2004年7月 第195号 2004年6月議会報告特集


暑中お見舞い申し上げます
公職選挙法により議員個人の暑中見舞いは出せません。ご了承ください。

基地のない平和な街づくりを
座間移転に断固「ノー」
第一軍団・海兵隊司令部
 市内の米軍基地“キャンプ座間“に米陸軍第一軍団司令部が移転する問題(前号で詳報済み)に加えて、今度は在沖縄の海兵隊の一部(二千六百人)をキャンプ座間などに移動する計画を米政府が提示してきています。
 計画では、沖縄の第三海兵師団指令部などの指令部機構をキャンプ座間に移動し、砲兵部隊を東富士演習場にあるキャンプ富士に移すというものです。
 移転の理由は、沖縄県への負担を軽減するものとしていますが、米軍の世界規模での再編計画の一環であり、アジア太平洋地域での有事に備えた整理・統合であることも明らかです。
 現在のキャンプ座間は、在日米陸軍兼第九戦域支援コマンド司令部が置かれていますが、その任務は後方支援業務の指揮命令系統の統轄ですが、米軍の情報活動の拠点ともなっています。
 行政面積が狭く人口密度が高い座間市にとって、市域の約四%を占める広大な基地の返還は、市民の悲願でありました。したがって、司令部の移転は基地の強化・恒久化につながり、テロの対象ともなり、平和な街づくりの障害でもあり断固反対します。
 市民のみなさんと国に対する反対運動を強めていきます。


公園施設の早急な整備を
〜ブランコなど撤去のまま〜

 子どもの成長にとって、公園での遊びが果たしている役割はとても大きいものです。
 ところが、大阪でおきた回転遊具の事故後、市内の遊具が撤去されたままになっています。
 平成十二年からブランコが三十五ヶ所、滑り台・鉄棒が三十三ヶ所も撤去されたまま四年間も更新されていません。危険遊具ということで撤去するのは仕方がないことですが、それに替わる安全なブランコがいまだに設置されないことは許されない事態です。なぜ放置されているのか市の姿勢を六月議会で質しました。
 また、公園の樹木の剪定や砂入れ、トイレ、ベンチ、公園灯、手洗い場などの水道施設、排水施設の整備や管理、トイレの公共下水道への接続についても地元住民の意見を聞きより良い公園に整備するよう議会でとりあげました。これに対し都市部長は、「今年度公園台帳の整備をする中で、トイレ、遊具、清掃、樹木などの問題点を整理し解決したいと答えています。





市民要求実現に奮闘
―6月議会の概要―
 座間市六月議会は五月二人目から六月ニ一日までの会期で開かれました。議案は一般会計補正予算など九件、条例や予算などの専決処分三件、土地開発公社や財団などの報告七件のほか請願、陳情を審議しました。
 党議員団は、議案に対する総括質疑と討論は菊川議員が、専決処分と報告に対する質疑は中沢議員が行いました。また、柏木議員は教育福祉常任委員長として委員会報告を行いました。そして、菊川議員は総括質疑の中で、交通事故による損害賠償の額を定める議案について、保険会社まか-せのズサンな当局の対応を厳しく追及しました。市政全般に対する一般質問は全体で十二人でしたが、党は柏木、菊川、中沢の三人の議員が二面詳報のとおりそろって行い、市民要求実現に奮闘しました。

市民の願いを市政に!
全力で力合わせて3人で
一般質問

中原学区に児童ホームを!
柏木いく子議員

 星野市政は、福祉を重視するとしながら、今年度、福祉予算を軒並み削減しました。
 高齢対策では、入浴サービス、移送サービスなど、また、障害者対策では就労事業費や重度心身障害者介護手当てなどでず。
 また保育園費では、民間保育園の補助金削減や公立保育園の備品費の削減が目立ち、せめて昨年度並みに戻すことを求めましたが市長は「あれもこれもというのは無理」と、福祉を重視している姿勢からほど遠い答弁が返って来ました。
 児童ホームについては、子ども一人当りの広さが一・三平米という狭さの中に机、椅子などを置いている為、実際には一平米にも満たない実態を指摘、待機児問題と合わせ、各学校区に複数の児童ホームを設置するよう求めました。
 併せて中原小学校区の児童ホームを小学校内に設置することを強く求めました。
 公園トイレの水洗化とその清掃。生活道路であるひょろげん坂の改修について質しました。



基地強化に反対
中沢邦雄議員

一、市長の政治姿勢
 星野市長は六選出馬を議会で正式表明しないで、マスコミ報道を追認している態度は政治道義的に問題がある。
 二十年間の市政運営を自らはどう評価し、多選弊害の批判にどう応えようとしているのか質しました。
二、行財政運営
 政府は景気が回復したとしているが、国民生活の実態は深刻であり市内経済も冷えこんでいる。日産自動車は三月期決算で最高益を計上しているが、法人市民税の市への反映はどう見込んでいるのか。
 三位一体改革、地方交付税の削減計画にどう対応するのか質す。
三、平和と基地問題
 米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間への移転計画は、基地の強化・恒久化であり、テロの対象にもなり地元として今から反対の姿勢をはっきりと示すべきだ。
 基地返還促進委員会を再開し市民ぐるみで反対運動の推進を。
 横須賀への原子力空母と艦載機スーパーホーネット配備に反対し、騒音解消に向けた具体的対策を質しました。



公園整備・農業振興・公共下水
菊川ユリ子議員

1、公園整備の質問
・撤去されたまま放置されているブランコなどの遊具六十八ヶ所の早期設置を
・手洗い場のない所は設置するとともに、その他の遊具や施設の日常管理をきちんと。
・水遊びのできる公園整備を
・呼び名の看板設置を。
・よりよい公園づくりのシステム化を市民と協働ではかれ。
2、農業振興の質問
・「地域水田農業ビジョン」のバックアップ体制をはかれ。
・国や県の価格安定補助制度が使えるような基準の緩和を求めよ。
・地元でとれたものを地元で消費する地産地消の拡大についてー(1)農協直売所の増設。(2)市内の店舗で地元の農家から仕入れるような体制を。(3)地元の野菜を学校給食だけでなく、公共施設やひまわり食堂、老人福祉施設などにも販路を拡大する。
3、公共下水道貸付金制度についての質問では、借りる場合保証人の問題が障害になっており、この改善について、又、納税証明について事務上の改善を質しました。



共産党提案の意見書可決
「介護保険制度の改善を」
ネット・保守会派は反対

 党市議団は、六月二一日の本会議に「米の臨界前核実験に強く抗議する決議」「イラクの多国籍軍への自衛隊参加に反対する意見書」 「介護保険制度の改善を求める意見書」の三本を提出しました。
「決議」は全会一致で可決。「介護保険」はネット、政和会、自民明政会は反対したが賛成多数で可決しました。
また「イラクへの自衛隊派遣反対」は共産、市政ク、ネット、無会派は賛成しましたが、公明、政和会、自民明政会、無会派の佐藤議員が反対したため二票差で否決されました。
 可決された「介護保険制度の意見書」は、介護保険が制度発足から四年経過し全般にわたる見直し、検討の時期にきているとして、国庫負担を引き上げることによって、保険料利用料の引き上げや給食費。居住費の自己負担を導入しないこと。
 老人ホームなどの基盤整備の拡充、そして、障害者支援費制度との統合を行なわないよう求める内容になっています。