2006年9月20日発行 第91号


防衛庁概算要求―キャンプ座間米軍再編経費

星野市長・調査費計上に抗議する考え


 米陸軍第一軍団新司令部と陸上自衛隊の中央即応集団司令部をキャンプ座間に計画している在日米軍再編に絡み、防衛庁は07年度予算の概算要求で即応集団司令部設置のために測量・調査費約7百万円を計上しています。
 この事について、8日の市議会本会議の一般質問で党市議が「座間市はキャンプ座間内の再編関係工事等を絶対に進めることなく、地元の協議を最優先するよう要請しているが、移転に反対している座間市との協議が整っていないのに測量・調査費を要求するのは問題ではないか」と市長の見解をたゞしました。
 これに対して、星野市長は「地形、地質の調査と聞いている。事前の着工はあってはならないと求めており、国に考え方をあらためて伝えたい」と述べ、抗議する考えを明らかにしました。
 政府が7月に決めた「構造改革の基本方針」(骨太方針)は、福祉の切り捨てを続ける一方、米軍再編に3兆円も支出し、大型公共事業の浪費を温存する方針を盛り込みました。
 国民のいのちとくらしを守る社会保障を削って、米ブッシュ政権の核先制攻撃戦略の要をなす基地の再編・強化に回すようなやり方は、本末転倒と言わざるをえません。
 防衛庁の07年度概算要求は、4兆9千5百億円と今年度予算を2千億円も上回ります。
 3兆円とも言われる米軍再編経費の具体的内容も明らかにしないまま、座間市や岩国市など関係自治体の大半が反対しているのに、民意無視の予算計上には道理がなく撤回を強く求めるものです。




地方交付税5億2千万余円減額

四苦八苦の一般会計補正予算

―第3回定例市議会―


 座間市第3回定例市議会は9月4日から28日の会期で開かれ、水道決算など21議案が審議されています。提案された議案に対する総括質疑には中沢議員が、市政全般に亘る一般質問は柏木、菊川、中沢の3議員がそろって行い市民要求の実現に努めました。
 一般会計補正予算は、約4千2百90万円減額し、総予算額を311億8千1百万円とするものです。補正減の内容は、普通交付税が当初8億円予算化されていましたが、5億2千3百万余円減額され、2億7千6百万余円にとどまったためです。従って、この減額のため、歳入では法人税で約2億1千6百万円、固定資産税で約2億3千6百万円を追加計上しましたが、それでも足りず、歳出を約4千2百90万円減額しているのです。
 小泉内閣は「三位一体」改革の名による国庫補助金の削減、地方交付税の減額を進めているため、座間市はその影響をもろに受け、地方交付税は04年度約9億円の減額に続いての減額になったものです。三位一体改革は国が地方自治体に出していた補助負担金を削減し、見返りに国から地方へ税源を移譲する、そして地方交付税の見直しも一体として行うというものです。04年度から始まりO6年度で一定の区切りとなりましたが、3年間の総括は、国庫補助負担金4兆7千億円、地方交付税5兆1千億円といづれも削減、つまり国から地方への財政支部は合計9兆8千億円削減されました。一方、国から地方への税源移譲は3兆円にとどまり、国の財政対策で自治体と住民に負担が押しつけられる結果になりました。
 座間市の三位一体改革の影響は国庫補助負担金や地方交付税の削減額が3年間で22億7百万円を超えているのです。




座間の安くておいしい水道水みんなで飲みましょう!

 05年度座間市水道会計決算が9月議会で審議されました。現在の座間市の水道料金は98年に改訂され今日に至っています。そこで98年度決算時と05年度決算時の水道の諸指標を比較しその推移をみてみます。
 給水人口は123,684人から127,277人と3,593人05年度の方が伸びていますが、年間給水量は、253,377トン05年度の方がマイナスで、1日平均給水量にならして695トン減になります。一人一日平均給水量も98年時が325リットルであったものが05年時は304リットルと21リットル減っているのです。
 減少の理由は、営業用、工場用が合理化で大幅に節水していることが大きな要因の一つで、98年に比べ05年度は約26万8千トンマイナスになっているからです。
 家事用も98年と05年を比較して、件数で42,565件増えているのに給水量の伸びは115,182トン増にとどまっています。
 これは、各家庭に節水型の洗濯機、トイレ、風呂が普及してきている一方で、飲料水はペットボトルなど市販の清涼飲料水に頼る人が増えているからです。従って、水道料金収入も98年時と比べて05年時には約6千4百万円も落ち込んでいるのです。
 具体的内容は、98年当時1トン当たりの供給単価119円57銭、給水原価が119円81銭でしたから1トン当たり24銭の赤字でしたが、05年時は供給単価117円41銭、給水原価が124円18銭で赤字幅は6円53銭と広がっているのです。供給単価の1トン当たり2円16銭の赤字は、水道使用料(量)の減少によるものです。一方、給水原価は4円37銭増額になっていますが、これは共産党が反対してきている宮ヶ瀬系ダムの受水費が毎年伸びているからです。座間市は給水収益の赤字を給水収益以外の収益や営業外収益で補って水道料金の値上げをしないできているのです。
 座間市の水道は一日平均で約3万9千トン給水されていますが、その内、約80%が地下水でまかなわれています。従って、川の水を100%利用している県水などに比べて、夏は冷たく、冬は暖かくおいしいのです。
 水道料金も一般家庭で1カ月20トン使ったと仮定して比較してみると、座間市は1,732円、神奈川県が2,395円ですから663円座間市の方が安いのです。同様に、横浜市より846円、川崎市より483円、横須賀市より777円座間市の方が安いのです。
 座間市も、東京都や横浜市のように、おいしい座間の水をペットボトルでコンビニエンスストアー、スーパー等で販売して、営業収益向上に努めるべきだと、党として提言したところ、市長は「崇高な提言」として検討すると答弁しています。
 節水をしながらも座間の安くておいしい水をぜひみなさんに飲んでいただければ座間市の水道会計の安定にもつながるのです。




◎3人の党議員の一般質問の通告内容は以下のとおりです。

中沢邦雄議員
1、米軍再編と基地問題について
2、プール事故死の教訓について
3、行政執行の改革改善について

菊川ユリ子議員
1、介護保険制度について
2、国民健康保険の運用について
3、地震・防災対策について
4、地域環境整備について

柏木育子議員
1、障害者自立支援法について
2、教育行政について


よろず相談
日 時 10月13日(金)午前10時〜12時

場 所 市役所6階共産党議員控室

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