2023年4月26日発行 第277号


市民目線で市政をチェック=2023年度当初予算に反対

 新年度の一般会計予算は444億9千万円余で、市民のみなさんと共に求めてきた小児医療費助成の所得制限撤廃、そして10月には18歳までに拡充がされることになりました。また、保育園での使用済みおむつの処理費用の計上、出産・子育て応援給付金など、評価できる点はたくさんありました。しかし、賛成できない理由もありました。

◇地下水の調査はどうなっているのか
 まず、市民の大きな心配事である有機フッ素化合物による地下水汚染の問題があります。基地の影響が懸念されていますが、市当局は環境補足協定の改善は求めない、因果関係がわかっていないということから基地内の調査も求めないとのことでしたが、優先すべきは市民の安全安心です。また、地下水・湧水中の有機フッ素化合物分析委託は年2回、調査は年一度だけです。国・米軍との関係もあるでしょうが、大切な水、そして市民の暮らし・健康を守ることをまず考えるべきです。

◇マイナンバーカードは任意のはずなのに
 次の問題点は、国によるマイナンバーカードの押し付けが強化されていることです。しかも、マイナンバーカードの普及率によって地方交付税に差をつけるというやり方で、地方交付税制度の趣旨をゆがめ、地方自治を侵害しています。マイナンバーカードを健康保険証として使用するなど論外です。カードを持つ者と持たない者の格差を生み出す制度そのものに反対するものです。マイナンバーカード取得は任意であり、個人の意思が尊重されるはずであり、カードを持つ者と持たない者の格差を生み出す制度そのものが間違っているのではないでしょうか。

◇市民が主人公の座間市政を
 その他にも、児童ホームに関しては待機児童の解決も急務ですが、ホームの狭さや指導員の処遇改善が後回しにされていることは大きな問題です。また、健康体力づくり推進事業では、これまで無料であった親子キャッチボールや小学生サッカー教室、親子サッカー教室、水中ウオーキングを利用者の意向を聞かないままに有料にすることは、予算を立てる段階で担当が決定したとのことで、有料にした理由は厳しい財政のためとのことですが、市民不在の決定には賛成はできません。これらのことから当初予算に反対をしました。これからも、なんでも賛成ではなく、市民目線で市政をチェックして、市民が主人公の座間市を目指していきます。【星野久美子 記】




座間市の市史編さん会議に参加

 3月30日(木)の午前中は座間市市史編さん会議でした。私は企画総務常任委員会の委員長になってこの会議に参加しています。昨年12月に続いて2回目でした。
 3月中旬、ハーモニーホール座間のギャラリーにて、生涯学習課市史文化財担当が主催する企画展「よみがえる縄文時代」が開催されました。2022年秋、かにが沢公園の東側から出土した縄文時代中期の極めて珍しい「両面に顔面が付いた深鉢土器の把手部分」を中心に展示、これまで普段市民の目にふれない市域の縄文時代遺物の数々を展示するものでした。会議の資料で、この企画展の感想まとめがあり、大変好評だったことがわかりました。
 また、会議資料で、市内にある古文書や歴史的な史料などが多くあることがわかりました。星野勝司もと座間市長をはじめ市内20人くらいのところに貴重な古文書や絵図があるとのことでした。最終的に、顔面把手の縄文土器や寄贈された古文書や絵図などをもとに、市史にまとめていくという方向性で今後すすめていくという話にまとまりました。
 現在、市史の一部が座間市HPで下記にまとめられていますが、今後拡充する予定とのことです。https://www.city.zama.kanagawa.jp/bunkasports/bunkazai/juyou/1003310.html
 また、芹沢公園の地下壕がインターネットで公開されているとのことでした。
https://youtu.be/rwvUY0BVCLk




原子力艦船の横須賀母港化を撤回したい

 4月16日(日)、都内の大学の民青同盟班による横須賀基地フィールドワークに同行し説明役を担いました。横須賀には在日米海軍の司令部があります。座間には在日米陸軍の司令部、横田基地には在日米空軍の司令部があります。
 軍港ツアーで、潜水艦以外の艦船には番号があり、番号183は護衛艦「いずも」で、2024年末から工事がされ、ヘリコプターだけでなく戦闘機も離発着できるようになるとのことでした(画像参照)。憲法違反の攻撃型空母を持つわけで大問題だと思いました。同時に、戦闘機爆音がひどくなることも懸念されます。
 また、原子力空母や原子力潜水艦がいるというのは、海に浮かぶ危険な原子炉がいくつもあるということです。地震で外部電源がなくなり、引き波で座礁すれば、福島第1原発事故と同様になりかねません。その後、ヴェルニー公園を見学して、桟橋にある説明書で横須賀には日本最古のドライドック(船の修理場)があることがわかりました。本来なら過去のこととして平和の象徴になればいいですが、真逆で軍事強化の象徴的な場所です。原子力艦船の母港が首都圏にある異常さと戦争の足音が近づくのを感じました。大軍拡&大増税をストップさせ、より良い方向に変えていきたいです。【守谷浩一 記】



TOP BACK