2022年6月22日発行 第266号


物価高騰から暮らしと営業を守ろう

 本年第2回定例会の6月2日(木)、次の大きく5点について一般質問しました。
1.物価高騰から暮らしと営業を守る取組について
2.新型コロナウイルス感染症対策の協力金と公営住宅の家賃算定について
3.有機フッ素化合物が検出された問題への対策について
4.市民体育館の駐車場と座間総合病院の駐車場について
5.ケア労働者の賃上げについて
 このうち、物価高騰から暮らしと営業を守る取組を求めた内容を報告します。

◎物価高騰の原因は異次元の金融緩和、アベノミクスの失敗
 原油製品、金属製品、木材、精密部品、食材、輸送費など物価高騰の影響はあらゆる経済分野に及んでいます。資材や部品は高騰だけでなく、物自体の欠品も相次いでいます。
 4月15日、日本共産党国会議員団はコロナ危機と物価高騰から暮らしと営業を守る緊急の経済対策を発表しました。経済対策の内容として、@消費税を直ちに5%に引き下げ、インボイスは中止する。A原油価格対策として原油価格を引き下げる。B小麦の政府売渡価格を引き下げる。C急激な物価高騰に対応して生活保護基準を引き上げる。D年金減額をストップする。E事業復活支援金を持続化給付金並みに拡充し家賃支援給付金を再支給する。F輸入物価を引き上げている異次元の金融緩和政策からの抜本的転換を図る。この7点です。日本共産党がこの経済対策を政府に申し入れた中で、物価高騰の原因は、コロナ禍の需要増と、ロシアのウクライナ侵略による原油高騰だけでなく、「異次元の金融緩和策による異常円安」というアベノミクスの失敗だと指摘したことを紹介しました。

◎3億3千万円の交付金で市民負担軽減や生活支援策を
 国は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に、物価高騰対応分を創設しました。座間市には、2021年度補正予算分で8314万9000円と、2022年度予備費分で2億4944万9000円、合計3億3259万8000円が交付限度額となっている事を紹介しました。また、座間市の財政調整基金は20億円を超えています。これらを財源に暮らしと営業を守る取組を行うべきではないかと質問しました。具体的には水道・下水道料金の引下げ、給食食材費への補助、生活保護利用者への支援、就学援助の対象拡充や卒業アルバム代補填、中小業者への融資補助などを求めました。市長から「物価高騰の対策について本市として実施の可否なども含め検討中。全国市長会で4月20日に国へ原油価格・物価高騰等総合緊急対策に関する緊急提言として要望を上げているので、本市として国への要望は現在のところ考えていない。税や公共料金の減免については、現行の規定に基づき対応する」との答弁でした。
 急いで物価高騰対策の各種施策を実施すべきです。今後も、市民生活の向上を求めてがんばります。(守谷浩一 記)




安心して子育てができる座間市を

 座間市議会第2回定例会において、子育て支援について、一般質問を行いました。
 内容は@子育て支援センターについて〜利用開始時間の繰り上げ、現在閉所している土・日・祝日も利用できるようにして父親の育児参加を促す等、A小児医療費助成について〜所得制限撤廃はいつになるか、県をまたぐ医療について、償還払いに対する救済措置はあるか等、B給食費について〜無償化への見解、C保育園のおむつ持ち帰りについて〜保護者の持ち帰りのメリットデメリット、現時点で保育園がおむつの処理をしない理由等、D子育ての孤立化・子どもへの虐待を防ぐために〜各種相談支援から見えてきた現在の課題・その課題解決のためにどのような支援が考えられるか、を質しました。
 子育て中の市民や他地域に住む友人から、孤独に頑張っているけれど苦しい、という声が寄せられています。もちろん家族やパートナーが一緒に子育てをしている人たちもいます。しかし、支援が届いていない人たちが少しでも安心できる環境を作っていくことは行政の責任であると考えています。
 今回の質問の中、A小児医療費助成については、所得制限が撤廃されてどの子も等しく医療が受けられるようになるのは2023年度以降、また、県をまたぐ医療の、償還払いに対する救済措置は今のところ何も無い、という答弁でした。小児医療費助成制度は、同一県であれば窓口での支払いはありません。しかし、他県での診察・手術等は一旦窓口で支払いをしなければなりません。その金額は請求すれば後日支払われるのですが、県をまたいで医療を受けるということは難しい病気である可能性もあります。支払いも大きな金額になることも考えられます。借金をしている人もいます。そして今、そこに対しての救済制度は何もないのです。やはり国がしっかりとした制度をつくる必要があります。当局からは国への要望として、「国庫補助制度の創設、または全国一律の新たな制度や仕組みを構築することということで市長会から要望を上げている」との答弁がありましたが、制度創設が急がれます。
 座間市で子育てをして良かった、と思ってもらえるように、制度の拡充を今後も求めていきます。

カラスはグルメ〜ごみ集積所をカラス被害から守るためにできること
 最近、ごみの集積所でのカラスの被害の報告を受けることが多くあります。私自身も早朝の新聞配達の途中で散乱しているごみ集積所を片付けたことが数回あります。「これはどうしたらよいか」と、市役所の担当に相談に行きました。環境政策課長と資源対策課長から、さまざまな話をきくことができました。
 まず言われたことは「カラスはグルメなんです」ということでした。カラスは人間が食べ残した「美味しいもの」をごみの中から探し出します。一番の好物はポテトチップスだということです。食べ残しをそのままごみとして排出すれば、カラスは見つけ出してしまい、そこに食べ物がある、と学習します。近くに「巣」がある場合には時として20羽以上が餌をとりにやってきます。子育ての時期には子カラスを守るために通りがかる人を威嚇することもあります。
 そこで、私たちにできることは@食品ロスを出さないためにも、食べ残しをしない。Aどうしても食べ残しがあり、ごみとして排出する時にはにおいを抑えるためにも冷凍する。B排出の時間を出来る限り守る。人通りが多ければ、カラスもそうそうはできません。Cごみを覆うネットの端に錘をつけるなどの加重をして、カラスが入り込めないようにする。これらの手段が有効だということです。Cについては地域の話し合いも必要になってきますが、@ABについては、明日から個人でできることではないでしょうか。私もこれらをしっかり行っていきます。
 カラスに狙われないごみ集積所のために、そして食品ロスをなくすために、ご一緒に頑張っていきましょう。 【星野久美子 記】



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