2019年6月21日発行 第231号


2019年座間市議会 第2回定例会

 2019年座間市議会第2回定例会が、5月31日から6月25日までの会期で開催されました。提案された議案は、専決処分の承認案件が5件、2019年度一般会計、特別会計の各補正予算4件、条例議案2件、財産の取得、座間市立市民交流プラザの指定管理者の指定、市道の路線認定、報告案件2件、請願1件、陳情2件でした。党市議団は、提案された議案などに対する総括質疑は守谷議員、討論は星野議員(予定)、市政全般に対する一般質問は中澤議員、守谷議員、星野議員の3人が揃って行い、市民要求の実現に努めました。

<一般質問>(質問項目)

◇星野久美子議員
1.夜間中学について
2.交通安全対策について
3.バス停利用者への配慮について

◇守谷浩一議員
1.会計年度任用職員制度について
2.保育園園舎の耐震化について
3.危険ブロック塀への対応について
4.広野台の交番付近の安全対策について
5.校庭の散水機能の整備について

◇中澤邦雄議員
1.市長の政治姿勢について
 (1)米国の臨界前核実験について
 (2)日米地位協定の見直しについて
2.キャンプ座間について
 (1)日米作戦司令部の一体化について
 (2)覚書第3条第3項、第5項の具体化実現について
3.厚木基地とMV-22オスプレイについて
4.教育行政について
 (1)教職員の労働状況、(2)小学校の新規採用の条件、(3)小学校での教科担任制、(4)全国体力テストの結果、(5)学校事故の対策、(6)学校給食について、(7)小学校1年生への入学準備金の前倒し支給、(8)大仙市教育委員会との交流




交通事故から市民を守ろう

 2019年第2回定例会において、交通安全対策について一般質問を行いました。
 新聞やインターネットのニュースでは毎日のように交通事故の報道がされています。ことさらのように高齢者の事故について報じていますが、交通事故は高齢者だけではなく、自転車・オートバイ・自動車等、すべてのハンドルを握る者に起こる可能性があります。本市では2018年472件の事故(死亡事故4件)が発生してしまいました。そこで交通事故を少しでも減らすために、3つの提言をしました。
@横断歩道の3D(トリックアート)表示
 インドで考案されたというこの横断歩道は一定の方向から見ると立体的に見え、運転手へ横断歩道があることへの注意を促します。写真はアイスランドのものです。
A信号機の色の捉え方
 赤青黄の信号機の本来の色の意味は「赤は止まれ、黄色も止まれ、青は進むことが出来る」と道路交通法施行令で決まっています。しかし「赤は止まれ、黄色は注意して進め、青は進め」となってしまっているのが現状です。そこで、黄色と青の捉え方を少し変えて「赤は止まれ、黄色は注意して止まれ、青は注意して進め」と考えるようにしてみたらどうかと提案しました。
B方向指示器(ウインカー)を出すタイミング
 交差点で右左折する場合には30M手前で合図をしなければいけないことが道路交通法施行令で定められています。しかし、最近このタイミングが遅い車が多いことを、私自身が車の運転をしていて感じます。交差点内では万一の場合には重大に繋がりかねません。そこで、岡山県や香川県では合図のタイミングを路上に示し、ドライバーに適正な合図開始を促しています。
 横断歩道の3D表記に対し当局の答弁は「座間警察署と協議の上、公安委員会の考えを踏まえて効果研究していく」というものでしたが、交通安全対策はできることからやっていくべきと考えます。今後も交通事故から市民を守るために、提案を続けていきます。【星野久美子 記】




校庭のスプリンクラーの増設や改善を

 6月11日(火)の本会議の一般質問で、市内小中学校の校庭ヘの散水機能の整備について質問しました。座間中学校近くの住民の方から、洗濯物が黒くなってしまうので砂埃対策をしてほしいと要望が寄せられ、また、学校行事などで現場の先生と対話して、散水設備の要望が寄せられていました。
 質問に先立って、学校にヒアリングなど現状把握したところ、各校ともホースを接続して車輪で移動するタイプの散水機が1、2台あり、1台は約31万円で、また、南中学校だけは4か所の常設型の散水機能があり、職員室から校庭の様子を見ながら操作できる、とのことでした。

◎学校周辺の砂埃の対応が必要な場所の把握を
 質問当日、市内の小中学校で周辺住民の方々から砂埃の苦情が出ている個所や、PTAから散水機能の整備など要望がでている学校を質問しました。教育部長から、座間中学校、相模中学校、東原中学校で砂埃の苦情あり、スプリンクラーなどの整備は南中学校以外の全校から求められている、という趣旨の答弁でした。

◎様々なスプリンクラー、整備は実施計画事業で位置付けを
 散水機能のスプリンクラーにはいろいろなタイプがあります。低コスト低機能でなく、現場でつかいやすいものを教育条件整備として必要だと考えて、教育委員会の見解を質問。おおむねそういう方向で考えるという趣旨の答弁でした。
 また、市長に、教育委員会の事務ではありますが、財政面のことを心配して予算要求できない場合もあるかもしれませんので、どういった事情なら費用をかけるに値するかどうか質問しました。市長から、そんなことはあってはならないので総合計画にもとづく実施計画事業として位置付けてもらってかまわない、という趣旨の答弁でした。

 今後も、地域の方々と学校側のご要望をもとに教育条件整備の充実を求めていきます。【守谷浩一 記】

写真
スプリンクラー:相武台東小学校HPより



厚木基地への危険なオスプレイ飛来に反対

 ヘリコプターと航空機の機能を重ね合わせた米軍輸送機オスプレイは、沖縄県の米軍普天間飛行場に2012年以降、海兵隊仕様のMV−22が計24機配備され、18年に米軍横田基地に5機配備された。オスプレイは回転翼の向きをエンジンごと垂直から水平の間で変えて、ヘリコプターと同様の垂直離着陸と、固定翼機と同様の高速飛行を可能としているが、無理な設計で、エンジンの潤滑油の油圧系統の作動油が燃焼室内に漏れて異常燃焼を起こし、エンジンが破損するトラブルが頻発している。アメリカでは未亡人製造機と言われ恐れられている。
 防衛省は、陸上自衛隊の輸送機としてMV−22オスプレイ17機の購入を決め、配備先は佐賀空港を想定しているが、地元漁業者との調整が難航していたため、千葉県木更津市の陸自木更津駐屯地に来年3月暫定配備する方針という。オスプレイが木更津に「暫定配備」されれば、同駐屯地の飛行回数は現在の年間2万5千回から約3万回近くにのぼり、騒音や事故の危険が増すことになります。そして、オスプレイの訓練場所は習志野(千葉県)、相馬が原(群馬県)、富士(山梨・静岡県)の各演習場が予定されており、オスプレイの飛来が増加することは明らかです。また、米海軍は2月20日、オスプレイの新たな整備拠点を設置するための業者説明会を開催し、日本飛行機(厚木基地に接続した飛行機修理会社)など5企業が参加した。今年の9月か10月に正式に募集し、募集から1年後に契約を開始するという。
 整備業務を日本飛行機が請け負うことになれば、厚木基地が整備基地になる可能性が極めて高いことになる。これまでも厚木基地はオスプレイの訓練拠点とされてきたが、整備基地となれば人口密集地上空を、欠陥機オスプレイが整備後の試験飛行を行うこととなり、基地周辺住民の不安は一層増大することになる。厚木基地でのオスプレイ新整備基地化は、絶対に容認できない。故障続きで危険と言われるオスプレイはもとより、軍用機の騒音解消を求めていきたい。【中沢邦雄 記】




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