MASAKI TANAKA 田中まさき
くらし・福祉を市政の主役に 日本共産党 水戸市議会議員 田中まさき
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市政レポート
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教育長と市長に申入れ

 共産党水戸市議団は6月12日、加藤市長と市教育委員会に対し、日本青年会議所作製のアニメDVD「誇り」を教育に持ち込ませないことを求める申し入れを行いました。

〔日本青年会議所作製のアニメDVD「誇り」を教育に持ち込ませないことを求める申し入れ書〕

 文部科学省の委託事業として、日本青年会議所作製のアニメ(DVD)「誇り」を使う「近現代史教育プログラム」が各地の中学校で行われようとしていることが5月17日の国会で明らかになりました。

 アニメは、一人の青年が女子高校生に、日本の戦争は「自衛のための戦争」「アジアの人々を白人から解放」するための戦争だったなどと語りかけたものです。加害の事実には触れず、日本がアジア諸国を助けたと描き、日本人の戦争への反省は「GHQによる洗脳」の結果と説明しています。

 日本がおこした戦争は不正義の侵略戦争であったとの認識は、戦後の国際政治の出発点であり、日本もそのことを認め、その反省に立って国際社会の仲間入りをしました。91年のいわゆる「村山談話」は「植民地支配と侵略」によるアジアへの「多大な損害と苦痛」への「痛切な反省」を表明し、過去の戦争への反省とおわびを述べました。
 また、82年の官房長官談話では、教育について「アジアの国々の国民に多大な苦痛と損害を与えたことを深く自覚し、このようなことを二度と繰り返してはならないとの反省と決意」が「学校教育にあたって…当然、尊重されるべき」であると述べています。

 日本の侵略戦争を肯定・美化することは、戦後日本の国際社会復帰の原点と、戦争の痛苦の反省から生まれた日本国憲法の精神を否定するものです。このような青年会議所のアニメ(DVD)が公教育で使われることはあってはならないことです。

 よって、以下の点を強く要望いたします。

@いかなる名目であっても公共の場で使用させないことを、各学校、教育関連施設に徹底すること。

A同趣旨の講演会などについて、後援・協賛・協力などを行わないこと。

B文部科学省に対し、事業の認可を取り消すよう求めること。
 

 上記の「申入れ書」を提出し、党市議団が趣旨を説明、水戸市は鯨岡教育長が応対しました。鯨岡教育長は「調査した結果、水戸市内の学校で採用したところはない。教材については、学校から教育委員会に必ず問い合わせがあるので、その際には慎重に判断したい」と答えました。

                             2007年6月12日

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