2023年12月21日発行 第285号


2023年第4回定例会が閉会

 座間市議会第4回定例会が12月20日に閉会しました。今定例会では、当局議案を18件、陳情11件を審議しました。議案・陳情に対する総括質疑、討論を星野議員が行い、一般質問は守谷・星野両議員が以下の内容で行いました。
 守谷議員
 1 公立保育園の保育士について
 2 有機フッ素化合物汚染への対策と血中濃度検査について
 星野議員
 1 ナラ枯れ予防対策について
 2 加齢性難聴者への補聴器購入費助成について
座間市議会のホームページ、インターネット中継のページからご覧いただけます。
( https://www.kensakusystem.jp/zama-vod/index.html )
 また、11月21日の定例会開会日には「パレスチナ自治区ガザ地区における人道的休戦を求める決議」が全会一致で採択されました。
 以下に全文を掲げます。

 パレスチナ自治区ガザ地区における人道的休戦を求める決議
 本年10月7日のイスラム抵抗運動(以下、「ハマス」という)のイスラエルに対する攻撃を直接的な契機として、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区に対する無差別爆撃と地上侵攻が続いている。
 こうした中、国連総会は10月26、27日の2日間緊急特別会合を開き、人道目的での休戦を求める決議が採択された。同決議は、「即時、持続的な人道的休戦」を求め、イスラエルとハマスの双方をはじめ全ての当事者に対し、国際人道法の遵守と、ガザ地区への必要不可欠な物資とサービスの「継続的、十分かつ妨害のない」提供を要求している。また、捕虜となっている全ての民間人の「即時かつ無条件の解放」を求めるとともに、国際法にのっとった安全、福祉、人道的な処遇を要求している。
 よって、本市議会は、同国連総会決議の早急かつ完全な履行を求めるものである。
 以上、決議する。

2023年11月21日
座 間 市 議 会

 これからも平和を求める声をあげ続けていきます。【星野久美子 記】




公立保育園の正規保育士の確保を

 2021年度、公立保育園の保育士が確保できず、相模が丘東保育園とちぐさ保育園で0歳児の入所選考ができなかったことがありました。公立保育園の保育士が確保できないことは待機児童問題にもつながります。本年12月の一般質問で、公立保育園の保育士について質問しました。
 現在、公立保育園は市内に8園あります。欠員がない保育園もありますが、だいたい1〜3人くらい正規保育士が不足していることと、会計年度任用職員で保育士を募集しても応募に至らないことを指摘し、対策を質問しました。総合政策部長から「保育士を育成する学校へ出向いて応募を呼びかけています。本年11月から保育士の随時募集を始めました」という答弁がありました。
 また、公立保育園の正規保育士の採用年齢は現行40歳までですが、採用年齢を引き上げるべきという陳情が本年9月議会で採択されたように、40歳より引き上げるべきと質問しましたが「今後に検討」との答弁でした。




有機フッ素化合物汚染の分析・活性炭フィルター設置を

 有機フッ素化合物汚染の原因解明と対策について本年12月の一般質問で取り上げました。有機フッ素化合物は4700種類以上あり、その総称はPFASと呼ばれます。PFOS、PFOAに加えてPFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)などがあります。現在は国内外で製造・使用・輸入が規制されています。日本の暫定基準値は50ナノグラム(ng)/Lです。高濃度だと、生殖への影響、低体重児童の増加、ワクチン反応や免疫能力の低下、乳がんや腎臓がん、甲状腺疾患や潰瘍性大腸炎のリスクなどがあると言われています。
 2021年10月、飲み水に使う市内の第3水源から有機フッ素化合物(PFOSとPFOAの合計)が100ng/L検出されて取水停止となりました。代替水源として神奈川県営水道からの受水を増量する措置を取っています。
 鳩川の平和橋下流では2022年の調査で180ng検出されました。今年9月に座間市では、平和橋下流からキャンプ座間にさかのぼる形で10地点の排水路を検査し、46ng、100ng、130ng、34ng、100ng、17ng、88ng、82ng、33ng、36ng(後半2地点がキャンプ座間に近い)という結果でした。この10地点の排水路を検査した結果の分析を質問しました。くらし安全部長から「5地点で国の暫定基準を上回る結果でしたが、キャンプ座間のある上流部は暫定基準を下回るのでその影響は小さいと分析します」との答弁でした。
 また、「健康被害が深刻である場合、確実な予測を待たずに予防的な対処を選択すべき」(予防原則)に基づく対応として血中濃度検査を国に求めるべきと質問しましたが、くらし安全部長から「どの程度の血中濃度で健康影響があるか確定していないので、国に求める予定はありません」との答弁でした。
 また、岐阜県各務原市では4998万6千円の工事で有機フッ素化合物の汚染対策の活性炭フィルターを設置したことを紹介し、座間市でも実施するよう質問しました。上下水道局長から「現在、活性炭処理の効果を実験していて来年度にその結果を受けて対策を考えます」という答弁でした。汚染原因の解明と対策を急ぐべきです。

 今後も、市民目線で、さまざまな問題を取り上げていきます。【守谷浩一 記】



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