2023年7・8月 第266号 第2回定例会議会報告特集


住民要望を実現した

補正予算に賛成

 今定例会では、いくつか補正予算がありました。子育て世帯には子ども1人につき5万円が支給されることとなりました。また、「非課税世帯等生活支援特別給付金」は非課税世帯だけでなく均等割のみ課税世帯にも1世帯3万円が支給されることとなりました。
 別の補正予算では、2600万円強をかけて小規模保育施設を一か所新設することや、原材料費の高騰から広報発行事業費の増額や、第2資源リサイクルセンターが日量5トンのプラスチックごみを処理するということで環境影響評価の騒音部分について再度調査をするなど、必要な予算措置と考え、賛成しました。
 施設点検パトロール要補修路線維持管理事業費では、道路工事の影響で隣接家屋への影響があったのか、調査することは重要で、今回工事の前後で家屋内の状況確認や写真撮影をしていなかったとのことでしたが、今後は必要に応じて行うよう指摘しました。




リーディングDXスクール事業が教員負担とならないように

 教育研究事業費のリーディングDXスクール事業については、タブレットを今まで以上に活用する中で教育効果向上が期待できます。しかし、児童・生徒の目の健康に一層の配慮することと、本事業が教員負担とならないように教育委員会の支援が必要であると指摘しました。




顔面把手付き縄文土器の活用を

 市内で発掘された顔面把手(とって)付き縄文土器の学術的な調査研究で論文にまとめる費用は委託費となっていますが、顔面把手付き縄文土器について、懸賞をつけた論文の公募など、全国的な知見を生かすような取組を求めました。

顔面把手の縄文土器と出土地域




日本共産党市議団の提案実現

10月から3月まで水道料金20%減免

 本年第2回定例会にて、1億7302万1千円をかけて水道料金の減免を行う補正予算が全会一致で可決されました。水道料金減免は物価高騰から暮らしと営業を守る取り組みの一環で日本共産党市議団が求めていたことでした。
 水道料金の減免期間は、10月から来年3月までの半年間で、基本料金と従量料金の合計額を20%減免します。水道料金の減免をするための補正予算について準備期間を2か月にして8月から減免を開始できないのか質疑しましたが、システム改修の関係で10月からになるとのことでした。国は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を座間市に今年度5億8290万3千円交付しました。また、座間市の財政調整基金は約15億円もあります。今後も、市民生活の向上を求めてがんばります

 




日本共産党市議団

もりや浩一

もりや浩一(団長)

企画総務常任委員会委員長
議会運営委員
高座清掃施設組合議会議員
二ツ塚線建設協議会委員
星野くみ子

星野くみ子

民生教育常任委員
議会だより編集委員
議会報告会開催委員
国民健康保険運営協議会委員
民生委員児童委員推薦協議会委員
基地政策特別委員会委員



拙速に利用拡大すべきでない

マイナンバーカードをめぐる相次ぐ全国的なトラブル

   マイナンバーカードの手続きをした人が、スマートフォンで印鑑証明の発行ができるようにするための条例改正が出されました。党市議団は、マイナンバーカードを用いたコンビニ交付で別の人の証明書交付がされたり、他人の口座への紐づけ、マイナンバーカードと保険証を統合するも保険証番号の入力漏れなど、トラブルが全国で相次いでいる中で、拙速にすすめるべきではないと指摘して反対しました。




第2回定例会概要 市民要求実現へ奮闘

 2023年第2回定例会は、5月24日から6月21日まで開かれました。議案は、2023年度一般会計補正予算5件、水道事業会計補正予算1件、条例改正6件、損害賠償額を定めることについて1件、市道路線の認定1件、財産の取得1件、農業委員の任命12件、固定資産評価審査委員選任2件、人権擁護委員の推薦3件と陳情8件を審議しました。日本共産党市議団は、議案に対する総括質疑と討論を守谷議員が行い、一般質問には守谷、星野両議員が立ち、市民要求実現のために奮闘しました。



従来の保険証の存続を求める意見書が採択

 今定例会に会派に属さない議員から提出された意見書「従来型(紙)健康保険証の存続を求める意見書」は党市議団も賛同者に名を連ね、賛成多数で採択されました。意見書は「マイナンバーカードに健康保険証機能を組み込んだいわゆる「マイナ保険証」の普及のため、2024年秋から従来型(紙)健康保険証を原則廃止するとしているが、マイナンバーカードをめぐるトラブルが続出し、国民の不安が広がっている。マイナ保険証を取得しない人は資格確認書の取得、更新の手続を強いられることになり、マイナンバーカードの任意取得の原則に照らしても、従来型(紙)健康保険証の原則廃止は妥当ではない。よって、本市議会は、政府に対し、従来型(紙)健康保険証の存続を求める。(要旨)」というものです。




市民から寄せられる陳情は市民の願いそのもの

 今定例会には、@「重度障がい者の医療費助成」A「透析患者の通院への助成」B「小田急相模原駅前ペデストリアンデッキ建設中止を求める」C「地方財政の充実・強化を求める」D「小学校給食の無償化と温かい中学校給食を求める」E「インボイス制度の延期、見直しを求める」F「公園のトイレ照明の改善」G「公園・子ども広場にできるだけトイレを新設することを求める」計8件の陳情が提出されましたが、AとGは賛成少数で不採択、Cは賛成多数で採択となり、@、B、D、E、Fは継続審査となりました。(賛否の態度については表決結果表をご覧ください)

トイレのない天台第2公園




一般質問

戦闘機爆音のない静かな空、事故のない平和な空を

もりや浩一議員

 戦闘機爆音のない静かな空を求めて22時から6時まで飛行禁止などを定めた1973年9月19日の厚木海軍飛行場騒音規制に基づく対応を質問しました。市長から「住民の生活に多大な影響があるので航空機騒音の解消を粘り強く求めていきます」との答弁でした。また、オスプレイの墜落の危険性・機体のバランスを取る重りに放射性ウランを含むなどの問題点を指摘して事故のない平和な空を求めました。
 他に小学校の校庭を使う少年サッカー団体間のトラブルに対して学校体育施設開放実施要領に基づく対応、有機フッ素化合物PFAS汚染の原因解明、飲み水対策の組織新設、活性炭フィルターや水中気泡プラズマリアクタによる汚染対策などを求めました。



一般質問

子どもの権利も移動困難者の権利も大切にされる座間市へ

星野久美子議員

 今定例会において次の項目で一般質問を行いました。
こどもの権利について
@現在の学校の状況A教員の不足数B不登校の児童生徒の数C不登校児童を対象とした「まろんルーム」と「まなびの教室」についてD映画「夢パの時間」視聴した市長の感想E本市でも「こどもの権利に関する条例」策定を求めるが、市長の見解。
すべての市民の移動手段の確保について
@近年の高齢者の運転免許証返納状況(数)Aコミバスに対して寄せられている市民の意見B当局による交通移動困難者への対応策Cオンデマンドタクシーの導入に対する見解D福祉タクシー券の発行要件E福祉タクシー券の利用状況・利用人数F福祉タクシー券の発行要件の拡充への見解。




2023年第2回定例会 主な表決結果