。

【江尻委員】
 筑波サイエンス高校に限って、最後一点だけ確認させていただきます。今後の取り組みという中で、今回、来春開設されるサイエンス高校の普通科3学級120人の定員を上回る志願者があればいいなと願っているところですが、定員を上回る志願者があった場合には、つくばサイエンスにおいても普通科の増設も検討の余地ある課題の一つと、今後の課題の一つとしてよろしいか確認して質問を終わらせていただきますがいかがでしょうか。

【教育長】
 まずは来春募集の普通科3学級、筑波高校の募集定員の確保にそこに全力で取り組んでまいります。基本的に、筑波サイエンス高校については6学級ということで施設整備を整えた学校でございますので、6学級の募集で全力を尽くしてまいります。


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