みなさんは、厚労省内に「誓いの碑」が立っているのをご存じでしょうか。
厚労省は、サリドマイド・スモン・薬害エイズなど薬害の発生を反省し、薬害根絶の決意を「誓いの碑」に表しました。
１９９９年８月２４日に建立され、私たちは毎年この日を「薬害根絶デイ」とし、薬害根絶の取組を行っています。

今年も薬害根絶を誓い、午前に講演会／午後は厚生労働省前のリレートーク・パレード・集会・街頭宣伝と多彩な企画で取り組みを行い、多くの人々に薬害根絶を訴えました。

「薬害」とは・「副作用」とどこが違うのか医薬品には有効性と同時に副作用も併せ持っています。残念ながら日常の治療の中で副作用が起こることもあります。しかし、それは「薬害」とは定義されません。
薬害とは、製薬企業が利益追求のため、重大な副作用が起こることを知りながら販売を続けた、厚労省が危険性を察知しながら、販売の中止を指示しなかった、そのことにより、大量に副作用被害者が発生した（人的被害）ことです。
薬害イレッサ（抗がん剤）訴訟では、３月東京地裁において製薬会社と国の責任が断罪されました。
抗がん剤での副作用被害者救済制度の創設などが求められています。
　薬害肝炎では、医薬品行政機関とその活動に対して、第三者による監視評価組織の創設が求められています。
　薬は安全に有効に使われてこそ「薬」です。薬害根絶のため、大勢の人に「薬害」「薬害被害」のことを知ってもらいたいと思います。
　私たちも「薬害防止」「命の尊さ」の心を持って日常の仕事をがんばっていきたいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 みどり薬局　谷吹