プロフィール
議会報告
活動日誌
市政報告
エッセイ(随想)
なんでも相談室
地域の活動
子育て奮戦記
趣味のページ
草野球
音楽
リンク集

メール

地域の活動
自治会・防災会
インデックスページへ


介護保険学習会
写真 3月10日(土)午後、地元自治会主催の介護保険学習会が開かれました。小金井市の「出前講座」を利用した催しで、小金井市福祉保健部介護福祉課の小俣課長と今村課長補佐が出席。また、市から業務委託されている「みなみ地域包括支援センター」から4人、「前原あんず苑」から1人が同席しました。

 昨年4月に介護保険制度が改定され、予防重視型に変更になったことから、従来から介護サービスを受けていた方の中には、サービス内容が変わったり縮小されたりして、とまどうケースが生まれています。同時に、どのようにすれば介護サービスを受けることができるのかを知らない人も多く、参加された方々の顔つきは真剣そのものでした。

 最初に、みなみ地域包括支援センターの社会福祉士から、包括支援センターの業務内容の紹介が行なわれました。包括支援センターでは新予防給付事業を行なうとともに、振り込め詐欺に対するクーリングオフのお手伝いもしていることが報告され、貫井南町地域では、新予防給付事業の利用率が該当者の半数程度でしかないことが話されました。

 続いて、前原あんず苑の理学療法士が、高齢者向けの筋力トレーニングを指導。イスに座っての足や腹筋のトレーニング、立って行なう足、腰のトレーニングを、全員で実施。参加者からは「足のスジがつりそう」「あいててて」などのうめき声があがりました。

 次に、市役所介護福祉課の小俣課長が介護保険サービスの仕組みを説明。介護保険サービスを受けるためには認定申請を行なうことが必要だが、「主治医の意見書がなかなかこないことが、一番困っている」と述べました。認定申請によって「該当」となった場合、「要支援」の人は地域包括支援センターで対応し、「要介護」となった人は居宅介護支援事業者で対応することが説明されました。また、小金井市内に介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設、介護療養型医療施設がどこあるかを説明。国が制度変更を行なうなかで、施設によっては混乱が生じていることが報告されました。

 最後に、質疑応答が行なわれ、4人から質問が寄せられました。「ショートスティへは急にお願いしても泊まれるのか?」の質問に対しては、「急にというのは難しい。緊急ショートは介護保険外で行なわれており、ベッドがなかなか空いていない」との回答。また「あんず苑は、介護度が付いていないとダメ。そのうえベッドが空いていないとダメ。有料の民間緊急ショートは一泊2万円くらいになる」と説明されました。別の女性からは、86歳の母親が武蔵野市で一人で暮らしていると述べ、「母親にデイサービスを受けさせるにはどうすればよいか」と質問。「介護認定を受けなくてはダメ。認定を受けるほどでもないのなら、地域の老人会などの取り組みに参加することが一番」とアドバイスされました。一方、自身で食事をとれずにチューブなどで身体に栄養剤を入れている家族を抱えた女性からは、「特養ホームの入所を待っているが、特養ホーム側からは、あと何番目に入所できるのかの説明が全くない。どうすればよいのか」との質問。これに対しては「国の指導で入所の指針をつくっており、入所の必要性の高い人から入所させることになっている。施設の側は、相談者に対して情報を公開し、真摯に対応することが求められる」との回答がありました。

 参加者は24人。家族に介護が必要な人を抱えていたり、いずれ、自身が介護サービスのお世話にならざるを得なくなる事態も想定し、いまのうちに賢くなっておこうとの意気込みがみなぎった学習会でした。

(2007年3月12日付)


ページのトップへ インデックスページへ