労働総研ニュース No.223 2008年10月



目   次

・《試算》非正規雇用の正規化と働くルールの厳守による雇用増で日本経済の体質改善を
・シンポジウムのご案内他




 労働総研の牧野富夫代表理事と木地孝之研究員、藤田宏労働者状態統計分析研究部会責任者は、10月31日、厚生労働省記者クラブと三田クラブにおいて、「《試算》非正規雇用の正規化と働くルールの厳守による雇用増で日本経済の体質改善を」を発表した。以下の文章は記者発表用の全文である。


《試算》非正規雇用の正規化と働くルールの厳守による雇用増で日本経済の体質改善を

2008年10月31日
労働運動総合研究所




第1回常任理事会報告

 労働総研2008年度第1回常任理事会は、全労連会館で、2008年8月27日午後1時半〜5時まで、牧野富夫代表理事の司会で行われた。

I 報告事項

 大須眞治事務局長より、1)『国民春闘白書』編集委員会発足について、2)若手研究者研究会について、3)産別記念・労働図書資料室について、などが報告され、討議の結果、了承された。

II 討議事項

1)事務局長より、入退会の申請が報告され、討議の結果、承認された。
2)事務局長より、新年度の企画委員会・編集委員会の構成について提案され、討議の結果、承認された。
3)牧野富夫代表理事から研究所プロジェクトの具体化について提案され、討議を行った。また、熊谷金道代表理事から共同プロジェクトの進行状況、今後の具体化について報告がされ、討議を行った。
4)研究部会の設立申請状況が事務局長より報告され、以下の研究部会が承認された。
 ・賃金最賃問題検討部会
 ・女性労働研究部会
 ・国際労働研究部会
 ・労働者状態統計分析研究部会
 ・関西圏産業労働研究部会
 ・中小企業問題研究部会
 ・労働時間・健康問題研究部会
 また、ディスカッションペーパーやアニュアルリポートの提出状況とその取り扱いについても報告され、承認された。
5)研究活動の関連施策として研究例会や研究交流会について事務局長より提案され、研究交流会については賃金最賃問題検討部会と女性労働研究部会が10月14日におこなうことが報告された。
6)20周年記念事業や全労連代表との懇談など今後の予定が事務局長より提案され、承認された。
7)編集企画について、藤田実編集責任者から提案され、承認された。


労働総研シンポジウムのご案内

「人間的な労働と生活の新たな構築をめざして」

 労働総研は新規の「研究所プロジェクト」(「人間的な労働と生活の新たな構築をめざして」)の論点整理のため、つぎのような内容でシンポジウムを開催します。
 「人間らしい労働と生活」の実現には、その基礎的な条件として、「経済的ゆとり」、「時間的ゆとり」、「心身の健康」が不可欠でしょう。
 「経済的ゆとり」のためには、雇用・賃金・社会保障などが一定の条件をクリアしていなければならなく、また生活の充実のため「時間的ゆとり」が不可欠です(「生活のあり方」の問題)。さらに「心身の健康」も「人間らしい労働と生活」にとって欠かせません(過労に根ざす疾病・「心の病」など健康問題)。
 そこで、本シンポジウムでは、「人間的な労働と生活」の確保に必要な、上記の3つの〈基礎的条件〉の現状を検証します。とくに、それらが新自由主義の展開である「構造改革」との関連でどのように変化したかをあきらかにしていきます。〈現状の改革〉という研究所プロジェクトの問題意識のもとに――。

日 時

12月12日(金)午後6時〜

場 所 全労連会館304・5会議室
報告者 天野寛子昭和女子大学教授
日野秀逸東北大学教授・労働総研常任理事
小田川義和全労連事務局長
コーディネーター
牧野富夫労働総研代表理事
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