2009年5月20日発行 第116号


―新型インフルエンザ―
米軍基地対策強化を!党市議団 市長に申し入れ

 新型インフルエンザ問題で、党市議団は5月8日、市の対応とりわけ、キャンプ座間への対策強化を遠藤市長に申し入れました。

 中沢、柏木、守谷の党市議団は、出張中の市長に代わって対応した小俣副市長、今福秘書室長、田中保健福祉部長に申し入れました。

 市議団は、市の対策の現状をたゞすとともに、党神奈川県委員会が5月7日、中曽根外務大臣に対して米軍基地の対策強化の申し入れしたことを紹介しながら、キャンプ座間に対する市の対策強化を要請しました。

 これに対して、市側は市長を本部長とする市健康危機管理庁内対策本部を4月28日、5月1日と2回開催し対策をとった、その内容は(1)市内での感染者発生に備え、マスク(20万枚)、消毒体制、防護服の準備状況の点検と確認、(2)庁内の連絡体制や相談体制の確立、(3)市民への周知のため、手段と方法の検討、(4)市民向けチラシを大凧祭りで5千枚、保育園、幼稚園、小・中学校で1万4千5百枚配布、公共施設にチラシを置きポスターを掲示したと税明。

キャンプ座間には申し入れた

 キャンプ座間には4月30日、今副秘書室長、北原渉外課長ら3人が出向き基地内での対策を求めるとともに情報の共有を確認したとしています。そして、小俣副市長は、党が外務大臣に申し入れた(1)米軍人の出入国状況や基地での検疫体制の情報を掌握し明らかにする(2)感染拡大防止対策の強化−の2項目は「特に大事」と述べ基地内に出入りしている従業員など日本人関係者の対策の必要性を強調しました。




相模の大地がはぐくみ市民が慈しむ
座間の水
みんなで飲みましょう

はじめに

 座間市が芹沢谷の地下水を供給源として水道事業を1995年に開始して今年で55年目を迎えました。現在の水道事業はどうなっているのか、07年度決算実績で見てみます。給水区域内人口127,463人、一般用水道栓数55,003栓、1日平均配水量38,925立方メートル、1人1日平均配水量297リットルとなっています。この中で、1日平均配水量の内、地下水が32,725立方メートル(84.1%)、県水受水が6,200立方メートルが(15.9%)の割合(一部地域を除き)になっています。

「逆ザヤ」現象

 財務を見てみますと、水道事業収益は、1,916,613千円水道事業費用は1,909,203千円で経常利益は35,688千円の黒字です。しかし、営業収益は1,657,288千円なのに営業費用は1,791,648千円で営業利益は134,359千円の赤字です。

 この赤字は前年度に続いてですが、赤字額は2.5倍になっているのです。そして、給水事業の採算状況を示す供給単価(給水収益を年間給水量で除したもの)と給水原価(水道事業費用を年間配水量で除したもの)は各々115円37銭と135円45銭で1立方メートル当たり20円8銭の損失になり、このように給水すればするほど赤字になる「逆ザヤ」現象は、01年から続いているのです。

宮ヶ瀬ダム系受水費が増高

 「逆ザヤ」は給水収益が落ち込む一方で、営業費用が増えているためです。営業費用の増額最大要因は宮ヶ瀬系県水受水費の支払いが、01年度から始まったからです。県水受水費は、00年が82,161千円(税込み)であったものが01年には370,074千円(同)で4.5倍にハネ上がり、07年には521,360千円(同)と6.3倍になっているのです。このように受水費の増高が給水原価を押し上げていることは明らかです。これは、宮ヶ瀬ダム建設費の借金分が受水費になっているからです。日本共産党は宮ヶ瀬ダム建設前の計画段階(1977年頃)から、県水の水は余っておりダムを造る必要ないと主張し、高額なダム建設費が将来の水道料金にハネかえり、住民負担になると警鐘してきたことが現実になっているのです。

使用水量が減少

 供給単価は、00年度の121円41銭をピークに下がり続け、07年度は115円37銭で6円4銭(5%減)下がっています。

 これは使用水量の減少による水道料金の減少によるものです。水道料金のほぼ80%を占める家事用及び工場用の供給単価の低下によるものです。家事用ほ04年度の12,525千立方メートルをピークに07年度12,273千立方メートルと251千立方メートル(△2%)減少しています。工業用は00年877千立方メートルをピークに減り続け07年は327千立方メートルとピーク時に比ベて37%まで落ち込んでいます。

 因に、1人1日平均給水量も90年の354リットルをピークに減り続け07年は297リットルと57リットル(△16%)も減少しています。

座間の水で収益回復を

 水道使用量が減り、給水収益が落ち込んでいるのは経済状況に加え、各家庭での節水意織の浸透、節水機器の普及等によるものと市当局はみています。その一方で、水道水は飲めないと決めつけ数十万円の浄水器を付けたり、“六甲の水”“岩清水”などの市外の水をペットボトルで買って飲む人が増えています。そこで、座間の水・水道水を適切に使ってもらう必要があります。そのために、防災備蓄用のペットボトルを大々的に販売することを党は提案してきました。そのことによって、市民に座間の水を見直し、安心して水道水を使ってもらうこと、同時に、周辺の相模原、大和、海老名の市民にもペットボトルを買ってもらい、座間の水は地下水を水源としている座間の環境の良さを見直してもらう、文字どおり「座間をみろ」ということになれば幸いです。ペットボトルの大量販売を行うことにより、水道使用量を増やし水道の収益を回復し、水道料金の値上げを押さえる必要があります。そのためには、座間の水を正しく理解してもらえるよう宣伝をする必要があると、党は議会の中で提案しているのです。

相模の大地の恵み

 座間の地下水は、相模の台地に降った雨水が層厚約1.5m、層厚約20mのローム(火山灰土)層を時間をかけて浸透し、水を通しにくい上総層群という基盤岩の上にある砂礫層の中を、上流部は相模原市の北部から流れてきて溜まっている地下水盆が栗原地内にあるのです。

 この地下水、党が提案した地下水保全条例が98年4月に制定され、座間市全域を保全地域として、全市民で守ってきているのです。

座間の水4大特徴

 座間の水には4つの良い特徴があります。

 第1は、地下水のため塩素分が県水などに比べて少ない。

 第2は、一般家庭の1ヶ月当たり使用水量20立方メートルで比べ県水が2,395円なのに座間は1,732円と633円も安い。第3は、座間の水はPH7.6と弱アルカリ性で酸性の強い肉食に対し、身体の中で中和する働きがある。第4は、座間の水にはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどが含まれる弱硬水で煮物や便秘にも良いとされています。

 以上の4大特徴を大いに宣伝し、座間の水を買ってもらい、飲んでもらい、座間の水道事業を守る必要があります。




09年度座間市議会第2回定例会日程

※議会を傍聴しましょう。問い合わせは各議員まで。
5月22日(金) 議会招集・議会運営委員会
29日(金) 本会議(議案提案、総括質疑)
6月5日(金) 本会議(一般質問)
8日(月) 〃(〃)
9日(火) 〃(〃)
11日(木) 総務・教育福祉各常任委員会
12日(金) 市民経済・建設水道各常任委員会
15日(月) 基地対策特別委員会
17日(水) 議会運営委員会
19日(金) 本会議(討論・議案採決)


よろず相談
日 時 6月18日(木)
午前10時〜12時 担当 中沢
場 所 市役所6階共産党議員控室
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