2005年1月 第196号 2004年12月議会報告特集


市民要求実現にむけ 今年もがんばります
年頭のごあいさつ
 昨年は参院選、座間市長選、座間市議選とひとかたならぬお世話になりました。皆さんの要求と公約実現に向け、今年も力いっぱい頑張りたいと決意しています。
 昨年は、小泉内閣の「構造改革」がいかに国民いじめかが明らかになった年でした。
 又、キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部の移転は、基地の恒久化につながり基地返還を願う市民の思いをふみにじるものです。
 市議団は、移転反対の運動に一層力を入れます。くらし、平和、民主主義を守り、市民本位の政治実現のため全力で奮闘します。本年もよろしくお願いします。

二〇〇五年一月
    日本共産党 座間市議団

公職選挙法により、議員個人の年賀状を控えさせていただきますので、ご承知ください。

キャンプ座間への 米軍司令部移転問題 正念場を迎える
 キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部等の移転問題が年明けから正念場を迎えようとしています。日米政府は地元に情報を全く明らかにしないまま、二月頃には日米安全保障に関する「役割分担」などの「戦略合意」を目指し、「米ワシントン州の陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間移転」など個別基地問題に五月頃には結論を出すと言われているからです。
 昨年十二月十二日の「反対集会」では、座間市始まって以来の二千七百人が集まり、反対運動に弾みをつけました。
 座間市の市民組織である「連絡会」は新年早々から署名運動や駅頭宣伝を活発に行い、反対運動を広げたいとしています。
 市、市議会、市自連協でつくる「市連絡協議会」も暮れに理事会を開き、できうる行動提起を検討しながら、市民と一体となって移転反対に取り組んでいくことになっています。




「特別な支援教育に十分な保障を求める」など
意見書全会一致で採択
共産党提出

 座間市議会は、十二月二十一日、共産党市議会が提出した「国庫支出金負担率の完全支給及び地方超過負担の解消を求める意見書」と、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)、高機能自閉症などの子どもたちを対象にした「特別な支援教育に予算、人員の十分な保障を強く求める意見書」を全会一致で可決しました。
 このうち、国庫支出金の意見書は「近年、国庫支出金の額が実情と大きくかけ離れ、実勢価格に合わず、地方の超過負担が多額に及んでいる」と指摘。〇三年度の座間市決算で超過負担額が約十六億円余、財政危機の折、国庫支出金負担率の完全支給と超過負担解消を求めるとしています。
 また、特別な支援教育は来年度からスタートするというのに、制度的な中身や予算・人員が不十分だと関係者から強い要望がだされているものです。


十二月議会の概要
 十二月定例議会は、一日から二十一日まで開かれ、一般会計など十八議案、陳情など七件を審議しました。
 総括質疑、討論は柏木議員が立ち、一般質問は中沢、菊川、柏木の三議員が行い、市民要求実現のため奮闘しました。
 なお、初日に〇三年度決算認定が行われ、中沢議員が反対討論を行いました。

理念の無い福祉
随意契約特定業者に集中
2003年決算反対
 党市議団は〇三年度決算認定に反対しましたが、その主な理由は次のとおりです。
 保育園や児童ホームの待機児童の解消策が不十分であること。障害者や高齢者の理髪美容サービス券の実質的廃止。高齢者入浴券支給・独居老人等配食サービス・生活支援型デイサービスなどが前年度に比べて大幅に実績が下がっていること。小児医療無料化が他市に比べて遅れていること。
 以上のように福祉施策が後退しているのは、市政の三本柱としながらも福祉の何を優先するのかという理念が無いからであると指摘。

「不適切な契約事務」
 そして、なによりも、教育委員会が随意契約で発注した市立小中学校の百三十万円以下の小規模工事で市内の特定三業者が独占受注していたことが決算審査で明らかになったことである。秘密のはずの市の予定価格と業者の受注価格が同額であったり、不自然な分割発注がされていたりと、不適切な事務執行が長年に亘って行われているなど問題点を指摘。


四一四項目の予算要望書提出
 〇五年度予算要望書を星野市長に十二月二二日提出し、一時間に亘って交渉しました。要望書は昨年夏に実施した市民アンケートや党市議団に寄せられた市民要求を八本柱四一四項目にまとめたものです。特に、米軍司令部移転に反対する具体的行動、防災対策の充実、福祉や教育施策の充実、自然や環境に配慮した街づくり、産業振興等。


一般質問

具体的な防災対策を
中沢邦雄議員

◎市長の政治姿勢―市長選挙の結果をどう受けとめ、六期日市政の政策は何か。◎キャンプ座間への米軍司令部移転に反対する具体的な対策―日米親善盆踊りの中止を・市民への情報提供の充実を・連絡協議会の具体的行動を、厚木基地の騒音解消対策も。◎中越地震を教訓に具体的防災対策―人材育成・避難所対策・民家の耐震策・弱者救済対策・防災マップ作成等々。◎県立高校改革推進計画と栗原・ひばりが丘高校、座間市の対応は。◎市道十三号線の交差点の改良計画、ひばりが丘の排水対策、さがみの交番誘致、目久尻川の遊歩道整備県に要請を。


一般質問

子育て支援の充実を
柏木育子議員

 女性が生涯に産む子どもの平均人数を示す合計特殊出生率が〇二年で一・三二、座間市の同年の特殊出生率は一・二二で国を〇・一下まわっている。
 全国より低い出生率を克服するためにも、子育て支援を充実するべきと(1)子育て支援センターの充実、(2)保育園待機児の解消計画を、(3)中原小学校区の寄贈建物を児童ホームに、(4)チャイルドシート購入に補助金を、(5)小児医療費助成制度を就学前まで年齢の引き上げを、などのほか、次世代育成支援計画に対し市民の声の公募を強めること、座間小学校雨漏りなど、事前に整備計画の充実を求めました。



一般質問

スクランブル信号で歩行者の安全対策を
菊川ゆり子議員

◎清掃行政について
 生ゴミの収集を週三回に見直すべきこと。
 収集車の過積載走行の改善を。コンポストでできた堆肥の処理や利用のシステム化を。
◎農業政策について
 農業委員会の設置の継続を。市民農園に指導者配置で充実はかれ。
◎交通安全対策
 車と歩行者を分離して横断する歩車分離信号を設置することが安全対策上必要であり、相武台前駅北口交差点、行幸道路の相武台団地入口交差点にスクランブル信号の設置を。
◎公園に植栽を
 相模が丘の桜並木の保存を。そして、その桜並木やカニヶ沢公園にせせらぎのある憩いの場を。

主な請願・陳情の各党の態度

件     名
共産党

3人

政和会

8人

市政クラブ

4人

公明党

4人

自民朋政

2人

市民連合

2人

無会派

2人

可否
郵政事業のあり方についての請願
教育基本法に基づく施策を進めることを政府等に求める意見書の提出についての陳情
×
×
○×
座間市公立保育園保育施策の拡充を求める陳情
×
×
議長裁決可
座間市の私学助成拡充を求める陳情
×
×
×
×

ネット×
神奈川県に対し「私学助成の拡充と少人数学級の実現を求める意見書」の採択を求める陳情
×
×
×
×

ネット×
○賛成 ×反対 △退場