MASAKI TANAKA 田中まさき
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市政レポート
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茨城空港は3K空港 計画倒れ・カネ食い虫・危険

茨城空港(百里基地)の新滑走路脇で自衛隊職員から説明をうける議員団
茨城空港(百里基地)の新滑走路脇で自衛隊職員から説明をうける議員団
 日本共産党の田中まさき市議は10月29日、建設中の茨城空港(小美玉市)を調査しました。塩川てつや衆院議員や大内久美子県議をはじめ党地方議員15人が参加。 
空港建設現場や百里基地内で新設滑走路の仕様、民間機と自衛隊機の運用法などを聞き取った後、県庁で空港対策課に聞き取り調査し、終了後に記者会見しました。

民間飛行機の飛ばない空港に549億円
 茨城空港は航空自衛隊百里基地との共用空港で2010年3月に開港予定ですが、定期便の就航予定は未定。県は海外の格安航空会社の受け皿空港にするとして総事業費549億円を投入して推進しています。
 塩川議員は「県は計画で80万人の利用と四路線の就航を見込んでいたが、いまだに航空会社が名乗り出ていない。計画倒れになった甘い見通しが問われる」と指摘しました。

ありえない80万人、 羽田拡張で手一杯 
 県は「国内の航空会社は2010年完成の羽田空港の新滑走路への対応で手いっぱいとしており、優先順位は羽田が一番。その後茨城空港の就航を決めてくれるか確約はない」とのべ、定期便の就航見通しが立たないことが分かりました。
 記者会見で塩川議員は「茨城県は飛行機の地上業務を県が負担する全国でも珍しいケース」と指摘し、「計画倒れ、カネ食い虫、危険の3K空港だ」とのべて計画中止を求めました。さらに同空港周辺は原子力施設やコンビナートなど上空飛行制限区域が多く、二本の滑走路間が狭いなどの危険性を告発しました。

滑走路は70dの強度不足
 設計は165d、 エアアジアXは233d  
  調査を通じて滑走路の強度不足の大問題が明らかになりました。茨城空港の新滑走路は厚さ80aで、1機最大165dのB767やA300などの中型機を想定して造られていますが、同空港の利用を検討するマレーシアの航空会社「エアアジアX」の飛行機はA330という233dの大型飛行機で、設計より約70dも重いものです。

大型機は離発着できない!
 大内県議は「元々国際線の使用に見合う工事をしていない。無理を重ねて推進してきた結果だ」と事業を批判しました。
 翌日の新聞でも「着陸に支障 茨城空港に暗雲」(毎日)「アジアX 滑走路の設計重量超す」(読売)「大型機はNG」(産経)など、滑走路の強度不足問題が大きく報道されました。

調査に参加して…ごう音とムダづかいにビックリ
○田中議員のコメント「調査中に何機もF15戦闘機が飛び立ったが、すさまじい轟音で説明も聞こえず会話もできなかった。基地の強化でさらに騒音被害がひどくなると思う。広大な敷地に空港ビルの建設が進んでいるが、民間機の就航も決まらないのに莫大な税金で工事をするのは本当にムダづかいだ」
事業のひどさを実感した一日でした。


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