明るく、健康なまちづくりに役立ちます! 東京西部保健生活協同組合
 
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第3期中期計画 (きずなプラン)  

第1部 現・3ヵ年計画「健康・平和・安心プラン・・・3ヵ年中期計画(2006.6〜2009.5)まとめ
第2部 情勢と国民のくらし
第3部 次期中期計画の内容

第1部
現・3ヵ年計画「健康・平和・安心プラン・・・3ヵ年中期計画(2006.6〜2009.5)まとめ

1. 医療生協の患者の権利章典の実践・普及と参加・協同の開かれた医療・介護活動の充実を進める
 3年前からとりくんだISO9001が各事業所の業務のベースを作ってきています。安全委員会が確立し、ヒヤリハット報告が実施され、改善のとりくみが共有化しつつあります。
 事業所利用委員会は2つの診療所で活動し、着実に成果をあげています。

2.いかなる情勢のもとでも対応しうる経営体質をつくり、事業の発展をめざす
 経営体質を強化するための努力を続けてきましたが、相次ぐ医療・介護の改悪で経営は厳しい状況です。外来患者・健診受診の減少、高人件費構造等により、当生協も経営が悪化し、この3年間も剰余を出すことができていません。一方、往診の患者は着実に増加し、介護事業も困難はあるものの、収入の4割を占めるまでに前進してきました。
 経営体質強化のための組合員参加の経営活動、組合員の利用結集は依然大きな課題です。

3.「健康を守り、つくる」運動を積極的にとりくみ、安心のネットワークづくりを広げる
 安心のネットワークづくりは、組合員訪問活動やたまり場・サロンの活動、「たすけあいの会」を通じてはじまっています。ころばん体操は3診療所、3つの班で日常的に取りくまれ、閉じこもり防止や生きがいづくりにつながっています。転倒のないまちづくりとして着実に前進しています。

4.組織強化で、組合員が主役の組合員活動を広げる
 この6年間で5回500人以上の仲間ふやしを達成し、組合員は7000人を超えました。
 支部は分割し、昨年度3支部から6支部に増え、新たな支部では地域を見渡した活動ができ、支部が活性化しています。新たな地域での支部づくりが今後の課題です。
 班会開催数はころばん体操の定着で前進しましたが、地域での新班作りは依然大きな課題です。
 保健予防活動、健康チェックは今後の課題です。保健学校はすべての支部で開かれていますが、職員のかかわりの強化、内容の充実、卒後の任務の明確化などで課題があります。
 国民のくらしの困難が高まる中、組合員訪問・対話活動を通じて組合員のくらしの実態が浮き彫りになっています。東都生協との協同が始まり、合同加入説明会、健康まつりの協力が進みました。

5.平和を守り、誰でも安心してくらせる社会保障制度の確立をめざす
 憲法ウォーク、バレンタイン行動、映画「シッコ」の上映などまちぐるみで憲法25条と社会保障をまもる協同のとりくみは前進しました。社保協、9条の会・杉並などとの協同行動の中で医療生協は大きな役割を果たしています。介護保険の改善をもとめる活動は進まず、今後の課題です。

6.まちづくりの夢とロマンを実現できる人づくりと人材スタッフの確保
 せいきょう診療所、和田堀診療所に常勤医を迎え、体制が強化されました。せいきょう診療所が家庭医「シニアレジデント医師養成」のセンターの役割を果たしています。組合員参加が課題です。
 職員の教育活動は前進しました。階層別職員教育は毎年新入、中堅、管理部の3つを実施し、成果をあげています。自律型の職員養成をめざした「目標による管理」は9年から全面実施予定です。

7.日本生協連医療部会、東京都生協連医療部会、東京民医連など協同を強める努力を重ねています。

第2部 情勢と国民のくらし

1.社会と医療、福祉をとりまく状況
 1981年から本格的に始まった臨調路線のもとで、自民党政府は社会保障制度を自己責任と自助の仕組みに変え、国民の負担を大幅に増やしました。小泉首相の構造改革路線によって社会保障制度も医療も崩壊の危機に立ち、麻生内閣も毎年2,200億円の社会保障費の削減をめざしています。
 自民党政府は弱肉強食の新自由主義政策を推し進め、国の規制緩和政策は「グローバリズム」の名のもと、国民が働いて得たものをアメリカの大資本に提供してきました。巨大企業は50兆円を超す内部留保を蓄えているのに、労働者への配分を不当に低めてきました。
 昨年9月のアメリカ発「未曾有」の大不況で世界経済は崩壊の危機を迎え、日本の経済も大きな影響を受けています。大企業は「派遣切り」、「社員切り」を行い、働く者にしわ寄せして切り抜けようとしています。
 国民生活は一層貧困化しています。働く人々の所得も減り続け、医療も介護も患者負担が増え、国民の手から遠くなっています。一生懸命働いても、生活保護基準以下の所得しかない「ワーキングプア」が増え、ホームレスも増える一方です。11年連続3万人もが自殺し、ほぼ同数の孤独死が起きています。貧しい暮らしを強いられている人たちを支えるためのセーフティネットも機能していません。
 公的な救急の拠点病院でも産科、小児科を中心に医師体制が崩壊状態であることが判明し、国民運動の盛り上がりの中、「医療崩壊」「医師不足」を国も認め、改善措置をとることを国は約束しました。

2.杉並区、練馬区の現状
1) 高齢化の進行、ひとりぐらし高齢者の激増
 53万杉並区民のうち65歳以上の高齢者は約10万人、うち75歳以上は5万人、ひとりぐらし高齢者は3万人であり、今後激ピーク時の2,025年に向かって激増することが予想されています。
2) 杉並区の医療供給体制は不十分であり、弱体化している。
 杉並区の医療供給体制は、貧弱な上、近年さらに弱体化が進んでおり、「医療過疎」の状態を練馬区と競っています。病院数は人口比で、全国平均の半分以下で23区最下位。病床数は10万人対比430床で23区の下から3位、全国の3分の1で高齢者の入院先は区内は3分の1でしかなく、他区、都下、他県に依存しています。国の入院患者の「追い出し」政策が進む中で、在宅医療強化も立ち遅れています。
3)後期高齢者医療制度保険料や国保保険料の滞納が激増
 杉並区でも後期高齢者医療制度の滞納が増えています。1年間滞納が続けば保険証が取り上げられ、受療の機会は激減し、受診の手遅れが懸念されます。また、国保も滞納者が増えて、資格証明書の発行も杉並区では700件を超えており、世田谷区の10倍にもなっています。
4)このまま、後期高齢者医療制度が続き、保険証を取り上げが起こるようになれば、51人(07年度)だった杉並区の孤独死が激増することは明らかです。

第3部 次期中期計画の内容

【中期計画の目的】
 前計画を引き継ぎ、次の3年(2009〜2011年度)にわたる中期計画とします。杉並区、練馬区をおもな活動エリアとして活動をしている当生協がこの地域に「なくてはならない」医療生協となることをめざし、事業、活動、経営を強めるための方向を示します。

【計画の視点】
 経済危機、社会保障改悪の攻撃など外部環境、情勢は激動し、課題が次々と迫ってきています。
 このような厳しい状況にあるからこそ、健康といのちをまもる医療生協の役割は大きく、いまこそ出番です。組合員、役職員の英知をあつめ、心を合わせ困難な状況を切り開いていきます。

【スローガン】
 「出会い、ふれあい、支えあい! 協同を強め、なくてはならない医療生協めざして飛躍しよう!」

【第3期中期計画の内容】
1.東京西部保健生協のビジョン
 1)組合員のネットワークを広げ、安心して暮らせるまちづくりをすすめます。
 2)組合員の健康づくりをサポートし、組合員がいきいきと元気に生活できるようにします。
 3)住民、組合員から積極的に選ばれる「高齢者にやさしい診療所、介護事業所」をつくります。
 4)医療・介護サービスを十分利用できずに困っている人を具体的個別的に手助けします。そして、社会に働きかけ、社会保障制度の拡充・改善に努めます。

2.事業所の質方針
 わたしたち東京西部保健生協の事業所は、「医療生協の患者の権利章典」と「医療生協の介護」を指針とし、ISO9001の規格の意図を業務に活かし、法令を遵守し、安心・安全のサービスを提供します。そして、常に患者・利用者満足が向上するように努めます。

3.東京西部保健生協の明日を実現するための重点課題
 1)2000人の組合員増をめざし、診療圏では30%の組織率をめざします。
 2)組合員が日常的にふれあえるよう支部数は10支部をめざします。
 3)「孤独死」のないまちをめざし「安心のネットワーク」づくりにとりくみます。
 4)医療・介護スタッフの確保と養成を進めます。組合員要求に応えた事業にとりくめるよう常勤
  医師体制づくり、看護師、ケアマネージャー、サービス提供責任者、ヘルパー等の確保に努めます。
 5)これらの活動を支えるため外来患者、健診を増やし、全事業所を黒字にして経営構造を改革し、生協の財務体質を強化し、経営の健全化を実現します。

4.個別課題
 1)理事会を強化します。非常勤常務理事体制の強化に努めます。
 2)「いのちは自分自身のもの」という健康の自己主権の考えを基礎に、組合員が健康の主権者として行動できるよう職員の支援、アドバイス能力の向上に努めます。健康ファイルの普及、電子カルテの導入を通して、情報の共有をすすめ、健康づくりや生活習慣病の予防・治療につなげます。
 3)日常診療、医療機関の運営、支部や班の活動、健康づくり、たすけあい活動をはじめ、あらゆる活動に組合員が積極的に参加し、役職員と協同してとりくむことをめざします。
 4)組合員への事業への参加、利用結集を強めます。組合員は生協の健診を必ず受診し、日常的な疾患は生協の診療所を利用します。組合員の共有の財産である医療機関を守る活動を強めます。
 5)在宅支援診療所の機能を強化します。「24時間、365日、いざに対応してほしい」という在宅患者、家族の要望に応えられるようにスタッフを確保、チーム化し、運用のしくみを改善します。
 6)地域の高齢化の中で要求が高まっているたまり場、ミニデイサービス、グループホーム、高齢者アパートなど低額の費用で立ち上げられる事業を組合員、役職員の力で実現します。
 7)この杉並区、練馬区で高齢者が安心してくらし続けられるよう弁護士はじめとした様々な専門家や団体と協力して、高齢者の見守りや後見人などのネットワークづくりを進めます。
 8)組合員とともに歩む「医療生協人」づくりにとりくみます。医療や福祉において住民参加、公開は国民的課題です。組合員から求められる期待に応え、医療専門家、職員の役割を果たす中で仕事のやりがい、働きがいを見つけだし、作り出します。
 9)地域で元気に多様な組合員活動を展開する
 ア)高齢者が住み続けられる「高齢者にやさしいまちづくり」をめざします。
 イ)「転倒のないまちづくり」をめざし、ころばん体操を地域に普及します。
 ウ)認知症サポーターを1000人規模で育成し、認知症患者とその家族をサポートします。
 エ) 担い手づくりに努めます。「医療生協学校」で理事、支部役員はきちんと学び、自ら講師を努めます。保健委員は「保健学校」を卒業し、健康チェックや健診の推進を担う。
 オ)機関紙の手配り100%をめざし、手配りさんを1000人規模にふやします。
 カ)憲法9条をまもり、核のない平和な日本を実現するための活動を強めます。
 キ)文化祭をはじめ、組合員が元気になる企画を組合員自身の関与、参加を強めて開催します。

以上

 
 
 
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