2014年12月22日発行 第180号

みなさんの期待に応える党として

 2014年12月に行われた総選挙で、日本共産党は改選8議席から、予算を伴わない法案を提出する議案提案権を持つ21議席へと大きく躍進することができました。比例代表では606万票、小選挙区では全国で704万票の支持をいただきました。みなさんからの期待に応え政治を平和とくらし中心にするべく、衆参32名の国会議員と共に党市議団も地方議員として力を尽くしてまいります。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。




2014年第4回定例会一般質問

 2014年第4回定例市議会での、市政全般に対する一般質問は、12月4日、5日、8日の3日間にわたって行われ、党市議団3人を含む17人が質問を行いました。党市議が取り上げた質問項目と各々の質問の一部を紹介します。

◇中澤邦雄議員
 教育問題について(教育委員会制度について等10項目)

◇守谷浩一議員
 空母艦載機等の騒音問題と原子力空母等の横須賀母港問題について

◇星野久美子議員
 公園施設整備について




教育問題について

子どもの貧困問題

 今 日本では子どもの6人に1人が貧困に陥っています。親にお金の心配をかけまいと、希望の部活や修学旅行をあきらめる中学生。1日の内、まともな食事は給食だけ・・・。
 今年7月の厚生労働省の発表では、「子どもの貧困率」が過去最悪の16.3%となり、「ひとり親家庭」の貧困率は54.6%にもなります。これは先進諸国35カ国の中でワースト9の深刻さです。子どもの貧困率とは、国民の平均所得の半分の額にあたる「貧困線」(12年は122万円)以下の世帯で暮らす18才未満の子どもの割合です。
 学校での対応は就学援助制度などの充実ですが、座間市の就学援助制度の受給者数は小学校では12年856人、13年803人、中学校では12年557人、13年549人で、もっと就学援助制度の充実を求めたところです。

小・中学校のいじめ問題について

 11年の大津市のいじめによる中2男子自殺事件を受けて、全国小中高全体でいじめの実態把握が徹底されるようになりました。10月16日文部科学省の問題行動調査結果の公表によれば、13年度全国の小中高全体で18万5860件で、そのうち小学校では11万8805件で、前年度より1421件増、2年連続で過去最多を更新しています。中学校は、5万5248件で8385件減、高校は1万1039件と前年度より5235件減となっています。
 座間市の13年度のいじめの実態は、小学校17件で前年度より2件減、中学校で375件、前年度より9件減となっています。

小・中学生の暴力行為について

 文科省の同調査では、小学生の暴力行為は13年度1万896件と初めて1万件を超え、現行の調査方式になった06年度の2.9倍になっています。暴力行為の内訳は、子ども同士の暴力が6849件、器物損壊1907件、教員への暴力が1964件などです。 中学生は4万246件で、09年度の約4万4千件をピークに3年連続で減少していたが、今回は2028件増えている。暴力行為の内訳は子ども同士2万2189件、器物損壊9866件、教員への暴力7150件です。
 市内では、小学校は前年度3件でしたが13年度は0件と減っています。中学校は89件、前年度90件とほぼ同じですのでさらなる対策を求めたところです。

(中澤邦雄 記)




原子力空母などの危険性と事故対策を質問

 12/5(金)の一般質問で「空母艦載機等の騒音問題と原子力空母等の横須賀母港問題について」質問しました。空母が横須賀に戻ると空母艦載機が飛行訓練する、結果的に騒音が厚木基地周辺に轟きます。そこで、横須賀が原子力空母の母港であることと空母艦載機の騒音問題の関係や、米空母母港になる1973年当時の協議と核持ち込み密約との関係を質問したのち、原子力艦船の事故対策について質問しました。

◇原子力艦船の危険性の認識問題

 原子力空母には原子炉が2基あり、福島第1原発1号炉の46万キロワットに匹敵します。その危険性に加え、燃料ウランの濃縮度約95%で、使用済み燃料が艦内の1ヶ所に充満する問題や、外部電源施設等がある埋め立て地の液状化問題や、引き波で座礁し水が取り込めなくなり炉心溶融の恐れや、原子力艦船がたえず海で揺られ金属疲労による脆弱性などの問題点があります。年間のべ300日以上停泊する原子力潜水艦が押し波で陸上に乗り上げる危険性もあります。
 特定政策推進室長は、国も米軍も安全だというので信じるしかない、その根拠とされる外交文書の該当部分は何も言えない答弁でした。つまり、安全だという根拠は答弁で示せなかったということです。

◇原子力艦船の事故対策で三浦市は独自に対策

[本年9月21日の横須賀集会にて]
[本年9月21日の横須賀集会にて]

 原発については毎時5マイクロシーベルトを検知したときに5km圏内は避難で30km圏内は屋内退避とされています。座間市は横須賀からおよそ30km圏です。しかし、原子力艦船の事故では毎時100マイクロシーベルトで1km圏内が避難で3km圏内が屋内退避という点で異なります。ただし「毎時5マイクロシーベルトを検知したら米軍側から通報」となっています。
 原発なら30km圏内の地域防災計画で避難やヨウ素剤配布の手だてをとりますが、原子力艦船については何もない問題があり、三浦市では独自に原子力艦船の災害対策を地域防災計画に盛り込んでいることを示して座間市はどうするのか、質問しました。
 市民部長の答弁で、地域防災計画には特殊災害対策篇に原子力艦船のことは掲載されていない実態を認め、三浦市の原子力艦船の災害対策を検討するといった答弁でした。

◆今回の質問で、原子力艦船の安全性の根拠はないということ、原子力艦船の災害対策を今後も求めていく必要があると思いました。そして、一番の安全対策からも騒音対策として、今後も横須賀の空母母港の返上を求めていきます。

(守谷浩一 記)




公園のトイレを使いやすくするために

 2014年第4回定例会において、公園施設、主に公園に設置されているトイレについて質問しました。この問題については2013年の第1回定例会でも質問しました。前回の質問では和式トイレの洋式化を求め、また、老朽化の激しい明王第二公園のトイレ改修ももとめ、当局からは「改修年度の優先度を高め、できる限り対応を図っていきます」との答弁でした。

きれいに生まれ変わったトイレ

 今回の質問に際し、自らトイレのある19か所の公園すべてを調査しなおしました。約2年前の調査時と比較すると大変清掃が行き届き、数か所あった故障で使えないトイレもすべて修理がしてありました。前回の質問時には清掃回数が週1回から3回だったものが、現在では週2回から3回と改善されました。
 そして、明王第二公園の仮設トイレも新しく多目的のものに生まれ変わっていました。障がいを持った方も、ベビーカーを押しているお母さんも、高齢者も使い易いように広々としており、万一の時には助けを呼べる通報装置も付けられました。この通報装置は内部につけられているボタンを押すと、外部についている赤色灯が警報音と共にまわり、近隣の方に異常を知らせるものです。このような装置のある公園トイレはこの明王第二公園を含め市内に7か所あります。

市民のみなさんと共同で

 今回調査をしながら多数の公園利用者から声を聴くことができました。子どもを連れて遊びに来るときは「きれいなトイレがあることは第一条件である」の声。そして、「子ども達の中には和式トイレの使い方がわからない子もいる、洋式便器を希望します」とか「子どもたちが家の近所で遊べるように、もっと広場を増やしてほしい」との声。「使い易い手洗い、水飲み場をつけてほしい」などなど。
 今後どのように安心・安全な公園を、また、市民の満足度を高めていくのか、との質問に「市民の声をよく聞き意見を反映させ、市民と共同して進めていきたい」との答弁でした。今後も市当局と市民のみなさんとの橋渡しになるべく力を尽くしがんばっていきます。

(星野久美子 記)




<<よろず相談>>
○日 時 1月16日(金) 午前10時〜12時
○場 所 座間市役所6階 日本共産党控え室
お気軽にお出かけください。1月の担当は中澤邦雄議員です。



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