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小金井市総合防災訓練

写真 快晴の10月25日(日)午前中、小金井市主催の総合防災訓練が第三小学校をメイン会場に行なわれた。長年、8月終盤の日曜日に行なわれてきたが、「灼熱地獄のこの時期では、参加すること自体に生命にさわりがある」「防災訓練どころか、坊さんを呼ぶ訓練になってしまう」との高齢者の悲痛な叫び声におされ、昨年から10月に実施されるようになった。8月終盤開催の最後の年となった2年前は、あいにくの雨で「訓練中止」となったが、同じく雨天となった昨年の10月5日は小学校の体育館内で行なわれ、雨天でも実施するとの方針に切り換わった。

 私は毎年、地域の自主防災会の一員として参加している。議員の多くは本部テントの議員席に座っていたりするが、私は地域の方々といっしょに訓練参加者の隊列のなかに身を置き、ともに行動する。服装も普段着である。議員に貸与されている防災服は着ない。あくまでも地域で暮らす一市民、地域を災害から守る防災会の一員という意識で参加している。

 防災訓練は年々、改善されてきているように思う。参加者を地域ごとにグループ分けして、グループごとに移動するというやり方は、以前から取り入れられてはいるが、今年は「防災スタンプラリー」というものが加わった。この「防災スタンプラリー」は、全4箇所の訓練に参加し、各訓練箇所でスタンプを押してもらうと、最後に景品をもらえるというもの。全4箇所を制覇した私は、小金井市コミュニティバス「CoCoバス」のチョロQを数ある景品の中から選択した。女性には理解できないかもしれないが、男性はおじさんになっても、チョロQが好きなのである。なお、チョロQを納めた小さな箱の底には「対象年齢6歳以上」と、ルビまで付けた「ただし書き」がわざわざ記されていた。私はれっきとした「6歳以上」である。文句は言わせない。

写真 今年の訓練は、例年のような防災に関する展示物コーナーや三角巾、AEDによる応急救護訓練に加えて、倒壊家屋から救出することを念頭に、ノコギリで木材を切る訓練や、おそらくは初めてであろう、小学校プールの水を活用した可搬式ポンプの放水訓練が行なわれた。この放水訓練では親子連れが率先して訓練に加わり、感激の声があがっていた。

 ノコギリで木材を切る救出救助訓練では、ノコギリを持った東自主防災会の鈴木会長と運悪く目が合ってしまい、木材を切る任務に付かされてしまった。ノコギリを手にした私は、木材はスムーズに切り進んでいくものと思っていたのだが、これがなかなか進まない。さらに運悪く、この場所でマイクを握って進行役に就いていたのが、元市議会議員の佐藤氏。私が木材を片足で押さえながら必死で切っていると、わざわざマイクを使って「倒壊家屋の中では、そのように足を立てて木材を押さえることはできません」などと言うのである。周囲の視線がいっせいに私の方に向けられてしまった。

 運が悪いというのは続くものである。木材を切り進んでいる途中で気がついたのだが、切り進む先に木材のフシが待っていたのである。フシは固い。そのフシが最終盤に待ち構えているのである。普段、ノコギリを使うことのない私は、すでに体力が消耗し、腰も痛い。周囲でノコギリを使っていた人は次々と終了し、私のみが木材と闘っている。周囲は私がいつ木材を切り落とすかを、興味本位に見ているのである。ようやく切り終えたころには、周囲は待ちくたびれた様子であった。諸悪の根源は、ノコギリを私に渡した東自主防災会長である。

 訓練の最後には、小金井消防署のハイパーレスキューによる、校舎の屋上から負傷者を搬送する訓練が行なわれたが、見学者からは不満の声が上がった。なぜならば、ダミー人形が使われたからである。「あれでは説得力がない」「訓練を行なうのならば、実際に人間を搬送すべきだ」「その場合は、できるだけ体重のある人を搬送してはどうか」と。このような生の声を聞くことができるのも、自主防災会の一員として多くの方々のなかに入って訓練に参加しているからである。小金井市の地域安全課長は、きっと来年からは「実際に人間を搬送してください。その際には、なるだけ体重のある人を」と、小金井消防署に進言していただけることであろう。

 訓練が終了し、参加者は本部テント前に整列した。閉会のあいさつが市長と市議会議長の2人だけで、それぞれに短かったことが、参加者に好印象を与えた。今年の防災訓練は従来にもまして、参加者をお客さん扱いせずに訓練に付かせたこと、グループごとの訓練にメリハリがあったこと、天候に恵まれたこと、加えて「チョロQ」の景品がもらえ、JA東京むさしからはレトルトパウチ食品の「大根のほたて」が2袋ももらえたことなど、それなりに良かったのではないかと思う。地域安全課には、さらなる奮闘を期待したいところである。

(2015年10月26日付)

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