MASAKI TANAKA 田中まさき
くらし・福祉を市政の主役に 日本共産党 水戸市議会議員 田中まさき
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市政レポート
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〜動物愛護の推進について〜2014年9月水戸市議会:田中まさき議員の一般質問

 日本共産党水戸市議団の田中まさきです。通告に従い一般質問いたします。(中略)
●動物愛護の推進について
 次に動物愛護の推進について質問します。9月1日の広報みとで、「捨てられていく命。でも救える命」と題する動物愛護についての特集が組まれました。大変心に響く内容で、おそらく多くの市民が読んだことと思います。
私も犬を飼っており朝晩の散歩をしている一人として、また、昨年末に迷い犬を保護する経験をしたこともあり、何度も読み返したところです。
昨年12月28日、やせて衰弱した犬が道端で寒さに震えているのを見つけ、見るに見かねて自宅に連れてきたものの、御用納めで市役所も県の動物指導センターも年明けまで休みでした。そこで近所の方や犬の散歩をしている方に心当たりがないか聞いて歩きました。インターネットのツイッターでも発信すると、多くの動物ボランティアの方が拡散してくれ、その熱心さに驚きました。
近隣の動物病院に写真をもって問い合せてくれた人もいましたが、中々飼い主が見つかりませんでした。このままではいずれ殺処分となることも想定しつつ、なんとかそれは避けたいと、最後は犬の写真と特徴を書いたポスターを自分でつくり、発見場所の半径300mの地域で15箇所に掲示したところ、それを見た飼い主から連絡がありました。お聞きすると長年家族同様に連れ添ってきた15歳の老犬で「死んでしまったとあきらめかけていた」とのことで、大晦日に無事引き渡すことができ、涙の再会となりました。
私はこの一件でペットの命を救えるかどうかは紙一重ということを強く意識致しました。先日は県獣医師会を訪れ県内の詳しい実情を伺ってきた所です。
茨城の殺処分数8年連続で全国一。水戸市の捕獲数は県内一!
茨城の殺処分数8年連続で全国一。水戸市の捕獲数は県内一!
さて、茨城県の犬の殺処分数が8年連続で全国ワースト1位であり、県動物指導センターが先頭にたって汚名返上に努力されていることは皆さんご存知のことと思います。とくに水戸市内での犬猫の引取り捕獲件数が昨年度487匹で、県内で最も多いという事実をみると、私達も動物の命を守るために何かできることはないか、真剣に考えるべきだと思います。
そこで、質問の第一は、今年度から実施された避妊・去勢手術に対する助成制度の申請状況と県条例の改正に伴う市の取り組み方針を伺います。
第二に、殺処分を減らすため、所有者を明示する鑑札と狂犬病予防接種のプレートの装着が重要ですが、実際は身につけていない場合が多く、飼い主と再会できないまま殺処分となるケースがあとを絶ちません。「殺処分ゼロ」目前で注目されている熊本市の動物愛護センターは「迷子札をつけよう100%運動」のキャンペーンをサッカーJ2のロアッソ熊本とのタイアップも含め大々的に展開しています。ホームページも迷子札のつくり方をはじめ写真入りで懇切丁寧に啓発しています。9月は動物愛護月間で23日から県立図書館で動物愛護フェアも開催されますが、水戸市もインパクトのある積極的な「迷子札100%」のキャンペーンをあらゆる機会に実施してはどうでしょうか。
熊本市の動物愛護センターの「迷子札100%運動」
熊本市の動物愛護センターの「迷子札100%運動」
第三に、マイクロチップの普及と登録の促進です。犬や猫の首に個体識別番号を記録したチップを埋め込むもので、獣医師会が助成し、環境省も推奨しています。これは犬や猫が迷子や災害時に飼い主と離れ離れになっても、首輪や鑑札がなくても、登録情報と照合すれば飼い主のもとに戻ることができる優れものです。市内の動物病院ではマイクロチップを読み取るリーダーを備えていますが、県南に比べ水戸市はペットへの装着率が低いそうです。
ペットに装着するマイクロチップと読み取るリーダー
ペットに装着するマイクロチップと読み取るリーダー
水戸市もマイクロチップ装着と日本獣医師会への登録よびかけを強め、市としても1基3万円程度で購入できるリーダーを備え、活用することを求めます。
第四に、迷い犬を預かっている保護情報と、探している逸走情報の紹介を市独自に行うことです。現在、水戸市内の情報は県動物指導センターの一括情報に含まれているため、次から次と増える情報に埋没し探しづらい状況です。
龍ケ崎市や東海村や牛久市など6自治体は、県とは別に自治体独自のホームページでも写真も含めた情報を公表し、そこで照合され飼い主に戻されることも多いといいます。犬や猫もいなくなってからすぐなら遠くまでは行かないわけで、近い場所で情報が通じあえば照合の可能性も高まります。普段散歩で顔を合わせている人が情報を寄せてくれるかもしれません。
そこで、犬や猫の登録をしている人や、新規登録する人向けのメールマガジンなどをつくり、保護・逸走情報の提供、モラル向上に向けた啓発も行ってはどうか提案します。
第五に、飼育状況の実態調査を行うことです。つくば市では一昨年度にシルバー人材センターに委託し訪問調査を行い、小美玉市では昨年度、電話による実態調査を実施しました。その結果、未登録の犬の減少や亡くなった場合の抹消など実態にあった登録となり、狂犬病予防接種率も格段に上昇しました。
水戸市でも同様の調査を実施してはどうか伺います。
以上、明快な答弁を求め、一般質問といたします。
■秋葉保健福祉部長〜動物愛護について■
田中議員の一般質問のうち,保健行政についてお答えいたします。
犬の不妊・去勢手術に対する助成につきましては,望まない繁殖を避けるために今年度から開始したものですが,8月末現在の申請件数は38件となっております。引き続き,制度の活用について周知に努めてまいります。
また,茨城県動物の愛護及び管理に関する条例につきましては,今般改正が行われ,動物を飼う場合は,その命を大切にし,最後まで看取るという終生飼養の徹底強化等が図られておりますので,本市としましても,その改正の趣旨を踏まえ,市ホームページや広報等により啓発を行ってまいります。
鑑札や注射済票の装着の徹底につきましては,本市では,狂犬病予防注射時に,それらの装着の啓発等を行っており,今後とも,熊本市等の例も参考に,推進に努めてまいります。また,あわせて, 飼い主の情報等が記録されるマイクロチップの活用に関しましても,普及促進を図ってまいります。
迷い犬の保護情報,逸走情報の照会につきましては,現在,迷い犬の問い合わせ等があった場合は,県動物指導センターと情報交換等を行いながら連携し,飼い主探しに努めておりますが,ホームページ等を活用した迷い犬の情報提供につきましても,今後検討してまいります。
最後に,犬猫の飼育状況の実態調査につきましては,畜犬管理台帳に登録されている高齢の犬の生存等に係る実態調査について検討してまいりたいと考えております。


広報みと 9月1日号
http://www.city.mito.lg.jp/001666/1/p014107.html

茨城県動物指導センター
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/dobutsu/

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