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新福祉会館問題で西岡市長に申し入れ

 12月13日の市長選挙で初当選した西岡市長は、これからの市政運営をどのようにしようとしているのであろうか。なかでも気がかりなのは、今年3月末で閉館となる福祉会館の建替え問題。12月25日に開かれる予定だった第2回(仮称)新福祉会館建設検討委員会は、担当課が市長と相談した結果「開催取りやめ」となり、今月15日(金)に予定されていた建設検討委員会も「都合により延期」とされてしまった。

 開催されなくなった理由は、新市長の方針と前市長の方針が異なることによる。前市長の方針は、本町暫定庁舎跡地での福祉会館の単独建替え。スケジュールも、2017年10月から建替え工事開始、2019年10月に新福祉会館オープンとなっている。一方、新市長は、福祉会館と図書館本館および市役所庁舎を組み入れた複合施設を想定し、建設場所は「蛇の目跡地」としている(選挙時の政策チラシ)。そのため、前市長の方針を前提に組まれていた建設検討委員会は、開くわけにいかなくなったのである。

 では、新市長の方針でいくと、いつになったら新福祉会館がお目見えすることになるのであろうか。答えは「不明」となる。多くの課題を抱えているからである。いま頭に浮かぶだけでも、(1)複合施設を蛇の目跡地に建てるとして、現在の建ぺい率・容積率で可能なのか、(2)いったいどれくらいの財源が必要になるのか、(3)財源の確保策はあるのか、(4)蛇の目跡地に現存する施設の移転先のアテはあるのか、(5)移転先のアテがあるとしても、近隣住民の理解を得ることが前提となるのではないか、(6)なによりも、行政内部や市議会の理解を得ることはできるのか――― これらのことを一つ一つ整理し、乗り越えていかなければならないのである。具体化されるには、相当な月日が必要となるのは明らかではないだろうか。

 困るのは市民である。福祉会館を利用している個人や団体は今年の4月以降、新福祉会館ができるまでの間、他の既存施設を利用するほかに道はないが、いつまでその状態が続くのかがわからなくなる。また、前市長時の新福祉会館計画で、新福祉会館内に入ることになっていた事業や団体は、入る時期が見えなくなる。そうなれば、現在の事業そのものにも影響が出てくる恐れがある。新市長は、そのことをどこまで考えているのであろうか。

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 日本共産党市議団は5日(火)朝、西岡市長に「新福祉会館の建設について」の申し入れを行なった。上記の点を懸念するからである。応対した西岡市長は「申し入れは受け止めさせていただきたい」「市の公共施設全体の長期的なビジョン、グランドデザインのあり方を考えていきたい」「一度、公共施設の全体像を議論する時間がほしい。行政、議会、市民と話し合う場が必要。市として、もっとも有効な公共施設のあり方を見据えていきたい」と述べた。“新福祉会館が具体化されるのはかなり先になる”というのが、私の受けた率直な感想である。以下、日本共産党市議団の申し入れ内容を掲載します。

新福祉会館の建設についての申し入れ

 新しい年が始まりましたが、何かとお忙しいことと思います。
 さて、かねてから懸案となっている新福祉会館建設は、昨年9月定例会で新福祉会館建設検討委員会の設置と仮移転に関連する予算が可決されたところです。また市長選挙の争点の一つでした。
 西岡市長就任後の12月25日開催予定だった第2回目の新福祉会館建設市民検討委員会の開催が中止となったと聞きました。担当課の説明によれば、市長との調整の結果であるとのことです。
 私たちは、市長がこのまま議会とも相談なく、同市民検討委員会を中止されることは、今後の建設スケジュールに影響が出るものと懸念し極めて重大とうけとめ、この度申し入れを行うものです。
 そもそも私たちは、前市長が提案された本町暫定庁舎用地と市役所駐車場用地での単独の建設には賛成する立場をとってきました。
 それは何よりも、公民館、集会施設など複合施設である福祉会館が8万人近く利用され、市民活動の重要な拠点の役割をはたしていること、今後建設の見通しが立たなければ、社会福祉協議会、精神障がい者地域支援センター、福祉共同作業所等の活動をはじめ市民の活動に支障が出ることが懸念されるため、確実な見通しを持った建設が求められているからです。
 また、第4回定例会で日本共産党が示したように、老朽化した中間処理施設の更新の見通しがたたなくなることも懸念されます。
 昨年市議会は、連合審査を開催し、現福祉会館の閉鎖と仮移転について全会一致で決定してきた経過があります。そして、市は2019年度に新福祉会館を開設することを前提に、福祉会館の閉鎖と仮移転を決定し、市民に説明を行い、様々な意見があるものの一定の理解を得ている状況です。
 様々な課題が絡んでいる新福祉会館の建設について、西岡真一郎市長に対し、以下の事項を要請します。至急にご検討とご回答をお願い申し上げます。
 1.議会と市民に対し、この間の経過と市としての方向性を早急に説明すること。
 2.これまでの経過を尊重し、早急に市民検討委員会を開催し、スケジュール通り確実にこれまで市が示してきた本町暫定庁舎用地等に建設すること。
 3.今年3月末で閉館となる福祉会館の代替施設は、新たな場所の確保も含めて、市民の活動に支障がでないように早急に対応すること。
 4.公民館本館は、公民館活動の重要な拠点であり、設置する方向で将来計画をもつこと。

(2016年1月9日付)

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